介護とキャリアの両立：報われないと感じるあなたへ

以下は、介護と仕事の両立に悩み、精神的な負担を感じている方からのご相談です。

父と母は70代で実家に二人暮らしです。母がパーキンソン病を発症し、様々な不自由が出て来て娘の私が9月ごろ、介護申請しました。現在暫定的ですが、介護プランが決まりつつあります。

私は三人きょうだいですが、一人は遠方のため頼れず、もう一人は近くに住んでいますが、乳児がいるため、私が一人で様々な手続きやケアマネとの色々をしています。

父は自分の母親や兄弟を病気で亡くしているので、健康オタクのように、本などで知識を得ていて、病院嫌いで、民間療法好きです。母の事にも献身的ですが、パーキンソンが疑われたときに1年前に薬を処方されましたが、今年の春ごろ、「薬より食事療法で行く。」と言って、数か月薬をやめさせて、食事療法にしていたそうです。

しかし、料理好きの父ですが、食事療法は大変で、本格的な食事療法ではなかったようです。

私は、最初は父の考えに任せるつもでしたが、母の状態が6月ごろから急激に悪くなり、片側の手足が不自由になり、何度も転ぶので、車の運転や一人で外出が全くできなくなりました。

誰にも会いたくない、友達にも言いたくないと、活発だった母が父とだけ顔を合わせるだけの引きこもり状態になり、加えて夜中の頻尿で何度も起きるけど、トイレに間に合わない、夜が寝れないのに、昼寝はうたたねも起き上がれなくなる恐怖から全くできず、顔色が悪くなり、元気が急激になくなって行きました。

そのため、私は見かねて介護申請をすることにしました。最初は介護という事に抵抗があったようですが、レンタルで手すりが借りれたことで、トイレに起き上がるのが楽になり、昼寝の際も起き上がれるような掴まれるものを借りています。お風呂の改修工事も保険でする予定です。

他にも、リハビリ専門の施設に通えることが決まり、訪問マッサージも来てもらえるようになり、母の生活環境は整って行っています。

私の中では母だけでなく、父も楽にしてあげたくて、一生懸命頑張って、時間を作り、体験に付き合ったり、業者さんやサービスの方と会って、何度も母に合う介護プランを考えました。

しかし、もともと健康管理がすべてと思っている父は、私が一生懸命動いていても、ケアマネが来ても会いもしないことがあったり、サービス担当者会議も、「お父さんは関係ないだろ！」と出たがらなくて、同居なので出ないとだよと話して、渋々参加していました。

不自由な母にも「気持ちの問題だ。お父さんが言う通り運動をちゃんとしないからだ」と言ったり、リハビリ施設で運動できることが決まっても、「ふんっ」といった態度で、そんなもの必要か？と言う考えで訪問マッサージは甘えとしか思っていませんでした。

母が望んでいることを私はしているのですが、父にとってみて、私がすることが鼻につくにか、サービス担当者会議の後は、みんな帰った後にイライラしている様子で、私が何かを言うと、「うるさい！！さっさっと帰れ！！」と睨み付けるように言いました。

日頃の疲れもあるのかもしれませんが、一生懸命に動いている嫁いだ娘にいう事かと、悲しくなります。

暴言を言われたら、言い返したいのですが、母が可愛そうで我慢して、家に帰ってきて、夫に話し泣いてしまいます。

夫は父の激高型の性格をよくわかっていますが、父は夫には良いお父さんです。

他の兄弟は、何も動いていないので、父にあたられることもなく、一生懸命動いているのに、こんな態度を取られて悲しすぎて辛いです。

介護にかかわると、頑張っても報われないのでしょうか？私も、他の兄弟のように第三者的に見れたらいいのにと思うのですが、責任感がありすぎてそれはできません。

良い関わり方があるかどうか、アドバイスをお願いします。

ご相談ありがとうございます。介護と仕事の両立は、多くの人が直面する課題であり、特にご家族の理解や協力が得られない状況では、精神的な負担が非常に大きくなります。今回のケースでは、ご自身の努力が報われないと感じ、辛い思いをされていることと思います。しかし、決して一人ではありません。この記事では、介護とキャリアの両立における課題を整理し、具体的な解決策と、あなたの心の負担を軽減するためのヒントを提案します。

1. 現状の整理：抱えている問題の明確化

まず、現状を客観的に整理しましょう。抱えている問題は多岐にわたりますが、大きく以下の3つに分類できます。

• 介護における負担の増大：母親の病状悪化に伴い、介護の負担が増加。手続き、ケアマネとの連携、リハビリへの付き添いなど、時間的・肉体的な負担が増えています。
• 父親との関係性の悪化：父親の介護に対する理解不足、非協力的な態度、暴言などにより、精神的な負担が増加。あなたの努力が認められず、むしろ否定されることで、孤独感や無力感を感じています。
• キャリアへの影響：介護に時間を取られることで、仕事への集中力が低下したり、キャリアアップの機会を逃したりする可能性があります。

これらの問題を整理することで、具体的な対策を立てやすくなります。

2. 介護と仕事の両立を成功させるための具体的な対策

介護と仕事の両立を成功させるためには、以下の3つの柱を意識しましょう。

2-1. 介護体制の構築

介護の負担を軽減するために、まずは介護体制を強化しましょう。

• 家族との連携：兄弟や親族との間で、介護に関する情報共有を密に行いましょう。それぞれの役割分担を明確にし、あなたの負担を分散することが重要です。話し合いの場を設け、定期的に進捗状況を確認し、必要に応じて役割分担を見直すことも大切です。
• 地域包括支援センターの活用：地域包括支援センターは、介護に関する様々な相談に乗ってくれます。ケアマネージャーとの連携を強化し、適切な介護サービスを最大限に活用しましょう。訪問介護、デイサービス、ショートステイなど、様々なサービスを組み合わせることで、あなたの負担を軽減できます。
• 介護サービスの積極的な利用：介護保険サービスだけでなく、民間の介護サービスも積極的に利用しましょう。家事代行サービスや配食サービスなどを利用することで、あなたの時間的・肉体的な負担を軽減できます。

2-2. 父親とのコミュニケーション戦略

父親との関係性を改善するためには、以下のコミュニケーション戦略を試してみましょう。

• 父親の価値観を理解する：父親の過去の経験や価値観を理解しようと努めましょう。なぜ父親が現在の態度をとるのか、その背景にあるものを見つめることで、冷静に対応できるようになります。父親が健康オタクであること、民間療法を好むことなど、父親の価値観を尊重しながら、介護に関する情報を伝えることが重要です。
• 感情的にならない：父親の言動に感情的に反応せず、冷静に対応することを心がけましょう。感情的になると、対立が激化し、関係性が悪化する可能性があります。深呼吸をして、落ち着いて話すようにしましょう。
• 感謝の気持ちを伝える：父親の介護に対する姿勢や、これまでの貢献に対して、感謝の気持ちを伝えましょう。感謝の言葉は、相手の心を和ませ、協力的な態度を促す効果があります。
• 専門家の意見を伝える：ケアマネージャーや医師など、専門家の意見を伝え、父親に理解を促しましょう。専門家の意見は、客観的な情報として、父親に受け入れられやすい場合があります。
• 距離を置くことも考える：どうしても関係性が改善しない場合は、物理的な距離を置くことも選択肢の一つです。距離を置くことで、精神的な負担を軽減し、冷静さを保つことができます。

2-3. キャリアとメンタルヘルスのケア

介護と仕事の両立は、心身ともに大きな負担がかかります。ご自身のキャリアとメンタルヘルスを守るために、以下の対策を行いましょう。

• 上司や同僚への相談：職場で介護の状況を共有し、理解と協力を求めましょう。介護休暇や時短勤務など、会社の制度を活用することも検討しましょう。
• キャリアプランの見直し：介護の状況に合わせて、キャリアプランを見直しましょう。キャリアアップを目指すだけでなく、現在の仕事で無理なく働き続ける方法を模索することも重要です。
• 休息とリフレッシュ：十分な休息を取り、心身をリフレッシュする時間を確保しましょう。趣味や運動、友人との交流など、自分の好きなことに時間を使うことで、ストレスを軽減できます。
• 専門家への相談：カウンセリングや、キャリアコンサルタントなど、専門家への相談も検討しましょう。専門家は、あなたの悩みを聞き、適切なアドバイスやサポートを提供してくれます。

3. 成功事例から学ぶ：介護とキャリアを両立している人たち

多くの人が、介護とキャリアの両立に成功しています。彼らの事例から、ヒントを得ましょう。

• 事例1：Aさんの場合：Aさんは、母親の介護をしながら、IT企業でプロジェクトマネージャーとして活躍しています。Aさんは、上司や同僚に介護の状況を共有し、理解と協力を得ています。また、リモートワークを活用し、柔軟な働き方を実現しています。
• 事例2：Bさんの場合：Bさんは、父親の介護をしながら、中小企業で人事担当者として働いています。Bさんは、地域包括支援センターやケアマネージャーとの連携を密にし、適切な介護サービスを活用しています。また、週末は実家に泊まり込み、父親の介護に専念しています。
• 事例3：Cさんの場合：Cさんは、祖母の介護をしながら、フリーランスのライターとして活動しています。Cさんは、自分のペースで仕事を進めることができ、介護と仕事の両立を実現しています。また、オンラインコミュニティに参加し、同じ境遇の人たちと情報交換をしています。

これらの事例から、介護とキャリアの両立は、個々の状況に合わせて、柔軟な対応が重要であることがわかります。

4. 報われないと感じたときの心のケア

介護は、時に報われないと感じることがあります。そんな時に、どのように心のケアをすればよいのでしょうか？

• 自分の感情を認める：辛い、悲しい、怒りなど、自分の感情を否定せず、受け入れましょう。感情を抑え込まず、吐き出すことが大切です。
• 信頼できる人に話す：家族、友人、同僚など、信頼できる人に話を聞いてもらいましょう。話すだけでも、心が軽くなることがあります。
• 休息をとる：心身ともに疲れているときは、十分な休息をとりましょう。睡眠不足は、精神的な負担を増大させます。
• 趣味やリラックスできる時間を持つ：自分の好きなことに時間を使うことで、気分転換を図りましょう。
• 専門家のサポートを受ける：カウンセリングや、キャリアコンサルタントなど、専門家のサポートを受けることも有効です。

介護は、長期間にわたる可能性があります。

5. まとめ：あなた自身の幸せのために

介護とキャリアの両立は、困難な道のりですが、決して乗り越えられないものではありません。

今回の記事で紹介した対策を参考に、あなた自身の状況に合わせて、柔軟に対応していくことが重要です。

そして何よりも大切なのは、あなた自身の心と体を大切にすることです。

頑張りすぎず、無理のない範囲で、介護と仕事の両立を目指しましょう。

あなたの努力は、必ず報われる日が来ます。

応援しています。

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