介護職の悩み：暴行される職員への対応は妥当？記録と相談で解決策を探る

介護職員です、暴力行為が酷い状態の入居者がおり、排泄介助の際蹴ってきたり指をつかんで反対側に向けたりねじったりものすごい力でやってくるのですが随時私も記録を残し申し送りも送っております施設長ケアマネ他の職員みんなこのことは把握をしております私だけではなく他の職員も風呂から出て処置を出す出してる間手を押さえといてくれと言われたので抑えていたところ爪でひっかきミミズ腫れのように怪我をしています他の人はあまりにも強い力で指を握り潰そうとしてくるため手の甲に内出血ができた職員もおります。それ以外にも腕を掴み物凄い力で雑巾のように職員の腕をねじってみたり腕をグーで何度も殴ってきたり蹴りが恥骨あたりに入った人もいます。毎回介助入る度ではなく毎日毎日ではありませんが結構頻繁に介護職員に暴行をしてきているにも関わらずなぜ精神科を受診するとか根本的な治療をしないのかをケアマネに尋ねたところケアマネからは職員の皆が皆暴行されてるわけではないから。みんなでいっぱい記録を書いて残してくれないと精神科へ受診ができないとの返答をされました施設長に言ってもまぉ家族には報告はしているからという返答をされています。これって当たり前の対応なんですか？

この記事では、介護職の方々が直面する、入居者からの暴力行為という深刻な問題について、具体的な解決策を探ります。特に、相談者の方のように、記録を残しているにも関わらず、適切な対応が取られない状況に陥っている場合、どうすれば良いのかを、専門家の視点から解説します。 介護現場における暴力問題、記録の重要性、そして、相談窓口の活用方法まで、網羅的に解説していきます。 介護業界で働く皆様、そして、介護現場の改善に関心のある全ての方にとって、役立つ情報が満載です。

1. 介護現場における暴力問題：現状と課題

介護現場における暴力行為は、決して珍しいものではありません。身体的暴力だけでなく、精神的な暴力や、言葉による暴言なども含まれます。 相談者の方のケースのように、入居者からの暴力によって怪我を負う職員も少なくありません。 こうした状況は、職員の心身の健康を著しく損ない、離職率の増加にも繋がっています。 介護の質の低下にも直結する深刻な問題なのです。

しかし、現状では、介護現場における暴力行為への対応は、必ずしも十分とは言えません。 相談者の方のケースのように、記録を残しているにも関わらず、適切な対応が取られないケースも存在します。 これは、施設側の対応の遅れや、ケアマネージャー、施設長といった管理職の認識不足、あるいは、家族との連携不足などが原因として考えられます。

2. 記録の重要性と具体的な作成方法

相談者の方のように、入居者からの暴力行為を記録することは非常に重要です。 記録は、事実関係を明確にするだけでなく、今後の対応策を検討する上でも不可欠な証拠となります。 記録には、以下の情報を詳細に記載しましょう。

• 日付と時刻
• 場所
• 状況（どのような行為があったか、具体的な行動を詳細に記述する）
• 入居者の状態（精神状態、身体状態など）
• 職員の対応
• 怪我の有無とその程度（写真撮影も有効です。ただし、プライバシーに配慮しましょう）
• 証人（他の職員など）の有無

記録は、客観的な事実を淡々と記述することが重要です。感情的な表現は避け、事実のみを記載するようにしましょう。 また、記録は複数人で共有し、申し送りを行うことで、情報共有を徹底することが大切です。 記録のフォーマットを統一することで、より効率的な情報管理が可能になります。

3. ケアマネージャーや施設長への対応：具体的なステップ

ケアマネージャーや施設長への報告は、記録を基に行いましょう。 単に事実を報告するだけでなく、具体的な改善策を提案することも重要です。 例えば、以下の点を提案してみましょう。

• 入居者の精神科受診の必要性
• 暴力行為への対応マニュアルの作成
• 職員への研修の実施
• 緊急時の対応体制の整備
• 暴力防止のための環境整備（家具の配置変更など）

提案する際には、感情的な言葉ではなく、冷静かつ客観的な言葉を選びましょう。 また、具体的なデータや事例を示すことで、説得力を高めることができます。 それでも対応が改善されない場合は、より上位の機関への相談を検討する必要があります。

4. 上位機関への相談：労働基準監督署や専門機関へのアプローチ

施設内での対応が不十分な場合、労働基準監督署や、介護福祉士会、あるいは弁護士などの専門機関に相談することを検討しましょう。 労働基準監督署は、労働災害に関する相談を受け付けており、職場環境の改善を促すことができます。 介護福祉士会は、介護職の相談窓口として、様々なサポートを提供しています。 弁護士は、法的観点からアドバイスを行い、必要に応じて法的措置を検討することができます。

5. 職員自身の心身のケア：自己防衛と相談窓口の活用

入居者からの暴力行為は、職員の心身に大きな負担を与えます。 そのため、自己防衛策を講じること、そして、必要に応じて相談窓口を活用することが重要です。 自己防衛策としては、以下の点を心がけましょう。

• 危険な状況を察知したら、すぐに他の職員に助けを求める
• 暴力を振るわれそうな状況では、距離を置く
• 暴力を振るわれた場合は、すぐに記録を残す
• 定期的に休暇を取り、心身を休ませる
• 必要に応じて、カウンセリングやメンタルヘルス相談を受ける

相談窓口としては、職場の上司や同僚、介護福祉士会、専門の相談機関などがあります。 一人で抱え込まず、誰かに相談することで、心の負担を軽減することができます。

6. まとめ：継続的な改善と連携の重要性

介護現場における暴力問題への対応は、記録の徹底、施設内での適切な対応、そして、必要に応じて上位機関への相談というステップを踏むことが重要です。 しかし、それ以上に重要なのは、継続的な改善と、関係者間の連携です。 施設側、ケアマネージャー、家族、そして職員同士が連携し、協力することで、より安全で安心な介護環境を築き上げることが可能になります。 職員の安全と健康を守ることは、質の高い介護を提供するための前提条件です。 もし、現在、同様の悩みを抱えている方がいらっしゃいましたら、一人で悩まず、すぐに相談窓口に連絡することをお勧めします。

この記事が、介護現場で働く皆様にとって、少しでもお役に立てれば幸いです。