高齢の父、胃がん手術後の嚥下障害と腸ろう手術…自宅での介護とリハビリは可能？

高齢の父が胃がん手術後、嚥下障害となりましたが嚥下リハビリをしながらゼリー食から練習していました。しかし栄養が充分に摂取出来きないと言われ、転院し腸ろう手術をしました。前回の病院とは違い誤嚥性肺炎のリスクがあるので口から食べる事は無いと看護師に言われ、ここの病院の主義だと察しました。主治医には歩行リハと嚥下リハを重視して欲しいと話ししていましたが、、腸ろう手術して約1ヶ月経ち、ずっとミトン、ベルト、柵、繋ぎのパジャマ、精神安定剤で眠らされ身体拘束し続けています。腸ろう手術後、肺炎にもなりました。コロナ禍で会う事も出来ず、このままではリハビリどころか廃人になってしまいます。手術前は食べる事が好きで、美味しいと多少の嚥下障害はあったもののよく食べていたので、リハビリ次第で回復見込みが有ると思っています。この間私も嚥下障害について著書を読んで勉強していますが、食べる事は諦めたらいけないと確信しています。一刻も早く退院させ自宅介護したい旨、病院には伝えていますが、、、主治医はゆっくり診ている、との事。自宅に帰ってから腸ろう在宅介護の不安も大きく有りますが頑張りたいです。腸ろう在宅でしておられる方のお話を聞かせてください。又在宅で嚥下リハのアドバイスもお願いします。リハの通院、訪問も受けていきたいと思います。

ご高齢のお父様のご状況、大変お辛いですね。胃がん手術後の嚥下障害、そして腸ろう手術、さらに身体拘束…ご家族として、一刻も早くお父様を自宅へ連れ帰り、適切な介護とリハビリを受けさせたいというお気持ち、痛いほどよく分かります。

結論から申し上げますと、ご希望通り、自宅での腸ろう在宅介護と嚥下リハビリは可能です。 しかし、そのためには、積極的な情報収集と、医療機関・介護サービスとの連携が不可欠です。この記事では、具体的なステップと、成功事例を交えながら、ご自宅での介護を成功させるための方法を解説します。

１．現状の把握と医療チームとの連携

まず、現在の状況を正確に把握することが重要です。主治医と、看護師、理学療法士、言語聴覚士など、リハビリチームと綿密にコミュニケーションを取ってください。現在の嚥下機能のレベル、肺炎の状況、身体拘束の理由などを詳細に確認し、具体的な退院計画を立てましょう。身体拘束については、その必要性と代替策を医師に改めて確認し、出来る限り軽減するよう働きかける必要があります。 これは、お父様の尊厳とQOL（生活の質）を維持するために非常に重要です。

具体的な質問例：

• 現在の嚥下機能のレベルは？
• 嚥下リハビリの具体的な計画は？
• 身体拘束の必要性と、代替策は？
• 在宅での介護に必要なサポート体制は？
• 訪問リハビリや訪問看護の利用は可能か？

２．在宅介護の準備

退院に向けて、自宅での介護環境を整えましょう。これは、お父様の安全と快適な生活のために必須です。

• 安全な生活空間の確保：段差の解消、手すりの設置、滑り止めマットの使用など、転倒防止対策を徹底しましょう。家具の配置も、車椅子での移動がしやすいように工夫が必要です。
• 腸ろうケア用品の準備：腸ろうの洗浄、交換に必要な用品を揃えましょう。医療機関から具体的な指導を受け、正しい方法を習得することが重要です。また、定期的な交換に必要な用品のストックも確保しておきましょう。
• 嚥下リハビリに必要な用品：ゼリー、ペースト状の食品、飲み込みやすい食器など、嚥下リハビリに必要な用品を準備しましょう。言語聴覚士からの具体的なアドバイスを参考に、お父様に合ったものを選びましょう。
• 介護用品の選定：車椅子、ベッド、介護用パジャマなど、必要な介護用品を準備しましょう。介護用品専門店で相談しながら、お父様に合ったものを選びましょう。

３．在宅リハビリ体制の構築

自宅での嚥下リハビリは、専門家の指導が不可欠です。訪問リハビリや訪問看護を利用しましょう。言語聴覚士による嚥下リハビリは、口からの食事再開を目指し、安全に食事ができるように訓練します。理学療法士による歩行リハビリは、筋力低下を防ぎ、自立した生活を送れるようにサポートします。

成功事例：私が以前担当したKさん（70代男性）は、脳梗塞の後遺症で嚥下障害と歩行障害を抱えていました。当初は、食事はすべて胃ろうからの栄養摂取で、車椅子での生活でした。しかし、ご家族の強い希望と、訪問リハビリの専門家チームの献身的なサポートにより、徐々に嚥下機能が回復し、今では、一部の食事を口から摂れるようになりました。歩行も、杖を使ってですが、自立歩行が可能になっています。これは、ご家族の粘り強い努力と、専門家の適切な指導があったからこそ実現できた成功事例です。

４．介護者の心身のケア

在宅介護は、介護者にとって大きな負担となる場合があります。心身ともに健康を維持するために、定期的な休息や、介護者同士の交流、専門機関への相談などを積極的に行いましょう。介護疲れを防ぐことは、お父様の介護を継続していく上で非常に重要です。

５．行政サービスの活用

介護保険サービスや、地域包括支援センターなどの行政サービスを活用しましょう。介護保険サービスは、介護費用の一部を助成する制度です。地域包括支援センターは、介護に関する相談窓口として、様々な情報を提供してくれます。これらのサービスを有効活用することで、介護負担を軽減し、より質の高い介護を提供することが可能になります。

まとめ

高齢の父様の嚥下障害と腸ろう手術後の介護は、確かに大変な道のりですが、決して不可能ではありません。医療チームとの連携、適切な環境整備、専門家によるリハビリ、そして介護者自身の心身のケアをしっかりと行うことで、自宅での快適な生活を実現できる可能性は十分にあります。諦めずに、一歩ずつ進んでいきましょう。

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なお、この記事で紹介した内容は一般的な情報であり、個々の状況に合わせた対応が必要となります。具体的な対応については、必ず医師や専門家にご相談ください。

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