介護職の処遇改善手当減額とブラック企業からの脱出：パワハラと違法行為への対処法

介護職の特定処遇改善手当の事についてなんですが私はブラック施設に勤務しております。 今年で今の施設勤続６年になるのですが、３年前に経営者からのパワハラが酷くて退職しようとした所、特定処遇改善手当として月額８万つけるとの事で退職せずに残る事にしました。 しかし、今月（令和5年8月分）の給料から急に何の説明も無く8万の手当が3万に減らされていました。 先月のボーナスも説明も無く寸志程しか貰えず今月の給料も５万マイナスで精神的苦痛を感じています。 こんなの通るんでしょうか？ また、私の施設では介護職員が少なく７０歳前後の看護師で回している状況で、人員配置も違法状態なのですが特定処遇改善手当の請求はできるのでしょうか？ワンマン経営者の理事長に誰も逆らえず人員配置基準違反やら色々と事務所が嘘をついて申請しているとの事ですがこれってどこに訴えたらいいんでしょうか？ 自分の待遇が良ければそれでいいやと思っていましたが生活を狂わされて違法営業を訴えたくなりました。 わかる方教えてくださいm(_ _)m

この記事では、長年勤めた介護施設でパワハラを受け、特定処遇改善手当の減額や不当な待遇に苦しむ介護職の方に向けて、具体的な解決策と、今後のキャリアを考える上で重要なポイントを解説します。 法律的な観点、精神的なケア、そして将来のキャリアプランまで、多角的にアプローチすることで、あなた自身の状況を改善し、より良い未来を築くための道筋を示します。

1. 特定処遇改善手当の減額について

まず、特定処遇改善手当の減額についてですが、これは労働契約違反の可能性が高いです。３年前に８万円の手当を約束され、それを条件に残留したという経緯があります。 口頭であっても、労働条件の変更は、労働者の同意を得なければ無効です。 突然の減額は、労働契約の重要な部分を一方的に変更したとみなされ、会社側に法的責任を問える可能性があります。

減額の理由について、会社から何の説明もなかったとのことですが、これは非常に問題です。 労働基準法では、賃金に関する変更は、事前に労働者へ明確に説明する義務があります。 説明がないまま減額された場合、不当な賃金減額として訴えることができます。

具体的な証拠として、給与明細、労働契約書、３年前の手当に関する記録（メール、メモなど）を保管し、労働基準監督署への相談を検討しましょう。 労働基準監督署は、労働条件に関する相談や紛争解決を支援する機関です。 相談は無料で行えますので、まずは状況を詳しく説明し、適切なアドバイスを受けましょう。

2. 人員配置基準違反と違法行為への対処法

次に、人員配置基準違反についてですが、これは労働基準法違反です。 ７０歳前後の看護師だけで介護職員を補っている状況は、明らかに法令に違反しています。 この違法状態は、あなた自身の安全や健康にも深刻な影響を与える可能性があります。

理事長がワンマン経営で、誰も逆らえない状況とのことですが、これは組織的な問題です。 しかし、違法行為を黙認することはできません。 まずは、内部告発を検討しましょう。 社内規定に則って、人事部や監査部門などに状況を報告し、改善を求めることができます。 ただし、内部告発後も状況が改善されない場合、あるいは内部告発が困難な場合は、外部機関への通報を検討する必要があります。

3. どこに訴えたら良いか？

訴えるべき機関は、状況によって異なります。

• 労働基準監督署： 賃金減額、労働時間、人員配置基準違反などの労働基準法違反に関する相談・通報。
• 都道府県労働局： 労働基準監督署で解決できない場合、またはより高度な対応が必要な場合。
• 弁護士： 法律的な専門家のアドバイスが必要な場合、または裁判などの法的措置を検討する場合。

まずは、労働基準監督署に相談することをお勧めします。 専門家があなたの状況を詳しく聞き、適切なアドバイスや指導をしてくれます。 証拠となる資料を準備し、相談に行くことが重要です。

4. 精神的なケア

パワハラや不当な待遇は、強い精神的苦痛を伴います。 このような状況では、一人で抱え込まず、専門機関への相談が不可欠です。 産業医、精神科医、またはカウンセラーなどに相談することで、心のケアを受け、状況を客観的に見直すことができます。

また、信頼できる友人や家族に相談することも有効です。 話を聞いてもらうだけでも、気持ちが軽くなることがあります。

5. 将来のキャリアプラン

今の職場環境では、あなたの健康やキャリアにとって大きなリスクがあります。 転職を検討することも、真剣に考えるべきです。 転職活動に際しては、自分の強みやスキルを明確に把握し、希望する職種や働き方を具体的に考えることが重要です。

転職活動のサポートとして、転職エージェントの利用も検討しましょう。 転職エージェントは、求人の紹介だけでなく、履歴書・職務経歴書の添削、面接対策など、転職活動全般をサポートしてくれます。 介護職専門の転職エージェントもありますので、自分に合ったエージェントを選びましょう。

6. まとめ

現状を打破するには、まず証拠を収集し、労働基準監督署に相談することが重要です。 同時に、精神的なケアを行い、将来のキャリアプランについても真剣に検討しましょう。 一人で抱え込まず、専門機関や周囲の人々に相談し、サポートを受けながら、一歩ずつ前に進んでいきましょう。 ブラック企業からの脱出は、決して容易ではありませんが、諦めずに、より良い未来を目指して行動を起こすことが大切です。

※ 本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の法的アドバイスではありません。 具体的な対応については、専門家にご相談ください。