外孫ができることとは？性格が変わってしまった祖父と、疲弊しきった母を救済する具体的な方法

この記事では、介護と仕事の両立に悩むあなたの状況を理解し、具体的な解決策を提示します。特に、介護が必要な祖父の言動に苦しみ、精神的に追い詰められているお母様を支えるために、外孫であるあなたが何ができるのか、具体的な行動と心構えについて解説します。介護問題は、個々の状況によって複雑さが異なりますが、この記事を通じて、あなた自身の状況に合わせた解決策を見つけ、一歩踏み出すためのヒントを得られるはずです。

人が変わってしまった祖父に困っております。質問者である私は外孫です。

2年前祖母が肺がんで倒れ、現在要介護2と認定されています。最近は両目が見えなくなり、認知症も入ってきたので介護認定が上がるかもしれません。家で生活するのも危険となり、現在は介護付有料老人ホームで生活しています。

祖父は手がまともに動かない＋ボケが多少入っていますが未だに運転と仕事をしているので、介護認定はありません。

私の母には弟がいますが、実家に帰ろうとはせず、祖母に関してはノータッチで資産に関する話だけはがめつく突っ込んでくるといった感じです。介護のことで若干もめたこともあり、絶縁状態です。

祖母が倒れてから祖父の性格がガラリと変わってしまいました。今まで穏やか(たまに憎たらしいこともあったけれど)だったのに、実の娘である私の母を追いつめるのです。

「お前(私の母)は外に出たのだからお金に関しても関係ない」と言いつつ、「○○をしろ」「何で○○しないのか」（キリがないので伏字で）と強く命令をしたり、「通帳がない、お前が盗っただろう、警察に通報するぞ」と脅しの電話が何回もかかってくることもあります。（見つかると報告の電話すらありません。）電話に出なければ、何十回もかかってきて、電話に出れば「何で出ないのか。縁を切るぞ」なんてことも言ってきます。（切るも何も嫁に出てるのに）私の母が一人で介護に帰れば、お茶碗を投げつけてきたり、風呂に入っていると逃げ出していないか確認しにきたり、ましてや眠ってても来る時があるそうです。

資産はかなりあるのですが、何をするにしても金が無いと言います。その癖に無駄遣いばかり。一回実家に帰ってもすぐまた帰ってこいと言うし・・・・。2年間で300万以上介護でお金を使っていますが、祖父からは何も貰っていません。それでも実の親のためだからと頑張り続けている母を見ると、私は辛くなるのです。怒りもあります。弟に関しては、「アイツは忙しいから関係ない」とか「お前は嫁に出た身なのだから何も言う必要がないだろう」とか言って、関わろうとしません。

母は精神的にまいってしまって、ノイローゼ気味です。外孫として何か出来ることはないでしょうか。どうしていいのか分からない状態です。どんなささいなことでも良いので、アドバイスをいただきたいです。

1. 状況の整理と問題点の明確化

まず、現状を客観的に整理し、問題点を明確にすることが重要です。あなたの置かれている状況は、以下のように整理できます。

• 祖母の介護： 介護付有料老人ホームに入居しており、介護の必要性は高い。
• 祖父の状況： 認知症の兆候があり、性格が変化し、精神的に不安定。運転や仕事を続けており、介護認定は受けていない。
• 母親の状況： 祖父の言動に苦しみ、介護と精神的な負担からノイローゼ気味。経済的な支援もなく、一人で介護を担っている。
• 弟の状況： 介護に非協力的で、資産に関する話のみに関心がある。
• あなた（外孫）の状況： 母親を支えたいという気持ちはあるものの、具体的な行動が分からず困っている。

問題点としては、祖父の認知症による言動、母親の精神的負担、弟の非協力的な態度、そしてあなた自身がどのように関わるべきか分からないという点が挙げられます。これらの問題を解決するために、具体的な行動計画を立てていきましょう。

2. 祖父の状況への対応

祖父の言動は、認知症の症状や精神的な不安定さからくるものです。感情的にならず、冷静に対応することが大切です。以下に具体的な対応策を提案します。

2-1. 専門家のサポートを検討する

祖父の状況が改善しない場合、専門家のサポートが必要不可欠です。以下の専門家への相談を検討しましょう。

• 医師： 認知症の診断と治療、精神的な安定を図るための薬物療法など、医療的なサポートを受けましょう。かかりつけ医だけでなく、精神科医や神経内科医への相談も検討してください。
• ケアマネージャー： 介護保険サービスを適切に利用するための相談や、介護プランの見直し、介護に関するアドバイスを受けられます。
• 弁護士： 財産管理や成年後見制度に関する相談、相続問題への対応など、法的なサポートを受けられます。

2-2. コミュニケーションの工夫

祖父とのコミュニケーションは、穏やかさを保ち、理解を示すことが重要です。以下の点に注意しましょう。

• 落ち着いた口調で話す： 怒鳴ったり、感情的に対応することは避け、ゆっくりと落ち着いた口調で話しかけましょう。
• 具体的な指示を出す： 抽象的な指示ではなく、具体的な行動を指示することで、混乱を避けることができます。
• 過去の出来事を話題にする： 昔の思い出話など、祖父が安心できる話題を提供し、精神的な安定を図りましょう。
• 本人の話をよく聞く： 祖父の訴えを理解しようと努め、共感を示すことで、安心感を与えることができます。

2-3. 運転と仕事について

祖父が運転や仕事を続けている場合、安全面や健康面への影響を考慮する必要があります。以下の対応を検討しましょう。

• 運転能力の確認： 定期的に運転能力のチェックを行い、必要であれば運転免許の返納を促しましょう。
• 仕事内容の見直し： 仕事内容が祖父の心身の状態に合っているかを確認し、負担が大きい場合は、仕事量の調整や、より負担の少ない仕事への変更を検討しましょう。
• 家族での話し合い： 祖父の安全と健康を守るために、家族で話し合い、適切な対応策を決定しましょう。

3. 母親へのサポート

母親の精神的な負担を軽減するために、あなたが積極的にサポートすることが重要です。以下に具体的なサポート方法を提案します。

3-1. 精神的なサポート

母親の気持ちを理解し、寄り添うことが大切です。以下の点に注意しましょう。

• 話を聞く： 母親の話をじっくりと聞き、共感し、気持ちを受け止めましょう。
• 感謝の気持ちを伝える： 母親が介護を頑張っていることに対し、感謝の気持ちを伝えましょう。
• 休息を促す： 母親が休息できる時間を作り、心身ともにリフレッシュできるように促しましょう。
• 専門家への相談を勧める： 精神科医やカウンセラーへの相談を勧め、専門的なサポートを受けられるようにしましょう。

3-2. 物理的なサポート

介護に関する負担を軽減するために、物理的なサポートを提供しましょう。

• 介護サービスの利用： 訪問介護やデイサービスなど、介護サービスの利用を勧め、母親の負担を軽減しましょう。
• 家事の分担： 家事の一部を分担し、母親の負担を軽減しましょう。
• 情報収集： 介護に関する情報を収集し、母親に提供しましょう。
• 一緒に外出する： 母親と一緒に外出することで、気分転換を図り、リフレッシュできるようにしましょう。

3-3. 経済的なサポート

経済的な負担を軽減するために、できる範囲で支援を行いましょう。

• 介護費用の負担： 介護費用の一部を負担し、母親の経済的な負担を軽減しましょう。
• 資産管理への関与： 祖父の資産管理について、母親と協力し、適切な管理方法を検討しましょう。

4. 弟との関係性

弟が介護に非協力的な場合、関係性の改善を図ることも重要です。以下の点に注意しましょう。

4-1. コミュニケーションの試み

弟と話し合い、介護に関する問題について共有しましょう。以下の点に注意しましょう。

• 冷静に話す： 感情的にならず、冷静に話し合い、お互いの考えを理解し合う努力をしましょう。
• 具体的な提案をする： 介護に関する具体的な提案をし、弟の協力を促しましょう。
• 役割分担を提案する： 介護に関する役割分担を提案し、弟の負担を軽減しましょう。
• 第三者の意見を聞く： 家族以外の第三者（ケアマネージャーなど）の意見を聞き、客観的な視点を取り入れましょう。

4-2. 弁護士への相談

弟との関係性が改善しない場合、弁護士に相談し、法的なアドバイスを受けることも検討しましょう。相続問題など、将来的なトラブルを回避するための対策を講じることができます。

5. あなた自身ができること

外孫であるあなたが、できることはたくさんあります。母親を支え、祖父の介護をサポートするために、積極的に行動しましょう。

5-1. 情報収集と学習

介護に関する知識を深め、状況を理解することが重要です。以下の方法で情報収集と学習を行いましょう。

• 介護に関する書籍やウェブサイト： 介護に関する書籍やウェブサイトで、介護の基礎知識や具体的な対応策を学びましょう。
• セミナーや相談会： 介護に関するセミナーや相談会に参加し、専門家からアドバイスを受けましょう。
• 介護保険制度の理解： 介護保険制度について理解し、適切なサービスを利用できるようにしましょう。

5-2. 母親との連携

母親と協力し、介護に関する情報を共有し、一緒に問題解決に取り組みましょう。

• 定期的な話し合い： 母親と定期的に話し合い、介護に関する問題や悩みを共有しましょう。
• 情報交換： 介護に関する情報を交換し、お互いにサポートし合いましょう。
• 一緒に解決策を検討： 介護に関する問題について、一緒に解決策を検討し、協力して行動しましょう。

5-3. 自分の心身のケア

介護は精神的にも肉体的にも負担が大きいため、自分自身の心身のケアも重要です。以下の点に注意しましょう。

• 休息： 十分な休息を取り、心身をリフレッシュさせましょう。
• 趣味： 自分の趣味や好きなことに時間を使い、ストレスを解消しましょう。
• 友人との交流： 友人との交流を通じて、気分転換を図りましょう。
• 専門家への相談： 必要に応じて、カウンセラーや精神科医に相談し、心のケアを行いましょう。

6. 介護と仕事の両立支援

介護と仕事の両立は、多くの人が抱える課題です。あなたの母親が抱える問題も、この両立の難しさからきている可能性があります。以下に、介護と仕事の両立を支援するための情報をまとめます。

6-1. 介護休業制度の活用

介護休業制度は、労働者が家族の介護のために取得できる休業制度です。母親が利用できるかどうか確認し、必要であれば取得を勧めましょう。

• 制度の概要： 介護休業は、要介護状態にある家族を介護するために、最長93日まで取得できます。
• 取得条件： 雇用主との合意が必要ですが、正社員だけでなく、パートや契約社員も取得できる場合があります。
• 申請方法： 会社の人事担当者に相談し、所定の手続きを行いましょう。

6-2. 介護休暇の利用

介護休暇は、要介護状態にある家族の介護や世話、その他の便宜を図るために取得できる休暇です。母親が利用できるかどうか確認し、必要であれば取得を勧めましょう。

• 制度の概要： 介護休暇は、1年度あたり5日まで取得できます（対象家族が2人以上の場合は10日まで）。
• 取得条件： 雇用主との合意は不要で、労働者は自由に取得できます。
• 申請方法： 会社の人事担当者に相談し、所定の手続きを行いましょう。

6-3. 介護に関する相談窓口の利用

介護に関する悩みや疑問を相談できる窓口を利用しましょう。以下の窓口が利用できます。

• 地域包括支援センター： 地域の高齢者やその家族の相談に応じ、介護に関する情報提供や支援を行います。
• ハローワーク： 仕事と介護の両立に関する相談や、介護に関する情報提供を行います。
• 労働局： 介護に関する相談や、介護休業制度などの情報提供を行います。

6-4. 介護サービスの利用促進

介護サービスの利用を促進し、母親の負担を軽減しましょう。以下のサービスが利用できます。

• 訪問介護： ホームヘルパーが自宅を訪問し、食事、入浴、排泄などの介護を行います。
• デイサービス： デイサービスセンターに通い、入浴、食事、レクリエーションなどのサービスを受けます。
• ショートステイ： 短期間、介護施設に入所し、介護サービスを受けます。
• 介護保険サービス： 介護保険制度を利用して、これらのサービスを低料金で利用できます。

7. まとめ

外孫として、あなたは母親を支え、祖父の介護をサポートするために、様々なことができます。まずは、現状を整理し、問題点を明確にすることから始めましょう。そして、祖父の状況、母親の状況、弟との関係性、そしてあなた自身ができることについて、具体的な行動計画を立て、実行していくことが重要です。

介護は、一人で抱え込まず、家族や専門家と協力して取り組むことが大切です。この記事で紹介した情報を参考に、あなた自身の状況に合わせた解決策を見つけ、一歩ずつ進んでいくことで、必ず状況は改善します。母親の精神的な負担を軽減し、祖父の介護をサポートし、家族みんなが笑顔で過ごせるように、あなたのできることから始めていきましょう。

“`