介護職の母、認知症の兆候？物忘れや判断力低下…専門家が解説する早期発見と対応

母が認知症ではないかと疑っております。母は60歳介護職です。気になったのは物忘れが多い、判断力が低下しているという点です。具体的には ・提出書類を紛失、二日間探していたら実は提出していた。・車の鍵を紛失、車の中からみつかる。・4〜5回くらい同じ話をする。・週1で使う道を間違えて高速道路に突入、取り乱し何度も高速道路上で停車する（ハザードなし）・想定外のことがおこると取り乱して思考停止する。解決するまで人の都合を考えられなくなる。・道を逆走。・一つのことに拘る、解決しても掘り起こして何度も同じ話をする。仕事には支障がないと聞いていますがパニックになった時の行動がひどく、心配しています。病院にいこうなどと言うと怒りそうです。単なる物忘れなのか危険視すべきものかおわかりのかたおられましたらご助言いただけると助かります。

60歳で介護職としてご活躍されているお母様のこと、ご心配ですね。ご指摘の症状は、単なる物忘れとは異なる、認知症の可能性を示唆しているかもしれません。 しかし、ご本人が病院に行くことを拒否されている状況では、どのようにアプローチすれば良いのか迷われることでしょう。この記事では、専門家である転職コンサルタントの視点から、お母様の状況を分析し、具体的な対応策を提案します。 まずは、ご安心ください。多くの場合、早期発見・早期対応によって、認知症の進行を遅らせることが可能です。

１．お母様の症状を詳しく見ていきましょう

お母様の症状を改めて整理してみましょう。

• 書類の紛失： 提出済みの書類を紛失したと勘違いするなど、記憶の曖昧さが目立ちます。
• 鍵の紛失： 車の鍵を紛失し、車内で見つかるという、場所の記憶や状況把握に問題がある可能性を示唆します。
• 同じ話の繰り返し： これは、会話の内容を記憶し続けることに困難を感じているサインです。
• 道に迷う、高速道路への誤進入： 空間認知能力の低下が疑われます。これは、日常生活に大きな危険をもたらす可能性があります。
• パニック時の行動： 想定外の事態にパニックになり、思考停止、他者への配慮が欠ける状態は、認知機能の低下を示す可能性があります。 介護職というストレスの多い仕事をしていることを考えると、この症状は深刻です。
• 逆走： これは重大な交通事故につながる危険な行為であり、早急な対応が必要です。
• 一つのことに固執： 問題が解決した後も、同じことを繰り返し話すのは、認知機能の低下を示す可能性があります。

これらの症状は、アルツハイマー型認知症や血管性認知症などの様々な認知症に共通する症状です。 特に、高速道路での誤進入や逆走といった行動は、ご本人だけでなく、周囲の人々にも危険を及ぼす可能性があるため、早急な対応が求められます。

２．単なる物忘れとの違いとは？

加齢による単なる物忘れと、認知症による物忘れを区別することは重要です。単なる物忘れは、一時的なものであり、記憶を思い出すための手がかりを与えれば思い出せることが多いです。一方、認知症による物忘れは、記憶の定着や想起に持続的な困難が見られます。 お母様のケースでは、単なる物忘れの範囲を超えている可能性が高いと考えられます。特に、パニック時の行動や、危険な運転行動は、認知症の可能性を強く示唆しています。

３．お母様へのアプローチ方法

病院に行くことを拒否されている状況では、無理強いせず、まずはお母様の不安を取り除くことが大切です。

• 信頼できる医師や専門家を探す： お母様の性格や状況を理解し、丁寧に説明してくれる医師や専門機関を探しましょう。 認知症専門医がいる病院や、精神科医に相談することも有効です。
• 具体的な事例を提示する： 「最近、道に迷ったり、同じ話を何度も繰り返したりしている」など、具体的な事例を挙げ、心配している気持ちを伝えましょう。 感情的に訴えるのではなく、冷静に事実を伝えることが重要です。
• メリットを強調する： 「早期診断によって、適切な治療やサポートを受けられる」「進行を遅らせることができる」など、病院に行くメリットを具体的に説明しましょう。
• ご自身の不安を共有する： お母様に対して「あなたのことが心配で、一緒に解決策を見つけたい」と、ご自身の不安を共有することで、共感を得やすくなります。
• 第三者の力を借りる： ご兄弟姉妹や親しい友人、地域包括支援センターなどに相談し、協力を得るのも有効です。

４．専門家の視点：早期発見の重要性

認知症は、早期発見・早期治療が非常に重要です。早期に適切な治療を開始することで、認知機能の低下を遅らせ、日常生活の自立を長く維持することができます。 また、介護するご家族にとっても、早期発見は大きなメリットとなります。 認知症の症状が進行する前に、介護方法や生活環境を整えることで、介護負担を軽減し、ご家族の生活の質を向上させることができます。

５．成功事例：早期発見で生活の質が向上

私のクライアントにも、介護職をされていた方が認知症を発症された方がいらっしゃいました。 当初はご本人もご家族も認知症を認めようとしませんでしたが、周囲の支えと、専門医の適切なアドバイスを受け入れることで、早期治療を開始することができました。 結果として、認知機能の低下は緩やかになり、日常生活の自立も維持できています。 この事例からもわかるように、早期発見は、ご本人とご家族の生活の質を大きく向上させる可能性を秘めています。

６．チェックリスト：認知症の疑いがあるか確認してみましょう

以下のチェックリストで、お母様の状態を確認してみてください。 複数の項目に当てはまる場合は、専門医への相談を検討することをお勧めします。

• □ 最近、物忘れが増えた
• □ 同じ話を何度も繰り返す
• □ 道に迷うことが増えた
• □ 判断力が低下したように感じる
• □ 以前はできていたことが、できなくなった
• □ 気分の変動が激しい
• □ 人とのコミュニケーションが難しくなった
• □ 普段とは異なる行動をとるようになった
• □ パニックになりやすい
• □ 危険な行動をとるようになった

７．まとめ

お母様の症状は、深刻な状況である可能性があります。 しかし、早期発見・早期対応によって、状況を改善できる可能性も十分にあります。 まずは、ご自身の不安や心配を素直に受け止め、信頼できる医師や専門家に相談することをお勧めします。 一人で抱え込まず、周りの人に相談し、サポートを受けながら、お母様と向き合っていきましょう。

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