認知症の祖父と私：レベル5でも見せる時々のはっきりとした記憶と、より良い介護環境の探し方

私には、88歳認知症介護レベル5の祖父がいます。老人ホームに入ってます。祖父が大好きなので、少しでも知りたくて質問しました。 ホームには、家族が交代で面会に。祖父は、どんどん酷くなり今は全く喋れず家族も全く分からないと、皆ショックを受けてる。しかし、祖父が骨折でホームから市民病院へ入院したため、一人で祖父に会いに行った時、祖父は、私の顔を見るなり笑顔で手を振ってくれ、会話はありしませんでしたがすぐに、『風邪が流行ってるから、病院なんかに来て移ったら大変だ。早く帰れ』と、少し会話をし、何だかんだ疲れてるようだったので、気を使って帰宅した。 家族は、そんな会話をしたことを驚いていた。今日、祖母と一緒にホームに行きました。私を見るなり、ネックレスが可愛いと褒めくれた。 私は、少し違和感があった。周りのおばあちゃん、おじいちゃんは、いきなり叫んだり、グッタリしている人達ばかり。その中で、祖父だけ自分でお茶を飲み腕を組んで座ってる。明らかに、この重度の認知症がいる人達の中で浮いる。 祖母が、私に祖父は全く喋れないのに、あんな会話ができるなんてね。 と、帰りに一番お世話になっている介護士さんにも、話していました。 介護士さんは、やっぱりね。と言っていた。 祖父は、認知症のレベルを決める検査の時、全く反応しないらしく、レベル5となるが祖母はもっと軽いと思う。と言っていました。他の家族には、全く覚えてない態度をとるし、他の家族には相談してないけど、私もそう思わない？と相談された。 もし、そうならこのホームににいて周りの雰囲気に祖父も認知症が酷くなり私の事忘れてしまいそうで心配です。 もう少し、軽い方達と一緒にいたら多少良くならないのかな？。 ふと、久しぶりに会う私の顔だけは思い出したりするだけなのかな？

認知症レベル5の祖父と、あなたとの特別な絆

ご祖父の状況、そしてご家族の皆様の心配、よく分かります。88歳、認知症介護レベル5と診断されながらも、あなたに対しては時折、驚くほどはっきりとした記憶と反応を示すご祖父の姿。これは決して珍しいことではありません。認知症は、記憶や認知機能の全体的な低下を示しますが、特定の人物や出来事に対する記憶は、比較的長く残存するケースが多いのです。これは、脳の機能が完全に失われるのではなく、部分的に損傷していることを示唆しています。

ご祖父があなたを認識し、会話らしきコミュニケーションを取れるのは、あなたとの強い絆、長年培ってきた愛情の証と言えるでしょう。病院での「風邪に気をつけろ」という言葉や、ホームでのネックレスへの褒め言葉は、ご祖父のあなたへの深い愛情と、あなたを気遣う気持ちの表れです。これは、認知症の進行具合とは必ずしも一致しない、感情や情動の記憶が保たれていることを示唆しています。

認知症の症状と介護レベル：必ずしも一致しない現実

認知症の介護レベルは、あくまで標準的な指標であり、個々の状態を完全に反映しているとは限りません。ご祖父のように、検査では反応を示さずレベル5と診断されていても、特定の人物に対しては明確な反応を示すケースは少なくありません。これは、認知機能の低下が均一ではないことを意味します。

また、周囲の環境も認知症の症状に影響を与えます。騒がしい環境や、刺激の多い環境は、認知症の症状を悪化させる可能性があります。逆に、穏やかな環境、安心できる環境は、ご祖父の精神的な安定につながり、症状の緩和に繋がる可能性も否定できません。

ご祖父の状態と、より良い介護環境の検討

現在のホームの環境が、ご祖父にとって最適かどうかを改めて検討する必要があるかもしれません。ご祖父が比較的落ち着いて過ごせる様子、そして特定の人物に対しては反応を示せることから、より穏やかな環境、または認知症の進行度合いが比較的軽い方々と過ごせる環境の方が、ご祖父にとってより良い可能性があります。

具体的には、以下の点を検討してみてください。

• 現在のホームの雰囲気：騒がしいですか？刺激が多いですか？入居者の平均年齢は？認知症の重症度合いは？
• 他のホームとの比較：小規模なホーム、あるいは認知症専門のホームなど、様々なタイプのホームがあります。それぞれのホームの雰囲気や、介護の質、入居者の状態などを比較検討し、ご祖父に最適な環境を探しましょう。ホームページや見学を通して、実際に雰囲気を感じ取ることが大切です。
• 介護士との相談：現在のホームの介護士の方々と、ご祖父の状態や、より良い介護環境について相談しましょう。専門家の意見を聞くことは、非常に重要です。
• 専門機関への相談：必要であれば、地域の認知症支援センターや、医療機関の専門医に相談しましょう。専門家のアドバイスを受けることで、より適切な介護計画を立てることができます。

具体的な行動計画と、ご家族へのアドバイス

1. **ホームへの相談と見学:** 現在のホームの担当者と、ご祖父の状態と、他のホームへの転居の可能性について相談しましょう。同時に、いくつかの他のホームを見学し、比較検討します。小規模多機能型居宅介護や、認知症専門の施設なども選択肢に入れてみてください。

2. **介護士との継続的な情報共有:** ご祖父の様子を詳細に記録し、介護士と共有することで、より適切なケアを提供してもらうことができます。特に、あなたとのコミュニケーションの様子を具体的に伝えることが重要です。

3. **ご家族間の連携強化:** ご家族間で情報共有を密に行い、共通の認識を持つことが大切です。定期的なミーティングを行い、ご祖父の状況や、今後の介護計画について話し合う時間を取りましょう。

4. **専門家の活用:** 必要に応じて、医師、ケアマネージャー、相談支援専門員などの専門家の力を借りましょう。彼らは、ご祖父の状態を客観的に評価し、適切なアドバイスやサポートを提供してくれます。

まとめ

認知症レベル5と診断されていても、ご祖父はあなたとの特別な絆を保ち、あなたを認識し、反応を示しています。これは、ご祖父の心と精神が、まだ繋がりを保っていることを示しています。ご祖父にとってより良い環境を探し、適切な介護を続けることで、ご祖父の生活の質を高め、ご家族の負担を軽減することが可能です。

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