転職回数が多い介護職から相談員への転職活動｜面接対策とキャリア戦略

ぜひアドバイスお願いします。以前相談員になりたいと思い相談したものです。介護の仕事でこれまで3社で仕事をしてきました。今は最近退職した会社でまだ働いています。この後また面接を受ける予定ですが、いろいろな人に自分の経歴を言うと転職回数が多いことを指摘されます。そこで本音は別として、面接で退職理由を聞かれたときの答えを考えてみました。簡潔に書きます。

1社目 デイサービスとショートステイがある規模の小さい施設（3年） 高齢者の方と初めて関わる楽しさや難しさを学んだが、大きい施設に行ってみたいと思い退職する。
2社目 病院の通所リハビリテーション（2年） 組織の中で仕事をしていく厳しさと仕事に対して責任を持つということを学んだ。しかし、利用者一人一人に対して満足できるような介護をしているかと思い、個別対応に力を入れている職場を探し退職する。
3社目 デイサービス（半年） 利用者のことを心から思い、利用者との関わりを本当に大切にしている職場で自分も満足に仕事をしていた。しかし学生時代の友人が相談員の仕事をしている話をしているのを聞いているうちに、自分も社会福祉士を持っており相談員の仕事をしたいと思うようになってきた。最初は自分には経験がないと考えずっと介護の仕事をしてきた。そちらのほうが自分には合っていると思っていたが、自分の介護の経験や年齢を考えた上で、相談員の仕事をやりたい思い悩んだ末、退職した。

ということです。今日面接セミナーを受け、面接官の方に転職回数が多いこと、考えが定まっていないことを指摘されました。実際その通りです。私としても今度受ける会社を最後にしたいと思い、今はキャリアカウンセラーのカウンセリングを受けながら就職活動をしています。もし今後どこかの会社に就職してもカウンセリングを受けながら長期間仕事ができるように自分を変えていきます。そこで面接で退職理由を聞かれた場合、上記に記したように答えるつもりですが、自分が人事担当の場合私のような人をどう思われますか？ちなみに私が受ける会社は求人が出てから2ヶ月応募がなく私が初めてだそうです。

この記事では、介護職として3度の転職経験を持つ相談者の方（以下、相談者さん）が、相談員への転職活動で直面する「転職回数が多い」という課題と、その対策について、人事担当者の視点も交えながら詳しく解説します。相談者さんのように、キャリアチェンジを検討し、転職活動に不安を感じている方にとって、具体的な解決策と、より自信を持って面接に臨むための戦略を提供します。

転職回数の多さをどう説明するか？～正直さと戦略のバランス～

相談者さんのご説明にある退職理由は、一見すると「考えが定まっていない」ように見えるかもしれません。しかし、それぞれの転職理由には、成長意欲や、より良い介護を提供したいという強い思いが感じられます。 人事担当者として、私はこの点を評価したいと考えています。

重要なのは、「転職回数が多い」という事実を隠すのではなく、その背景にある成長ストーリーを明確に伝えることです。 相談者さんの場合、それぞれの職場での経験から得られた学びを具体的に説明することで、転職回数の多さをネガティブな要素ではなく、むしろ「成長の過程」「キャリア形成の積極性」として捉え直すことができます。

例えば、1社目では「規模の小さい施設での経験を通して、高齢者の方々との関わり方を基礎から学びました。しかし、より多くの経験を積むために、規模の大きな施設への転職を希望しました。」と、具体的な目標と成長への意欲を強調できます。

2社目では「組織の中で働く厳しさや責任感の重要性を学びました。しかし、より一人ひとりの利用者の方々に寄り添った介護を目指し、個別対応に力を入れている職場を探しました。」と、キャリアプランの明確さと、利用者への深い配慮をアピールできます。

3社目については、相談員への転身という明確なキャリアビジョンを示すことが重要です。 「利用者の方々との深い関わりの中でやりがいを感じていましたが、社会福祉士の資格を活かし、より広い視野で社会貢献したいという思いから、相談員へのキャリアチェンジを決意しました。」と説明することで、キャリアプランの明確さと、社会貢献への強い意志を伝えられます。

面接対策：具体的な行動と成果を語る

面接では、単に退職理由を説明するだけでなく、具体的な行動と成果を語ることで、説得力を高めることができます。

例えば、「規模の大きな施設で、どのような経験を積みましたか？」「個別対応に力を入れた結果、どのような成果がありましたか？」といった質問に備え、具体的なエピソードを用意しましょう。 数字やデータを用いて成果を表現できれば、さらに効果的です。

また、相談員への転職を志望する理由についても、具体的なエピソードを交えて説明することが重要です。 「学生時代の友人から相談員の話を聞いて、自分も社会福祉士の資格を活かして、人々の悩みに寄り添いたいと思うようになりました。」といった抽象的な説明だけでなく、「友人の相談員としての仕事ぶりを見て、具体的にどのような点に魅力を感じましたか？」「相談員として、どのような貢献をしたいと考えていますか？」といった質問に答えられるように準備しておきましょう。

人事担当者の視点：成長意欲と安定性のバランス

人事担当者の立場からすると、転職回数の多い候補者に対しては、「本当にこの会社で長く働いてくれるのか？」という不安がどうしてもあります。 相談者さんの場合、キャリアカウンセリングを受けているという点は、この不安を払拭する上で非常にプラスに働きます。

面接では、カウンセリングを通して自己理解を深め、キャリアプランを明確化できたこと、そして、「今後、転職を繰り返すことなく、この会社で長く貢献したい」という強い意志を伝えることが重要です。 「カウンセリングを通して、自分の強みや弱み、そして、この会社で働くことで実現したい目標を明確に認識しました。この会社で、自分のスキルを活かしながら、長く貢献したいと考えています。」といったメッセージを効果的に伝えましょう。

キャリアカウンセラーの活用：自己分析とキャリアプランの明確化

相談者さんが既にキャリアカウンセラーのサポートを受けていることは、大きな強みです。 カウンセリングを通して、自身の強みや弱み、キャリアプランを明確化することで、面接での自信につながります。

カウンセリングでは、以下の点を重点的に見直してみましょう。

* **自己分析の深堀り**: 過去の経験から何を学び、どのようなスキルを身につけてきたのかを具体的に分析する。
* **キャリアプランの明確化**: 相談員として、どのようなキャリアパスを描きたいのかを具体的に描く。
* **転職理由の整理**: 過去の転職理由を客観的に分析し、より説得力のある説明を準備する。
* **面接対策**: 模擬面接を通して、面接スキルを向上させる。

企業の状況を理解する

最後に、応募先の企業状況も考慮しましょう。 求人が出てから2ヶ月応募がないという状況は、企業側が求める人材像と応募者のミスマッチを示唆している可能性があります。 企業の求める人物像を徹底的に理解し、自分の経験やスキルがどのように企業のニーズと合致するのかを明確に示すことが重要です。 企業のウェブサイトや求人情報などを詳細に分析し、企業理念やビジョン、求める人物像などを理解しましょう。 そして、それらに沿った自己PRを準備することで、面接官の印象を大きく変えることができるでしょう。

まとめ

転職回数の多さは、必ずしもネガティブな要素ではありません。 重要なのは、過去の経験をどのように活かし、将来どのように貢献したいのかを明確に示すことです。 相談者さんのように、キャリアカウンセリングを受けながら自己分析とキャリアプランの明確化に取り組むことは、非常に効果的です。 具体的な行動と成果を交え、自身の成長ストーリーを効果的に伝えることで、面接官の不安を払拭し、自信を持って転職活動を進めていきましょう。 そして、企業のニーズを的確に捉え、自身の強みを最大限にアピールすることで、必ず良い結果が得られるはずです。 もし、それでも不安が残るようでしたら、専門家のサポートを受けることを検討してみましょう。