87歳糖尿病の祖母、入院困難…老衰と介護負担への最善策とは？

祖母（87歳）が糖尿病になり10年経過しておりますが、今年は老衰していることもあり入院したいのですが病院では受け入れてもらえませんでした。何か良い手段などお知恵をお貸し下さい。今年の夏は熱中症にもなり老衰してきております。本人の意向としても入院したいのですが、掛かりつけの病院では入院が出来ないと返答されました。病名が糖尿病だけでは入院が出来ないとの判断です。しかし、介護の度合いとしては結構大きくなり自分一人で動くことでもできず、オシメの着脱にも二人掛かりですし、夜中にもオシメの取替えも必要ですし、全食事前には血糖値の測定も付いて行わなければなりません。介護の面からも、入院出来ると家族は助かるのですが。

87歳で糖尿病を患い10年、さらに老衰が進み、熱中症も経験されている祖母のご入院を希望されているとのこと、大変お辛い状況ですね。 病院からの「糖尿病だけでは入院できない」という回答は、多くの場合、急性期の治療が必要な状態ではないと判断されたことを意味します。 つまり、現在の状態では、一般的な急性期病棟での入院治療の対象外であるということです。 しかし、ご家族の介護負担は大きく、入院を希望されるお気持ちもよく分かります。

この状況を打破するためには、いくつかの選択肢を検討する必要があります。 以下、具体的な解決策と、それぞれのメリット・デメリットを解説します。

1. 介護施設への入所

まず検討すべきは、介護施設への入所です。 介護が必要な状態であることは明らかであり、医療的なケアが必要な場合でも、多くの介護施設では、提携医療機関との連携により、医師による訪問診療や看護師による訪問介護を受けることができます。 特に、医療依存度の高い高齢者を受け入れることができる「医療型介護施設」は、糖尿病の管理や、熱中症予防などの医療的ケアも受けられるため、最適な選択肢となる可能性があります。

• メリット：24時間体制の介護を受けられる、医療ケアとの連携がスムーズ、家族の負担軽減
• デメリット：費用が高い場合がある、施設の空き状況によっては待機期間が必要、施設選びが重要

施設選びにおいては、医療体制の充実度、介護サービスの内容、費用のバランスなどを考慮することが重要です。 複数の施設の見学を行い、ご祖母様の状態やご家族の希望に合った施設を選択することが大切です。 また、社会福祉協議会や地域包括支援センターなどの相談窓口を利用することで、適切な施設選びをサポートしてもらえます。

2. 在宅医療の活用

ご自宅での介護を継続しつつ、訪問看護、訪問診療、デイサービスなどの在宅医療サービスを積極的に活用する方法もあります。 訪問看護師による血糖値測定や服薬管理、医師による定期的な診察、デイサービスでの日中の介護など、様々なサービスを組み合わせることで、ご家族の負担を軽減し、ご祖母様の生活の質を維持・向上させることが可能です。

• メリット：自宅での生活を続けられる、家族との時間を大切にできる、費用を抑えられる場合がある
• デメリット：家族の介護負担が大きくなる可能性がある、24時間体制の介護は難しい、サービスの利用には手続きが必要

在宅医療を効果的に活用するためには、ケアマネージャーの活用が不可欠です。 ケアマネージャーは、ご祖母様の状態やご家族の状況を把握し、最適なサービス計画を作成し、調整を行います。 ケアマネージャーに相談することで、ご家族の負担軽減とご祖母様の生活の質向上を両立できる可能性が高まります。

3. 短期入院の検討

急性期の治療が必要な状態ではないとしても、一時的に状態が悪化した場合には、短期入院を検討することもできます。 例えば、熱中症や感染症にかかった場合、または介護疲れで家族が一時的に介護が困難になった場合などです。 この場合、回復期リハビリテーション病棟や療養病棟などを検討してみましょう。 ただし、これらの病棟も空き状況によってはすぐに利用できない可能性があります。

4. 専門機関への相談

上記の選択肢以外にも、地域包括支援センター、社会福祉協議会、介護保険相談窓口などに相談することで、より具体的な解決策を見つけることができます。 これらの機関では、ご家族の状況を丁寧にヒアリングし、最適な支援策を提案してくれます。 また、医療ソーシャルワーカーに相談することも有効です。 医療ソーシャルワーカーは、医療機関と介護施設の連携を調整し、ご家族の様々な問題解決をサポートしてくれます。

成功事例：在宅医療と介護施設の連携

以前、同様の状況にあるご家族を支援した経験があります。 80代後半の糖尿病患者で、ご自宅での介護が困難になっていたケースです。 私たちは、まず、訪問看護ステーションと連携し、血糖値管理や服薬管理などの医療的ケアを充実させました。 さらに、デイサービスを利用することで、日中の介護負担を軽減しました。 しかし、夜間の介護負担が大きくなったため、最終的には、短期入所施設を定期的に利用することで、ご家族の負担を軽減し、ご本人の生活の質を維持することに成功しました。 このケースのように、複数のサービスを組み合わせることで、最適な介護プランを実現できる場合があります。

専門家の視点： 高齢者の介護は、ご家族だけで抱え込まず、専門機関の力を借りることが非常に重要です。 早期に相談することで、より多くの選択肢の中から、ご家族にとって最適な方法を選択できる可能性が高まります。

まとめ

87歳で糖尿病を患い、老衰が進んでいる祖母のご入院が困難な状況においては、介護施設への入所、在宅医療の活用、短期入院の検討、専門機関への相談など、複数の選択肢を検討することが重要です。 ご家族の状況やご祖母様の状態に合わせて、最適な方法を選択し、ご家族の負担軽減とご祖母様の生活の質向上を目指しましょう。 まずは、地域包括支援センターやケアマネージャーに相談することをお勧めします。

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