介護問題とキャリアへの影響：家族を支えながら働くことの難しさ

この記事では、介護と仕事の両立という、多くの方が直面する可能性のある問題に焦点を当てます。特に、ご家族の介護が必要になった際に、ご自身のキャリアや生活にどのような影響があるのか、具体的な事例を基に掘り下げていきます。介護問題は、精神的な負担だけでなく、経済的な問題、キャリアの停滞など、多岐にわたる影響を及ぼす可能性があります。この記事を通じて、介護に関する知識を深め、問題解決のための具体的なヒントを提供し、より良い働き方、生き方を模索していきます。

祖父母の娘である私からすれば叔母がアルツハイマーです。祖父母、父母、妹と暮らして相談があります。叔母は歩く分には1人で問題ありません。トイレは付き添いがなくてはいけません。着いていても便器以外にすることも多々。食べ物は普通に食べれます。箸を逆に持って食べることはあります。自分が今どこにいるのかわかっていないと思います。いつもでかい声で1人で喋っています。見えない何かと喋ってトイレに連れてったりします。おばあさん(祖母)の家に行かないとなど常に喋っています怒鳴ったりもします。足を動かし玄関など裸足で。落ち着きがありません。飴を口から出し私の鞄があるところに吐き出されたこともあります。こんな感じで毎週2日家に連れて来ます。1年半年以上。最近まで週5日毎週来ていました。その頃が一番ひどく排泄物を玄関やキッチンの蛇口にべったり。部屋中排泄物の臭い。これが何度も耐え切れません。畳にしたこともあります。オムツのなかに手を入れそのなかのものをねじって捨てていたり。正直気持ち悪いです。私も妹も高校生で嫌だ汚いと思っています。それが帰ってきてはほぼ毎日。妹は受験生でした。それが嫌で先月父に叔母の旦那に言ってもらって今は2日ですがまた徐々に連れてくる回数が増えてきてます。正直施設に入れてくれと思っています。叔母の旦那は私たちにはおかまいなしです。申し訳ないの一言も言われたことがありません。最近やっとデイサービスを利用週1。しかし順番が回ってこないと毎週預かってくれないと言っているらしいです。そんなことあるんですか？私はそれで潔癖症に近い状態で家に叔母がいるとイライラ家族に八つ当たり。どうすればいいんでしょうか？祖母が面倒みてるとはいえ祖母はもう90。とても上記の通り面倒見れてるとはおもえない。キッチンの蛇口に排泄物を見つけたのは私です。それを祖母にみせても茶色いけど…臭い全くわからないようで違うと思っていて私が嘘をついてるみたいなイライラしますし。玄関は母が見つけたのですがそれを祖父母にみせても？みたいな。もう勘弁してもらいたい。こんな感じなんですが介護受けられないんですか？歩ける時点で要介護度2にはならないんでしょうか？しかもほぼ1週間しかも毎週こっちに預けてたくせに介護施設に預けるのはかわいそうとかいっています。その辺に詳しくかたなど教えてください。私が間違ってますか…？

介護問題の現状と、あなたを取り巻く状況

ご相談ありがとうございます。ご家族の介護、特に認知症の方の介護は、心身ともに非常に負担が大きいものです。今回のケースでは、叔母様の介護を家族で分担しているものの、その負担が特定の家族に集中し、特にあなたと妹さんの生活に大きな影響を与えている状況が伺えます。潔癖症ということもあり、排泄物の処理など、精神的なストレスも相当なものと推察します。また、叔母様の旦那様とのコミュニケーション不足も、問題を複雑にしている要因の一つでしょう。

介護保険制度や介護サービスの利用に関する知識不足も、不安を増大させている原因かもしれません。以下に、あなたの抱える疑問に答える形で、介護問題とその解決策について詳しく解説していきます。

1. 介護保険制度と要介護認定について

まず、介護保険制度について簡単に説明します。介護保険は、40歳以上の方を対象とした社会保険制度で、介護が必要な状態になった場合に、介護サービスを利用するための費用を給付するものです。介護サービスを利用するためには、市区町村に申請し、要介護認定を受ける必要があります。

要介護認定は、心身の状態に応じて、要支援1～2、要介護1～5の7段階に分けられます。それぞれの段階で利用できる介護サービスの種類や量が変わります。ご相談のケースでは、叔母様の現在の状態（歩行は可能だが、排泄や認知機能に問題がある）から考えると、要介護認定を受けることは十分に可能です。ただし、要介護度は、専門家による心身の状態の評価によって決定されるため、一概には言えません。

「歩けるから要介護2にはならないのでは？」という疑問についてですが、歩行能力だけで要介護度が決まるわけではありません。排泄の介助が必要であること、認知機能に問題があることなども、重要な判断材料となります。専門家によるアセスメントの結果、要介護2以上に認定される可能性は十分にあります。

2. 介護サービスの利用と、その種類

介護サービスには、様々な種類があります。主なものとしては、

• 訪問介護（ホームヘルプサービス）：ヘルパーが自宅に訪問し、食事、入浴、排泄などの介助や、掃除、洗濯などの生活援助を行います。
• 通所介護（デイサービス）：日中に、介護施設に通い、食事、入浴、機能訓練などを受けます。
• 短期入所生活介護（ショートステイ）：短期間、介護施設に入所し、介護サービスを受けます。
• 施設入所：特別養護老人ホーム（特養）や介護老人保健施設（老健）などに入所し、介護を受けます。

今回のケースでは、現在利用されているデイサービスに加え、訪問介護やショートステイの利用も検討できます。特に、ご家族の負担を軽減するためには、ショートステイの活用が有効です。また、叔母様の状態によっては、施設入所も選択肢の一つとなります。

3. デイサービスの利用と、順番待ちについて

デイサービスの利用について、「順番が回ってこないと毎週預かってくれない」という状況は、地域によっては珍しくありません。デイサービスは、利用者の定員が決まっているため、利用希望者が多い場合は、順番待ちが発生することがあります。特に、介護保険制度が利用できる枠には限りがあるため、待機期間が長くなることもあります。

順番待ちの期間を短縮するためには、以下の方法が考えられます。

• 複数のデイサービスに登録する：複数の事業所に登録することで、空きが出た際に利用できる可能性が高まります。
• ケアマネジャーに相談する：ケアマネジャーは、介護サービスの利用に関する専門家です。地域のデイサービスの空き状況や、利用しやすい事業所などを教えてくれます。
• 他の介護サービスの利用を検討する：デイサービス以外の介護サービス（訪問介護、ショートステイなど）を組み合わせることで、介護負担を軽減できます。

4. 家族間のコミュニケーションと、問題解決への道筋

今回のケースで最も重要なのは、家族間のコミュニケーションです。特に、叔母様の旦那様との間で、介護に関する認識のずれが生じていることが、問題を複雑にしています。旦那様が介護に非協力的であること、介護の負担を理解していないことは、あなたや妹さんの精神的な負担を増大させています。

問題解決のためには、以下のステップで進めていくことをお勧めします。

• 家族会議を開く：家族全員で集まり、現状の問題点や、今後の介護方針について話し合いましょう。
• ケアマネジャーに相談する：ケアマネジャーは、介護に関する専門家であり、家族間の調整役としても機能します。
• 第三者の意見を聞く：必要に応じて、専門家（医師、弁護士など）の意見を聞くことも有効です。
• 介護サービスの利用を増やす：ショートステイや訪問介護など、介護サービスの利用を増やし、家族の負担を軽減しましょう。
• 感情を吐き出す場を作る：介護は精神的な負担が大きいものです。友人、家族、カウンセラーなどに話を聞いてもらい、感情を吐き出す場を作りましょう。

「施設に入れてくれ」というあなたの気持ちは、当然のことです。介護施設は、介護が必要な方が安心して生活できる場所であり、家族の負担を軽減する役割も担っています。叔母様の旦那様と話し合い、施設入所についても検討してみましょう。

5. 潔癖症と、精神的なケア

潔癖症であるあなたにとって、排泄物の処理や、汚れた環境での生活は、非常に大きなストレスになっていることでしょう。精神的な負担を軽減するためには、以下の対策が考えられます。

• 専門家への相談：精神科医や、臨床心理士に相談し、適切なアドバイスや治療を受けましょう。
• 環境整備：清潔な環境を保つために、こまめな清掃や、消毒を行いましょう。
• 休息：十分な休息を取り、心身をリフレッシュしましょう。
• 趣味や気分転換：自分の好きなことや、気分転換になることを見つけ、ストレスを解消しましょう。

また、妹さんの受験への影響も考慮し、できる限り妹さんが勉強に集中できる環境を整えることも重要です。家族全体で協力し、妹さんを支えていきましょう。

6. 介護と仕事の両立

介護と仕事の両立は、多くの方が直面する課題です。介護保険制度や介護サービスを最大限に活用し、ご自身の負担を軽減することが重要です。また、勤務先の制度（介護休暇、時短勤務など）を利用することも検討しましょう。上司や同僚に相談し、理解と協力を得ることも大切です。

介護と仕事の両立について、さらに詳しく知りたい場合は、厚生労働省のホームページや、各自治体の介護保険課の窓口で情報を収集することができます。

7. 介護離職を防ぐために

介護と仕事の両立が困難になり、介護離職を選択する方も少なくありません。介護離職は、経済的な困窮や、キャリアの停滞につながる可能性があります。介護離職を防ぐためには、以下の点を意識しましょう。

• 情報収集：介護保険制度や、介護サービスに関する情報を収集し、積極的に活用しましょう。
• 周囲との連携：家族、ケアマネジャー、職場の同僚など、周囲の人々と連携し、協力体制を築きましょう。
• キャリアプランの検討：介護と仕事を両立しながら、どのようにキャリアを積んでいくか、長期的な視点で考えましょう。
• 専門家への相談：キャリアコンサルタントや、ファイナンシャルプランナーに相談し、アドバイスを受けましょう。

8. 介護に関する相談窓口

介護に関する悩みや疑問は、一人で抱え込まずに、専門機関に相談しましょう。主な相談窓口としては、

• 地域包括支援センター：高齢者の介護や福祉に関する相談を受け付けています。
• 介護保険課：市区町村の介護保険に関する窓口です。
• ケアマネジャー：介護に関する専門家であり、相談や、ケアプランの作成などを行います。
• NPO法人や、ボランティア団体：介護に関する情報提供や、相談支援を行っています。

これらの相談窓口を利用し、専門家のアドバイスを受けながら、問題解決に向けて進んでいきましょう。

9. まとめ：問題解決への第一歩

今回のケースでは、叔母様の介護負担が、あなたと妹さん、そしてご家族全体に大きな影響を与えています。まずは、介護保険制度や介護サービスに関する知識を深め、利用できるサービスを最大限に活用しましょう。家族間のコミュニケーションを密にし、問題解決に向けて協力体制を築くことが重要です。また、ご自身の心身の健康を保つために、休息を取り、ストレスを解消する工夫も必要です。介護は、長期にわたる可能性があります。焦らず、一つ一つ問題を解決していくことが大切です。

今回の相談を通して、あなたが抱えている問題が少しでも解決に向かうことを願っています。介護は、大変なことも多いですが、決して一人で抱え込まず、周囲の人々と協力し、乗り越えていきましょう。

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