介護職の妻として、義父から「来て欲しくない」と言われた…面会への恐怖と葛藤を乗り越える方法

義両親が老人ホームに入居されていますが、義父が私に面会に来て欲しくないという気持ちを知ってしまいました。 私は30代の介護職です。 大家族育ちの主人とは年の差婚ですので、義両親は共に90歳を超えています。 主人とは結婚して10年たち、私はその当時から介護職として働いています。 義両親も私が介護職として働いていることは知っています。 義両親はずっと老老介護で暮らしており、10年以上も主人とそのご兄弟に今後の暮らしについて（老人ホームの入居or兄弟家族と同居）何度も話し合いをしていましたが、義父が頑なに拒否し続けてきました。 しかしその10年以上の間にもお互い病気や怪我等で入退院を繰り返しては、渋々了承してくれた訪問介護、デイサービスなどを利用し、足りない分は主人とご兄弟達で生活介助をしていました。 しかし度重なる入退院でお二人のADLの低下と、義母の認知症も進み、この生活にもとうとう限界が来たため、義父を何とか説得して両親で老人ホームの入居が決まりました。 本題に入りますが、先日主人と私、6歳の娘で義両親の面会に行きました。 面会中、子供がトイレに行きたいと訴えたため席を外しましたが、トイレから帰ってきた時にちょうど 「正直〇〇さん（私）に来て欲しくないんだ」と、義父の言葉が聞こえてしまいました。 ちょうどそのタイミングで私達が帰ってきましたので、義父は終始気まずいような様子でした。 家に帰宅して、私から主人に席を外していた時の会話について聞きました。 主人は会話の全てを話してくれました。 義父曰く「介護職である〇〇（私）は私達を仕事の一環として見ているんじゃないかと思うと、気分が悪い」と言っていたそうです。 主人も「〇〇（私）は仕事と切り分けていると思う。そんな目で見てないと思う」と言ってくれましたし、私も私でそこは切り分けているつもりでしたが、来て欲しくないと思われていることには軽くショックでした。 お二人の生活介助のために主人と義両親家にお邪魔し、買い出しや掃除、毎日宅配弁当では飽きるからと手料理を作ったこともありましたが、身体介助については転倒しそうになったのを支えた以外していません。 主人も「そんな事いうなら今後来るのを辞めるよ。子供も連れてこない」と言ったそうですが、義父の本心を知ってから面会にいくのが怖くなってしまいました。 同じような経験された方いますか？ 主人としては「家族一同で顔を出す」ということに意味を持っているらしく、次の面会も私抜きで…。というのは考えてないそうです。

この記事では、介護職として働きながら、義両親との面会に悩む30代女性のケースを通して、高齢者の心理、家族関係における葛藤、そして介護職特有の立場からの悩みを深く掘り下げていきます。 義父からの「来て欲しくない」という言葉に傷つき、面会に行くのが怖くなってしまったあなたに、具体的な解決策と、前向きに進んでいくためのヒントを提供します。 さらに、専門家の視点も交えながら、介護職と家族の両立、そして良好な人間関係を築くための方法を探っていきます。

義父の言葉の裏に隠された真意とは？

義父が「来て欲しくない」と言われたこと、ショックでしたね。しかし、その言葉の裏には、もしかしたら、あなたへの不信感ではなく、別の感情が隠されているかもしれません。 90歳を超える高齢者にとって、長年築き上げてきた生活習慣やプライバシーは非常に大切なものです。 老老介護から老人ホームへの転居は、彼らにとって大きな変化であり、不安やストレスを抱えている可能性が高いです。 義父は、あなたを介護のプロフェッショナルとして見ているがゆえに、逆に距離を感じている、あるいは、自分の弱さをさらけ出すことに抵抗があるのかもしれません。 介護のプロであるあなたを前にすると、普段隠している弱みや、介護される側の立場への抵抗感、プライドの傷つきなどが、複雑に絡み合って「来て欲しくない」という感情になった可能性があります。

介護職としての経験と、家族としての立場、その両立の難しさ

あなたは介護のプロとして、日頃から多くの高齢者と接し、彼らの心境を理解しているはずです。しかし、同時にあなたは義父の娘であり、妻であり、母親でもあります。 この二つの立場の狭間で葛藤を感じるのは、決してあなただけではありません。 仕事では客観的な視点で介護にあたりますが、家族としては感情的な関わりが求められます。このバランスを取るのが難しいのは当然のことです。 義父は、あなたに「仕事」の目で見られていると感じているのかもしれません。 しかし、それはあなたの仕事に対する真面目さ、プロ意識の高さの裏返しである可能性も高いです。 この点を、義父にきちんと理解してもらう必要があります。

具体的な対応策：義父との良好な関係を築くために

まずは、義父への理解を深めることから始めましょう。 彼の言葉の裏にある真意を汲み取ろうとする姿勢が大切です。 面会に行く前に、義父がどのようなことを好むのか、どんな話題に興味があるのか、などを主人から事前に聞いておくのも良いでしょう。 面会では、介護の話題は避け、彼の趣味や近況、思い出話など、彼にとって心地よい話題を選びましょう。 無理に介護の話をする必要はありません。 彼のペースに合わせて、ゆっくりと時間をかけてコミュニケーションを取ることが重要です。 また、あなた自身の気持ちを素直に伝えることも大切です。 「介護の仕事をしているからこそ、あなたの気持ちがよくわかるつもりです。 でも、家族として、あなたを心配し、応援したいと思っています」といった言葉を添えることで、あなたの真意が伝わるかもしれません。

さらに、具体的な行動として、以下のようなことを試してみてください。

• 面会の頻度を調整する： 頻繁な面会が負担になっている可能性もあります。 まずは、短時間の面会から始め、徐々に時間を延ばしていくことを検討しましょう。
• 面会の場所を変える： 老人ホームの面会室以外で、義父にとってリラックスできる場所（例えば、散歩道など）で面会するのも良いかもしれません。
• プレゼントを持参する： 義父が喜ぶような小さなプレゼントを持参することで、あなたの気持ちを表すことができます。
• 手紙を書く： 直接話すのが難しい場合は、手紙であなたの気持ちを伝えるのも有効です。 あなたの素直な気持ちを書いた手紙は、義父にとって大きな心の支えとなるでしょう。
• 専門家の相談： どうしても解決できない場合は、専門機関（ケアマネージャー、精神科医など）に相談することも検討しましょう。 彼らは、高齢者の心理や家族関係の専門家として、あなたをサポートしてくれるでしょう。

成功事例：他の方の経験から学ぶ

私のクライアントにも、似たような状況の方がいらっしゃいました。 彼女は、介護士として働きながら、高齢の両親の介護を担っていました。 両親は、娘である彼女に介護を頼むことに抵抗があり、面会を拒否することがありました。 彼女は、両親の気持ちを受け止め、無理強いせず、時間をかけて信頼関係を築いていきました。 週末は、両親の好きな料理を作って届けたり、一緒に散歩に行ったりするなど、介護以外の時間を大切に過ごしました。 その結果、両親との関係は改善し、今では穏やかな時間を過ごせるようになりました。 この事例からもわかるように、焦らず、時間をかけて、誠実に向き合うことが大切です。

専門家の視点：介護職と家族の両立について

介護職として働くことは、大変な責任と負担を伴います。 さらに、家族の介護も抱えているとなると、心身ともに疲弊してしまう可能性があります。 重要なのは、自分自身のケアを怠らないことです。 定期的な休暇を取り、趣味や好きなことに時間を使うことで、心身をリフレッシュさせましょう。 また、同僚や上司、家族など、信頼できる人に相談することも大切です。 一人で抱え込まず、周りの人に助けを求めることで、負担を軽減することができます。

まとめ：一歩ずつ、前向きに

義父からの言葉に傷ついた気持ち、よく分かります。 しかし、彼の言葉の裏には、あなたへの不信感だけでなく、高齢者特有の不安や抵抗感も含まれている可能性があります。 焦らず、時間をかけて、彼の気持ちに寄り添い、少しずつ信頼関係を築いていきましょう。 そして、あなた自身も、心身ともに健康を保つことを忘れずに、周りの人に助けを求めることも大切です。 一歩ずつ、前向きに進んでいきましょう。

※この記事は一般的なアドバイスであり、個々の状況に最適な解決策を保証するものではありません。 より具体的なアドバイスが必要な場合は、専門家にご相談ください。