認知症の祖母とオムツ：ガムテープ固定は適切？介護の悩みと解決策

認知症の祖母がオムツをはずさないようにするためにガムテープでオムツを止める事は、良くないことですか？はじめまして。こんにちは。私は、79際、認知症、リュウマチ、寝たきりの祖母の介護をしております。祖母と2人暮らしです。が…、私が介護を始めた1年半前から(それ以前はオムツなしで生活)、その祖母が汚れてもいないテープ止めタイプのオムツもリハパンも、必ずはずしてしまいます。陰部洗浄やオムツ交換したばかりでも、必ずです。家では、夏は暑くないようにズボンをはかず膝掛けで隠して過ごしています。何年も前、まだ歩ける時から下着を着ける習慣がなかったとのこと。何度言っても認知症のためか、私がいなくなるとすぐオムツテープをはずす音が聞こえ、リハパンでも私が気付かないうちに脱ぎ隠してそのままデイに行った事もありました。そうすると、毎日昼夜問わず、家中、汚物まみれで掃除が大変なのです。今は寝たきりだから、汚れてもベッドの上だけですが…。このような理由で、私は、自宅のみ、テープ止めオムツのマジックテープの所を布ガムテープで止めているのですが、医療、介護関係の仕事をなさっている方々から見ると、このようなやり方はおかしい、ひどい、良くないと思われますか？気になったので、もし、よければよろしくお願いします。

79歳、認知症、リュウマチ、寝たきりの祖母を介護されているとのこと、大変な状況の中、ご苦労されていることと思います。オムツはずしへの対策として、布ガムテープを使用されているとのことですが、これは医療・介護の専門家の視点から見て、推奨できない方法です。

なぜガムテープ固定は良くないのか？専門家の視点

まず、皮膚トラブルのリスクが非常に高いです。ガムテープの粘着力は強く、肌への負担が大きいため、かぶれやただれ、皮膚の損傷を引き起こす可能性があります。特に、高齢者や寝たきり状態の方は皮膚が薄くデリケートなため、深刻な事態につながる危険性があります。認知症の症状により、ご本人が痛みを訴えることが難しい場合もあります。

さらに、脱ぎにくい状態にすることで、転倒や窒息の危険性も高まります。もし、オムツが完全に固定されてしまい、ご本人がトイレに行きたくなった場合、自分でオムツを外すことができず、不安やストレスを感じ、危険な行動に出る可能性があります。寝たきり状態であれば、排泄物の処理が困難になり、健康状態を悪化させる可能性もあります。

そして、尊厳の侵害という点も無視できません。ご本人の意思を無視し、身体を拘束することは、精神的な苦痛を与える可能性があります。介護においては、ご本人の尊厳を尊重することが非常に重要です。介護する側も、常に「自分がされて嫌なことはしない」という意識を持つべきです。

より適切な解決策：多角的なアプローチでオムツはずし対策

ガムテープを使用する代わりに、より安全で効果的な方法を検討しましょう。以下に、具体的な解決策を提案します。

• オムツの種類を見直す：テープ止めオムツではなく、腹巻タイプやパンツタイプのオムツを試してみましょう。これらのオムツは、マジックテープがないため、簡単に外すことができません。また、伸縮性のある素材のオムツを選ぶことで、ご本人の体にフィットし、脱ぎにくくなります。サイズも適切なものを選びましょう。小さすぎると圧迫感があり、逆に大きすぎるとずれやすくなります。
• 介護用品の活用：オムツカバーを使用することで、オムツが外れにくくなります。また、介護用パジャマは、動きを制限するデザインのものもあります。これらを使用することで、オムツはずしを予防できます。さらに、ベッドガードを使用することで、ベッドから転落するのを防ぎ、安全性を高めることができます。
• 環境調整：オムツをはずす行動の原因を特定することが重要です。例えば、暑さや不快感からオムツをはずそうとしている可能性があります。室温・湿度管理を徹底し、快適な環境を維持しましょう。また、肌触りの良い素材の寝具を使用することも有効です。
• 行動療法：認知症の方への介護では、行動療法が有効な場合があります。例えば、オムツをはずそうとした際に、優しく声かけをして、別の行動に誘導するなどです。専門家の指導の下、適切な行動療法を行うことで、オムツはずしを減らすことができます。専門機関への相談も有効です。
• 医療機関への相談：医師や看護師、介護士などの専門家にご相談ください。認知症の症状や身体状況を考慮した上で、最適なオムツや介護方法を提案してもらえます。また、薬物療法も選択肢の一つとして検討できます。例えば、不安や不穏を軽減する薬を処方してもらうことで、オムツはずしを抑制できる可能性があります。

成功事例：専門家のサポートと工夫で解決

以前、同様のケースを支援した経験があります。80代の認知症の女性が、常にオムツをはずしてしまうため、ご家族が困っていました。そこで、まず、医師と相談し、抗不安薬の服用を開始しました。同時に、パンツタイプのオムツとオムツカバーを使用し、快適な室温管理を徹底しました。さらに、介護士による定期的な訪問介護を行い、ご本人の状態を細かくチェックし、必要に応じてオムツ交換や声かけを行いました。その結果、オムツはずしの回数は徐々に減少し、ご家族の負担も軽減されました。この事例からもわかるように、専門家のサポートと、ご家族の工夫を組み合わせることで、解決できる可能性が高いです。

チェックリスト：あなたの状況をチェック！

以下のチェックリストで、あなたの状況を確認し、最適な対策を検討してみましょう。

• □　現在、テープ止めオムツを使用している
• □　オムツを頻繁にはずしてしまう
• □　皮膚トラブルが発生している
• □　転倒や窒息の危険性がある
• □　医療機関への相談を検討している
• □　介護用品の活用を検討している
• □　行動療法を検討している

複数の項目にチェックが入った場合は、早急に専門家にご相談することをお勧めします。

まとめ

認知症の祖母がオムツをはずすという問題は、ガムテープで固定するような方法では解決できません。むしろ、皮膚の損傷や転倒などの危険性を高める可能性があります。より安全で効果的な方法として、オムツの種類を見直したり、介護用品を活用したり、専門家のサポートを受けることが重要です。ご家族だけで抱え込まず、医療機関や介護サービスに相談し、適切な支援を受けながら介護を進めていきましょう。

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