医療現場で働くあなたが直面するエンゼルケア：数日経過後の遺体への対応と心のケア

至急です。医療関係の仕事についている方へ質問です。 エンゼルケアについてです。23日の夜中に親戚が独居で死亡されており、金銭面の問題があり、エンゼルケアを病院での介護職の私がすることになりました。 死亡推定時刻3/23 am1:00 死因、心臓発作 約10時間経過後、発見、警察より鑑識後、警察署の霊安室でいる状態から、3/25の明日自宅に戻り、朝10時からエンゼルケアを行います。 基本的な（亡くなられてから直後の）エンゼルケアはしたことがあるのですが、死亡してから数日経っているので、直後のご遺体のエンゼルケアとの違いを教えてください。

この記事では、医療現場で働くあなたが、ご親戚のエンゼルケアを数日後に執り行う際に直面する課題と、その具体的な対応方法について解説します。特に、死亡直後と数日経過後のエンゼルケアの違い、そして、この辛い経験を乗り越えるための心のケアにも焦点を当て、詳細な手順とアドバイスを提供します。介護職として培ってきた経験と専門知識を活かし、故人の尊厳を保ちつつ、ご遺族の悲しみを少しでも癒せるよう、具体的なステップを踏んで説明していきます。

1. 死亡直後と数日経過後のエンゼルケアの違い：変化と対応

まず、死亡直後と数日経過後の遺体の状態の違いを理解することが重要です。死亡直後の遺体は、比較的柔軟性があり、体位変換なども比較的容易に行えます。しかし、数日経過すると、死後硬直が完全に解け、筋肉の弛緩が進み、体位を保つことが難しくなります。また、皮膚の乾燥や変色も進行している可能性があります。これらの変化を踏まえ、エンゼルケアの手順を調整する必要があります。

• 死後硬直の対応：数日経過した遺体では、死後硬直は解けている可能性が高いですが、関節の動きは制限されている場合があります。無理な体位変換は、ご遺体の損傷につながるため、慎重な操作が必要です。タオルなどを用いて、優しく体を支えながら、自然な体勢に整えていきましょう。必要に応じて、専門業者への相談も検討しましょう。
• 皮膚の乾燥・変色への対応：数日経過すると、皮膚の乾燥や変色が進んでいる可能性があります。乾燥を防ぐために、保湿クリームなどを用いて、優しく肌をケアしましょう。変色については、完全に元に戻すことは難しいですが、清潔なガーゼなどで拭き取り、可能な範囲で整えることで、故人の尊厳を保つことができます。
• 体液の処理：数日経過している場合、体液の漏出が懸念されます。漏出を防ぐため、吸収性の高いタオルやパッドなどを適切に配置し、こまめに交換しましょう。また、漏出があった場合は、消毒液を用いて清潔に保つことが重要です。
• 着替えと身支度：故人が生前好んでいた衣類を着せ、アクセサリーなどを身に着けることで、故人の個性を尊重し、温かい気持ちで送ることができます。着替えの際は、無理な力を加えず、優しく丁寧に扱ってください。

2. エンゼルケアの実践的なステップ：具体的な手順

警察署の霊安室からご自宅へ遺体を搬送した後、エンゼルケアを始める前に、以下の準備を行いましょう。

• 必要な物の準備：タオル、ガーゼ、保湿クリーム、着替え、アクセサリー、ドライヤー（髪を乾かす場合）、清拭剤、ビニール手袋、マスクなど
• 空間の清浄化：エンゼルケアを行う空間を清潔に保つために、換気を十分に行い、必要に応じて消毒を行いましょう。
• 心構え：故人に感謝の気持ちを伝えながら、落ち着いて、丁寧にケアを行うことが大切です。もし、精神的に辛い場合は、一人で抱え込まず、信頼できる人に相談しましょう。

エンゼルケアの手順は以下の通りです。

1. ご遺体の搬入と安置：ご遺体を優しく搬入し、清潔な布団やシーツなどを敷いた安置場所に安置します。
2. 清拭：温かいタオルなどで、ご遺体の体を優しく拭き、清潔に保ちます。目や口などの開口部は特に丁寧に清拭しましょう。必要に応じて、清拭剤を使用します。
3. 体位変換：自然で安らかな体勢になるよう、優しく体位変換を行います。無理な力は加えず、タオルなどを用いて体を支えながら行いましょう。
4. 着替えと身支度：故人が生前好んでいた衣類を着せ、アクセサリーなどを身に着けましょう。髪を乾かす場合は、ドライヤーを使用します。
5. メイクアップ（任意）：ご遺族の希望があれば、メイクアップを行いましょう。自然な仕上がりを心がけ、故人の個性を尊重しましょう。
6. 安置：エンゼルケアが完了したら、故人を安らかに安置します。

3. 心のケア：エンゼルケア後の精神的な負担と対処法

エンゼルケアは、故人の尊厳を保つだけでなく、ご遺族の心のケアにも繋がります。しかし、エンゼルケアを行う側も、精神的な負担を感じる場合があります。特に、親しい親戚のエンゼルケアを行うことは、大きな精神的負担となるでしょう。以下のような対処法を参考に、自身の心のケアにも意識を向けましょう。

• 感情を表現する：悲しみや辛さ、怒りなど、自分の感情を素直に表現しましょう。信頼できる友人や家族、同僚に話を聞いてもらうことで、気持ちが楽になることがあります。
• 専門機関への相談：どうしても辛い場合は、専門機関（カウンセリングやメンタルヘルス相談窓口など）に相談しましょう。専門家のサポートを受けることで、適切な対処法を見つけることができます。医療関係者として、相談窓口の情報を把握しているはずです。活用しましょう。
• 自己ケア：十分な睡眠を取り、バランスの良い食事を摂り、適度な運動をするなど、自分の身体と心を大切にすることが重要です。趣味や好きなことに時間を使うことで、気分転換を図りましょう。
• 同僚や上司への相談：職場の上司や同僚に相談することも有効です。医療現場では、エンゼルケアに関する経験を持つ人がいるかもしれません。相談することで、新たな視点や具体的なアドバイスを得られる可能性があります。

4. 専門家への相談：エンゼルケアに関するサポート

エンゼルケアは、故人の尊厳を保つ上で非常に重要な行為です。しかし、初めてエンゼルケアを行う場合や、数日経過した遺体への対応に不安を感じる場合は、専門家への相談を検討しましょう。葬儀社やエンゼルケア専門の業者などに相談することで、具体的な手順やアドバイスを得ることができます。また、医療現場で働くあなたには、医療関係者向けの相談窓口や、倫理的な問題に関する相談窓口の情報も活用できるはずです。

5. まとめ：故人の尊厳とあなたの心のケアを両立させる

数日経過後のエンゼルケアは、死亡直後とは異なる対応が必要となります。ご遺体の状態変化を理解し、適切な手順を踏むことで、故人の尊厳を保ち、ご遺族の悲しみを癒すことに繋がります。しかし、同時に、あなた自身の心のケアも非常に重要です。一人で抱え込まず、信頼できる人に相談したり、専門機関のサポートを受けたりすることで、この辛い経験を乗り越えましょう。 エンゼルケアは、故人への最後の贈り物です。落ち着いて、丁寧に、そして、あなたの心を大切にして、この大切な儀式に臨んでください。

この記事が、あなたがエンゼルケアを行う上で少しでもお役に立てれば幸いです。 もし、さらに具体的な相談が必要な場合は、専門家への相談を検討することをお勧めします。