高校中退から大学卒業の息子、就労支援の壁と親の葛藤…「ひきこもり」ではない、彼の未来への道標

高校中退から高認に合格し、今年3月に大学を卒業した息子がいます。内定を辞退し、4月から家にいます。なんとか社会と接点を持ってもらおうといろいろ提案をしますが却下。。。先日私一人で、市役所の社会福祉課に相談に行き、今日息子を連れて市役所に行きました。専門の相談員の方と就労支援担当の70代の男性が相談に乗ってくださいました。しかし、どこか上から目線というか（私は介護職なのですが「好きでお母さんもされてるわけじゃないでしょう？きっと生活のためですよね」「もう病院に行ってはどうか？」など）、人を傷つける発言が多々見られました。また息子も「付いてきてくれてありがとう」とは言うものの、次の面会の日を決めようとなったときに「保留にしてください。自分で電話します」と息子は言ったのです。息子と帰りの車で話をしました。「多分電話しないと思う」と。。。職員の方の対応について違和感を感じてはいましたが、更に息子は落ち込んでしまったようです。窓口で提示されたプリントには、ひきこもり専門の初診時間が書いてありました。「そういうのじゃないねん」と息子。じゃ、どうしたらええの？、もう終わりなん？、次の手段は。。。もう疲れました。心から笑う日ってこれからはないように思います。やはり病院に行けってことですよね。一番難しそうです。本人には治す気がないように思います。服薬管理（夕飯は必ず一緒に食べるので、そのタイミングで粉砕したおくすりだと、私に飲ませることが可能かと思います。錠剤だと出すおそれがあるため）も難しそうです。どうやって生きていけばいいでしょうか。

この記事では、大学卒業後も就職せず、社会との接点に悩む息子さんを持つお母様の深刻な状況を、キャリア支援の専門家として、寄り添いながら解決策を探ります。行政機関の対応に疑問を感じながらも、息子さんの本当の気持ちに寄り添い、無理強いすることなく、彼自身のペースで社会参加への道を歩めるよう、具体的なステップと、専門家によるサポートの重要性について解説します。 単なる「ひきこもり」という枠にとらわれず、個々の事情に合わせた柔軟な対応が、この問題解決のカギとなります。

1. 市役所職員の対応への違和感と、その背景

まず、市役所職員の対応についてですが、お母様の感じた「上から目線」や「人を傷つける発言」は、残念ながら現実的に起こりうる問題です。 行政機関の職員にも、個人差があり、必ずしも全員が適切な対応ができるわけではないことを理解しておきましょう。 特に、高齢の職員の方の中には、現代の若者の抱える問題への理解が不足しているケースも少なくありません。 彼らの発言は、お母様や息子さんへの配慮に欠けたものであり、決して許されるものではありません。 この経験から、行政機関への相談は、必ずしも万能な解決策ではないと認識することが重要です。

ポイント：行政機関はあくまで一つの選択肢です。他の支援機関や専門家への相談も積極的に検討しましょう。

2. 息子さんの本当の気持ちを探る

息子さんが「ひきこもり専門の初診時間」の案内に「そういうのじゃないねん」と言われたことから、彼は単なる「ひきこもり」とは異なる状況にあると推測できます。 彼は大学を卒業していることから、ある程度の学力や知的能力は備えていると考えられます。 彼が就職活動から身を引いた背景には、学業や就職活動のプレッシャー、将来への不安、人間関係の悩みなど、様々な要因が複雑に絡み合っている可能性があります。

お母様は、息子の言葉に耳を傾け、彼の気持ちを丁寧に聞き出す努力が必要です。 「なぜ内定を辞退したのか」「何が不安なのか」「本当に何がしたいのか」といった質問を、焦らず、じっくりと聞いてあげましょう。 この段階では、解決策を提示するのではなく、彼の気持ちを理解することに焦点を当てることが大切です。

具体的な質問例：

• 大学生活はどうでしたか？楽しかったこと、辛かったことはありましたか？
• 就職活動はどのように感じましたか？プレッシャーはありましたか？
• 将来、どんな仕事がしたいですか？どんな人生を送りたいですか？
• 今はどんなことを考えていますか？どんな気持ちですか？

3. 強制ではなく、寄り添うサポート

息子さんの服薬管理について、お母様は「粉砕した薬を夕飯時に飲ませる」ことを考えていらっしゃいますが、これは息子さんにとって大きなストレスとなりかねません。 強制的な服薬は、彼の心を更に閉ざしてしまう可能性があります。 まずは、彼の信頼を得ることが最優先です。 信頼関係が築ければ、自然と心の状態も改善し、服薬についても前向きに検討できるようになるかもしれません。

ポイント：信頼関係の構築には、時間と忍耐が必要です。焦らず、彼のペースに合わせてサポートしましょう。

4. 専門家への相談

市役所の対応に失望されたとのことですが、諦める必要はありません。 他の専門機関への相談を検討しましょう。 精神科医、臨床心理士、キャリアカウンセラーなど、様々な専門家がいます。 これらの専門家は、お母様と息子さん双方の話を丁寧に聞き、それぞれに合わせた適切なアドバイスやサポートを提供してくれるでしょう。

特に、キャリアカウンセラーは、就職活動の支援や、適職探し、スキルアップのためのアドバイスなど、具体的なキャリアプランの策定に役立ちます。 息子さんの強みや興味、適性を見極め、彼に合った仕事探しをサポートしてくれるでしょう。

5. 具体的なステップ

* **ステップ1：息子の気持ちの理解：** 焦らず、彼の話をじっくりと聞きましょう。 彼の不安や悩みを理解することが、最初のステップです。
* **ステップ2：専門機関への相談：** 精神科医、臨床心理士、キャリアカウンセラーなど、適切な専門家を探しましょう。 wovieなどの求人サイトで相談窓口を探してみるのも良いでしょう。
* **ステップ3：キャリアプランの策定：** 専門家の協力を得ながら、息子さんの強みや興味、適性に基づいたキャリアプランを策定しましょう。 アルバイトやパートから始めることも可能です。
* **ステップ4：スモールステップで社会参加：** いきなり正社員を目指すのではなく、ボランティア活動やアルバイトなど、小さな一歩から社会参加を始めましょう。
* **ステップ5：継続的なサポート：** 社会参加は一朝一夕にできるものではありません。 継続的なサポートが必要です。 お母様自身も、専門家からのアドバイスを受けながら、心身ともに健康を保つようにしましょう。

6. まとめ

息子さんの状況は、決して簡単ではありませんが、解決不可能な問題ではありません。 お母様は、一人で抱え込まず、専門家の力を借りながら、息子さんと共に一歩ずつ進んでいきましょう。 彼のペースを尊重し、寄り添うことで、必ず明るい未来が開けるはずです。 そして、お母様ご自身も、この状況の中で疲弊しないよう、ご自身のケアも忘れずに行いましょう。 専門機関への相談は、決して弱さではありません。 むしろ、問題解決への積極的な一歩です。 どうか、希望を捨てずに、前向きに取り組んでください。