50代男性のアルコール依存症と家族の葛藤：専門家による具体的な対応策

50代男性アルコール依存症の周囲の人間について 彼は小学生から飲んでいるとのこと 会社を経営する能力ありながら 酒が原因でついに10年前仕事人として社会から外れた 離婚により家庭も崩壊 実家に戻るも唯一健在の母親も彼と同居で身体精神が壊れ施設に入所 彼は昨年9月一年間の入院生活から念願の一人暮らしを開始 生活保護を受けながら、訪問看護、訪問介護、通院による一人暮らし コントロールがきくようになった 酒が飲めるようになったと飲酒は続行していたようで 量が増えていき、ついにまた倒れるようになった 『知恵袋』では良く断酒すれば、元には戻らずとも生きていける。 断酒会、AAに行こうと勧めている文章を見かけるが 彼に関して言えば、『断酒する気は一切無し』 医師、看護師、ケアマネ、介護士、親族にも 『止めない！』と言い切る 断酒する気の全くない彼みたいな人は 他人の誰もが治せないのだからほっておいて良いだろうか？ 施設の母と別れた元妻の私は現在他人ではあるが 2人とも、生涯断酒してくれないかと淡い期待を持ち続けてきた。 私達2人は絶対断酒しないと言い切る彼に 関わることはだんだん難しくなってきた 私達は『行政にゆだねる』で良いのだろうか？ もうひとつ、医師は『今度飲んだら施設ですよ』と何度も言っているが 断酒する気の無い彼みたいな人が入れる施設ってどんな施設でしょうか？

ご質問ありがとうございます。50代男性のアルコール依存症、そしてご家族の苦悩、大変お辛い状況だと拝察いたします。長年アルコール依存症と闘い、ご家族にも大きな負担がかかっている現状、そしてご本人の「断酒する気はない」という強い意志、まさに難しい問題です。この状況を乗り越えるためには、まずご自身の感情と現状を整理し、専門家の力を借りながら、段階的に対応していくことが重要です。

1. 現状の整理：アルコール依存症の深刻さと家族への影響

ご質問からは、ご本人のアルコール依存症が非常に深刻であることがわかります。小学生からの飲酒歴、会社経営能力の喪失、家庭崩壊、そして入院後も飲酒を継続している現状は、依存症の深刻さを物語っています。さらに、ご家族である母親の方の健康状態が悪化し、施設に入所されていることも、アルコール依存症がご家族に与える甚大な影響を示しています。

ご自身も、元妻として、そして母親の娘として、長年苦しんできたことでしょう。期待と絶望の間で揺れ動く気持ち、そして「行政にゆだねる」という選択肢に迷われているお気持ち、よく理解できます。

2. 専門家への相談：適切な支援体制の構築

まず、ご自身も精神的な負担を抱えているため、専門機関への相談をお勧めします。精神科医や、アルコール依存症専門のカウンセラー、あるいは地域包括支援センターなどに相談することで、ご自身の心のケアと、ご本人への適切な対応策を見つけることができます。相談することで、抱えている不安やストレスを軽減し、冷静な判断ができるようになるでしょう。

具体的な相談内容としては、以下のような点が挙げられます。

• ご自身の精神的な負担軽減のためのカウンセリング
• ご本人への適切な対応策（医療機関の紹介、社会資源の紹介など）
• 行政への相談方法や手続き
• ご本人への接し方に関するアドバイス

3. ご本人への対応：強制ではなく、寄り添う姿勢

ご本人が「断酒する気はない」と断言している以上、強制的な断酒は逆効果になる可能性が高いです。アルコール依存症は病気であり、本人の意思だけでは克服できないケースも多いです。重要なのは、ご本人を責めるのではなく、寄り添う姿勢を持つことです。

専門家の中には、ご本人の状態や状況に合わせて、段階的にアプローチしていく方法を提案する方もいます。例えば、まずは飲酒量を減らすことを目標にしたり、定期的な通院を促したりといった方法です。無理強いするのではなく、小さな成功体験を積み重ねることで、徐々に変化を促していくことが重要です。

4. 行政への相談：生活保護と医療・介護サービスの利用

生活保護を受けているとのことですので、ケースワーカーに相談することも有効です。ケースワーカーは、生活保護に関する相談だけでなく、医療機関や介護サービスの利用支援、その他の社会資源の紹介など、多様な支援を提供してくれます。ご本人の状況を詳しく伝え、適切な支援策を検討してもらいましょう。

また、地域包括支援センターも頼りになります。地域包括支援センターは、高齢者の介護や生活支援に関する相談窓口として、様々な情報を提供し、必要なサービスにつなげてくれます。ご本人の年齢や状況を考慮し、適切なサービス利用を検討しましょう。

5. 「今度飲んだら施設ですよ」と言われる施設について

医師が言及している「施設」とは、医療機関やアルコール依存症専門の治療施設である可能性が高いです。これらの施設では、医療的なケアに加えて、カウンセリングやリハビリテーションなどのプログラムを提供し、断酒を支援します。強制的な入院ではない場合もありますが、ご本人の状態によっては、入院が必要となるケースもあります。

具体的な施設の種類としては、以下のものが挙げられます。

• 精神科病院：アルコール依存症の治療を行う病院
• アルコール依存症専門の治療施設：断酒支援プログラムを提供する施設
• 回復期リハビリテーション病棟：身体機能の回復を支援する病棟

これらの施設は、ご本人の状態やニーズに合わせて選択する必要があります。医師やケースワーカーと相談し、最適な施設を選びましょう。

6. まとめ：専門家の協力を得ながら、一歩ずつ進んでいく

アルコール依存症の問題は、ご本人だけでなく、ご家族にも大きな負担をかけるものです。決して一人で抱え込まず、専門家の協力を得ながら、一歩ずつ解決に向けて進んでいきましょう。ご自身のケアも忘れず、冷静に状況を判断し、適切な対応を取ることが重要です。

ご本人の断酒への意思がない現状は難しいですが、ご家族が諦めずに、専門家と連携し、継続的にサポートしていくことが大切です。小さな変化でも、前向きに捉え、長期的な視点で対応していくことが、最終的にはご本人とご家族の幸せにつながるでしょう。

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