85歳祖父の認知症が悪化、病院での対応に困惑…施設入所と介護の選択肢を徹底解説

この記事では、85歳のおじい様の認知症が悪化し、病院での対応に苦慮されているご家族の状況を深く理解し、最適な解決策を見つけるための情報を提供します。認知症の進行、身体的な問題、そして介護施設の選択肢について、具体的なアドバイスと支援策を提示します。ご家族が直面している困難を理解し、安心して対応できるよう、専門的な視点からサポートします。

緊急！！

階段から酔っぱらって落ちて入院した祖父がいます。

肋骨6本骨折に肺気腫、脳内少量出血ありと聞きました。

年齢は85歳

症状はいずれも命にかかわるもんじゃないものの、もともと認知があるから案の定入院3日目の今日から激しくおかしくなりだしました。

点滴を引っ張って抜き、腕は血だらけ、看護師や医師につかみかかり「強盗犯の人質になってる、助けを呼べ！」と叫んで暴れて対処しきれんくなって病院から父に電話があったそうです。

両親が病院に行ったけど何度現状を説明してもやはり強盗の人質になってるんや！助けてと支離滅裂で認知が悪化してる様子

病院からも、もしかしたら入院継続は厳しいかもと言われどうしたらいいか考えています。

ちなみに自宅介護はできる人間がいません。

認知症受け入れＯＫの施設があるのは知っていますが今はまだケガもあり腎臓に癌もあります。

ケアマネなどついてません。

要介護2か3かです。私はまだ子供が小さいためたびたびは行ける距離でもありません。補足介護認定はされています。

認知症診断もだいぶ前から出ています。ただ階段から転落する3日前までは自宅でじっとしていたのでケアマネなどをつけていません。

数ヶ月に一度は室内に水をまいたり意味不明な妄想を話したりはしてましたが普通っぽい時も多々あり悪化したかと思いきやそうでもないみたいな状態が続いていたので

1. 現状の整理と問題点の明確化

まず、ご家族が直面している状況を整理し、問題点を明確にすることから始めましょう。おじい様の状況は、

• 身体的な問題：階段からの転落による肋骨骨折、肺気腫、脳内出血
• 認知症の悪化：入院をきっかけとした認知機能の急激な低下、幻覚、妄想、興奮状態
• 介護体制の不足：自宅介護が不可能、ケアマネージャー不在、ご家族の地理的な制約
• 医療機関との連携：入院継続の困難さ

これらの要素が複雑に絡み合い、ご家族に大きな負担をかけています。具体的に何が問題なのかを整理することで、解決策を見つけやすくなります。

2. 認知症高齢者の入院中の問題と対応

認知症の高齢者が入院すると、環境の変化や身体的な苦痛から、症状が悪化することがよくあります。今回のケースでは、

• せん妄：入院環境への適応の困難さから、せん妄（意識障害、見当識障害、幻覚、妄想など）を発症しています。
• 行動・心理症状（BPSD）：興奮、暴言、暴力といった行動が現れ、医療スタッフや他の患者とのトラブルにつながることがあります。
• 身体的なリスクの増加：点滴を抜いてしまうなど、治療の妨げになる行動や、転倒などのリスクが高まります。

これらの問題に対応するためには、以下の対策が重要です。

2-1. 医療機関との連携

まずは、医療機関との連携を密にし、情報共有を徹底することが重要です。

• 主治医との面談：おじい様の病状、認知症の進行状況、今後の治療方針について詳しく説明を受け、疑問点を解消しましょう。
• 看護師との連携：日々の様子や変化について、看護師から詳しく情報を得ましょう。必要に応じて、対応策について相談します。
• 精神科医の診察：認知症専門医や精神科医に相談し、薬物療法や行動療法などの専門的なアドバイスを受けましょう。

2-2. 環境調整

入院環境を整えることも、症状の緩和に役立ちます。

• 落ち着ける環境：静かで、見慣れた物がある場所に移動させ、安心感を与えましょう。
• 家族の面会：頻繁に面会し、安心感を与え、コミュニケーションを図りましょう。
• 日中の活動：日中は、散歩や軽い運動など、体を動かす機会を設けましょう。

2-3. 薬物療法

医師の指示のもと、適切な薬物療法を行うことも重要です。

• 抗精神病薬：興奮や攻撃的な行動を抑えるために使用されることがあります。
• 抗認知症薬：認知機能の改善や進行を遅らせるために使用されることがあります。
• 睡眠導入剤：睡眠障害がある場合に、使用されることがあります。

3. 施設入所の検討

自宅介護が難しい場合、施設入所を検討することが現実的な選択肢となります。しかし、おじい様の現在の状況（骨折、肺気腫、脳内出血、腎臓癌）を考慮すると、適切な施設を選ぶことが重要です。

3-1. 施設の種類

主な施設の種類としては、以下のものがあります。

• 特別養護老人ホーム（特養）：原則として、要介護3以上の方が対象。介護保険を利用し、食事、入浴、排泄などの介護サービスを受けられます。
• 介護老人保健施設（老健）：リハビリテーションに重点を置いた施設。在宅復帰を目指す方が利用します。
• 介護付き有料老人ホーム：24時間体制で介護サービスを提供。認知症の方も受け入れ可能な施設が多いです。
• グループホーム：認知症の方を対象とした少人数制の施設。家庭的な雰囲気の中で、共同生活を送ります。

3-2. 施設の選び方

おじい様の状況に合った施設を選ぶためには、以下の点を考慮しましょう。

• 医療体制：持病（骨折、肺気腫、腎臓癌）に対応できる医療体制が整っているかを確認しましょう。
• 認知症ケア：認知症ケアの専門知識を持つスタッフがいるか、認知症の方への対応に慣れているかを確認しましょう。
• リハビリテーション：リハビリテーションのプログラムが充実しているか、リハビリ専門職がいるかを確認しましょう。
• 施設の雰囲気：施設の雰囲気や、入居者の様子を見学し、おじい様が安心して過ごせる環境かを確認しましょう。

3-3. 施設入所までの流れ

施設入所までの一般的な流れは以下の通りです。

1. 情報収集：地域の施設情報を集め、候補となる施設をリストアップします。
2. 見学：候補となる施設を見学し、施設の雰囲気やサービス内容を確認します。
3. 相談・申し込み：施設に相談し、入所申し込みを行います。
4. 審査・面接：施設の審査を受け、面接を行います。
5. 入所決定：入所が決定したら、契約手続きを行います。
6. 入所準備：入所に必要な持ち物などを準備します。

4. ケアマネージャーの役割と重要性

ケアマネージャーは、介護保険サービスを利用する際に、重要な役割を担います。ケアマネージャーがいれば、以下のサポートを受けることができます。

• ケアプランの作成：おじい様の状況やニーズに合わせて、最適なケアプランを作成します。
• サービス調整：必要な介護サービスを調整し、施設や訪問介護などのサービスを手配します。
• 相談支援：介護に関する様々な相談に対応し、アドバイスを提供します。
• 関係機関との連携：医療機関や他の介護サービス事業者との連携を図り、情報共有を行います。

おじい様の場合、ケアマネージャーがいないため、ご家族がこれらの役割を担うことになります。しかし、専門的な知識や経験がない場合、負担が大きくなる可能性があります。早急にケアマネージャーを探し、サポートを受けることをお勧めします。

5. 費用と経済的な支援

施設入所や介護サービスの利用には、費用がかかります。経済的な負担を軽減するために、以下の支援制度を活用しましょう。

• 介護保険：介護保険サービスを利用することで、費用の1～3割を自己負担で済みます。
• 高額介護サービス費：所得に応じて、自己負担額の上限が設定されます。
• 医療費控除：医療費控除の対象となる費用があります。
• 生活保護：経済的に困窮している場合は、生活保護の申請を検討しましょう。

6. 家族としての心のケア

おじい様の介護は、ご家族にとって大きな負担となります。ご自身の心身の健康を守るために、以下の点に注意しましょう。

• 休息：十分な休息を取り、心身の疲れを癒しましょう。
• 気分転換：趣味や好きなことに時間を使い、気分転換を図りましょう。
• 相談：家族や友人、専門家（ケアマネージャー、医師など）に相談し、悩みを共有しましょう。
• 情報収集：介護に関する情報を収集し、知識を深めましょう。
• サポート体制の構築：家族や親族、地域社会との連携を強化し、サポート体制を構築しましょう。

介護は一人で抱え込まず、周囲の協力を得ながら、無理なく続けていくことが大切です。

7. 今後の具体的なステップ

現状を踏まえ、今後の具体的なステップを以下にまとめます。

1. 医療機関との連携を強化する：主治医、看護師、精神科医と密に連携し、おじい様の病状や対応について情報共有し、相談する。
2. ケアマネージャーを探す：地域包括支援センターや、インターネットでケアマネージャーを探し、相談する。
3. 施設見学を始める：おじい様の状況に合った施設をリストアップし、見学を始める。
4. 介護保険の手続き：まだの場合は、介護保険の申請を行い、認定を受ける。
5. 家族会議を開く：家族で話し合い、今後の介護方針について決定する。

これらのステップを踏むことで、おじい様のより良い生活を支えることができます。

8. まとめ

おじい様の認知症が悪化し、ご家族が直面している困難は非常に大きいものです。しかし、適切な対応と支援策を講じることで、より良い状況へと改善することができます。医療機関との連携、施設入所の検討、ケアマネージャーの活用、経済的な支援、そしてご家族の心のケアが重要です。この記事で提供した情報が、少しでもご家族の助けとなり、おじい様とご家族が安心して過ごせる未来を築くための一助となることを願っています。

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