40代公務員が住宅ローンを組むのは無謀か？年収700万円、3800万円の住宅ローン返済シミュレーション

住宅ローンを組もうと思っています。この条件だと、無謀でしょうか。私43歳。年収700万円。公務員。妻38歳。年収300万円。介護職。子2歳。3500万円の物件です。ですが、仲介手数料、保険料等を考慮して、3800万円借りるとします。65歳までに返すとします(残り22年)。65歳までに払う利子は、金利を1.5%として、570万円とします。だから、3800万+570万=4370万円を65歳までに払う計算です。これを、妻の収入無しで、私の収入だけで返そうとするのは無理があるでしょうか。4370万円÷22年≒199万円/年　199万円÷12ヶ月=17万円/月　私が手取り27万円として、毎月10万で生活する計算です。ボーナスは60万×2回=120万で、それを計算にいれていません。妻の収入もゼロとみなしています。ですと、毎月10万円で生活できなくはない気がします。先輩方のご意見を頂けますと幸いです。

この記事では、40代公務員のあなたが、住宅ローンを組むことに関して抱える不安や疑問を解消します。 年収700万円、3800万円の住宅ローン返済、そして子育てと、多くの要素が絡み合う複雑な状況を、具体的なシミュレーションと、転職コンサルタントとしての視点から丁寧に分析し、将来のキャリアプランにも配慮したアドバイスを提供します。 単なる返済計画の検討にとどまらず、生活の質を維持しながら、将来にわたって安心して暮らせるための具体的な解決策を提示します。

1. 住宅ローンの返済計画：現状分析とリスク評価

まず、ご自身の試算に基づいて、現状を改めて分析してみましょう。あなたは、手取り27万円から毎月10万円を生活費に充て、残りの17万円を住宅ローン返済に充てる計画です。ボーナス120万円も活用できる見込みです。一見可能にも思えますが、いくつかのリスク要因を考慮する必要があります。

• 想定外の支出：病気やケガ、車の故障など、予期せぬ出費が発生する可能性があります。10万円という生活費は、余裕がないため、想定外の事態に対応するのが困難です。
• 金利変動リスク：現在の金利1.5％は固定金利でしょうか？変動金利の場合、将来金利が上昇すれば、返済額が大幅に増加する可能性があります。その場合、生活費を圧迫し、生活水準の低下を招く可能性があります。
• 収入減リスク：公務員とはいえ、将来的な収入減の可能性はゼロではありません。昇給がストップしたり、リストラなどの可能性も、完全に否定できません。収入が減れば、返済に苦しむ可能性があります。
• 妻の収入：現状では妻の収入を考慮していませんが、介護職は肉体的にも精神的にも負担が大きく、将来的に収入が減少したり、仕事を続けられなくなる可能性も考慮すべきです。介護職の離職率の高さも考慮すると、リスクは高まります。
• 子供の教育費：2歳のお子さんの教育費は、今後大きな負担となります。大学進学などを考えると、相当な費用が必要になります。現在の計画では、教育費を考慮できていません。

これらのリスク要因を考慮すると、現状の計画は非常にタイトであり、リスクが高いと言えます。 余裕を持った計画を立てることが重要です。

2. 返済計画の見直し：現実的なプランを検討する

より現実的なプランを検討するために、いくつかの点を修正しましょう。

• 生活費の見直し：10万円の生活費は、非常に厳しい金額です。食費、光熱費、通信費、日用品、子供の養育費などを考慮すると、最低でも15万円は必要でしょう。余裕を持たせれば20万円は必要です。
• 金利変動リスクへの対応：固定金利を選択するか、変動金利を選択する場合は、金利上昇に備えた資金を確保する必要があります。金利上昇に備えて、毎月の返済額を少し多めに設定するのも一つの方法です。
• 妻の収入の活用：妻の収入をゼロと仮定していますが、妻の収入をある程度考慮することで、返済計画の余裕が生まれます。ただし、介護職の負担を考慮し、無理のない範囲で活用することが重要です。
• 教育費の積立：子供の教育費を考慮した積立プランを検討しましょう。教育資金積立保険などを活用することで、将来の教育費の負担を軽減できます。
• 物件価格の見直し：現状の物件価格を少し下げることを検討するのも一つの方法です。より価格の低い物件を探せば、返済額を減らすことができます。
• 返済期間の延長：返済期間を延長することで、毎月の返済額を減らすことができます。ただし、返済期間が長くなると、支払う利息の総額が増加することに注意が必要です。

3. キャリアプランとの整合性：将来の収入確保

住宅ローン返済は、長期的な視点で考える必要があります。現在の収入だけで将来にわたって返済を続けられるかどうか、慎重に検討する必要があります。そのためには、将来のキャリアプランも考慮する必要があります。

公務員として安定した職に就いているとはいえ、将来のキャリアアップやスキルアップを検討することで、収入を増やす可能性があります。また、万一の事態に備えて、副業なども検討できます。ただし、公務員の兼業規定には注意が必要です。

4. 専門家への相談：客観的な視点を得る

住宅ローンの返済計画は、複雑な要素が絡み合うため、一人で判断するのは難しいです。ファイナンシャルプランナーや住宅ローンアドバイザーなどの専門家に相談することで、客観的な視点を得ることができます。専門家のアドバイスを参考に、あなたにとって最適な返済計画を立てましょう。

5. まとめ：将来を見据えた賢い選択を

住宅ローンは、人生における大きな決断です。この記事で提示した分析とアドバイスを参考に、慎重に計画を立て、将来を見据えた賢い選択をしてください。 無理のない返済計画を立てることが、あなたとご家族の幸せな未来につながります。 必要に応じて専門家の力を借り、安心して住宅ローンを組めるようにしましょう。

最後に、もう一度強調しますが、住宅ローンの返済計画は、あなたの将来の生活に大きな影響を与えます。 慎重な検討と、必要であれば専門家への相談を強くお勧めします。