仕事と介護の両立：親孝行とキャリアを諦めない道

「母への詫び状を聞いてください…」

前回の質問から本日まで本当に目まぐるしい時間が流れました。あの直後肝性脳症から父が拘る一流病院の個室に３ケ月間滞在。退院勧告で初めて行政に相談、頑固な父に上手く説明していただきとてもお世話になりました。介護認定は５。サービスを受け自宅介護スタートといっても老々介護。微熱が続き２ケ月で断念、生活状況から地元の療養型病院へ。老健入所前日にベッドから落ち大怪我。父は昨年突然他界。相続放棄し、入院費滞納が発覚しましたがこれは私が精算しました。今は遺族年金と病院のご厚意で母は入院丸２年を迎えました。私は仕事の都合で週１度しか母の元へ行く事ができません。その分行けば自分が納得するまで音楽を聴かせたり耳掻きや顔エステ？はじめ母の身の回りの世話をします。しかし食事以外はベッドで寝かされている母…認知症と足が曲がって固まってしまい外の空気に触れる事もなく、テレビの無い部屋にいる母を思うと、最近やたら申し訳なく悲しい切ない気持ちでいっぱいになるのです。残り少ない母の人生に仕事を辞めて在宅介護に専念できるならしたい。でも今の仕事や仲間が心の支えになってきたのは事実で職を失う勇気がありません。もし母が逝くと後悔しか残らないとわかっていながら…親孝行な私をどうぞ叱責して下さい。

この度は、ご自身の状況についてお話しいただき、ありがとうございます。お母様への深い愛情と、仕事との両立という難しい問題の間で揺れ動くお気持ち、痛いほど伝わってきます。親御さんの介護と仕事との両立は、多くの方が直面する課題であり、一人で抱え込まず、様々な選択肢を検討することが大切です。この記事では、あなたの抱える悩みを解決するため、具体的なアドバイスと、利用できるサポートについてご紹介します。

1. 現状の整理：抱えている問題の明確化

まず、現状を整理し、抱えている問題点を具体的に把握しましょう。あなたの状況は、以下の3つの大きな問題に集約されます。

• 介護と仕事の両立の難しさ: 週1度の訪問では、お母様の心身の状態を十分にケアできず、罪悪感を感じている。
• キャリアへの不安: 仕事を辞めて在宅介護に専念したい気持ちはあるものの、経済的な不安や、今の仕事でのやりがいを失うことへの恐れがある。
• 将来への後悔: お母様が亡くなった時に、後悔だけが残るのではないかという強い不安を抱えている。

これらの問題を一つずつ紐解き、解決策を探っていきましょう。

2. 仕事を続けることのメリットとデメリット

仕事を続けることは、経済的な安定だけでなく、精神的な支えにもなります。しかし、介護との両立においては、いくつかの課題も生じます。

2-1. メリット

• 経済的な安定: 安定した収入は、介護にかかる費用や生活費を賄う上で重要です。
• 社会とのつながり: 仕事を通じて、社会とのつながりを保ち、孤立感を防ぐことができます。
• 自己肯定感の維持: 仕事での達成感や成長は、自己肯定感を高め、心の健康を保つ上で役立ちます。
• キャリアアップの機会: スキルアップやキャリアアップの機会を逃さず、将来的な選択肢を広げることができます。

2-2. デメリット

• 時間的制約: 仕事に時間を取られることで、介護に費やせる時間が限られます。
• 精神的負担: 仕事と介護の両立は、心身ともに大きな負担となります。
• 罪悪感: 介護に十分な時間を割けないことに対する罪悪感を感じることがあります。
• キャリアの停滞: 介護に時間を割くことで、キャリアアップの機会を逃す可能性があります。

3. 在宅介護に専念することのメリットとデメリット

在宅介護に専念することは、お母様との時間を最大限に過ごせるという大きなメリットがあります。しかし、経済的な問題や、介護の負担など、いくつかの課題も生じます。

3-1. メリット

• お母様との時間: お母様と多くの時間を過ごし、心のケアをすることができます。
• 安心感: 常にそばにいることで、お母様の状態を把握し、安心して生活できます。
• 後悔の軽減: 介護に専念することで、将来的に後悔する可能性を減らすことができます。
• 親密な関係性の構築: 密接な介護を通して、親子の絆を深めることができます。

3-2. デメリット

• 経済的な不安: 収入が減ることで、生活費や介護費用を賄うことが難しくなる可能性があります。
• 身体的・精神的負担: 24時間体制の介護は、心身ともに大きな負担となります。
• 社会との孤立: 社会とのつながりが薄れ、孤立感を感じることがあります。
• キャリアの中断: 仕事を辞めることで、キャリアが中断され、将来的な選択肢が狭まる可能性があります。

4. 解決策の提案：仕事と介護を両立するための具体的な方法

仕事と介護の両立は、決して不可能ではありません。様々な方法を組み合わせることで、負担を軽減し、より良い生活を送ることができます。

4-1. 勤務先の制度を活用する

まずは、あなたの勤務先の制度を確認しましょう。育児・介護休業法に基づき、多くの企業で介護に関する制度が設けられています。

• 介護休業: 介護が必要な家族のために、最長93日まで休業できます。
• 介護休暇: 年次有給休暇とは別に、介護のために休暇を取得できます。
• 勤務時間の短縮: 勤務時間を短縮したり、時差出勤をしたりすることができます。
• テレワーク: 在宅勤務をすることで、介護と仕事を両立しやすくなります。

これらの制度を利用することで、仕事の負担を軽減し、介護に時間を割くことができます。人事担当者や上司に相談し、利用できる制度について詳しく確認しましょう。

4-2. 介護サービスの利用

介護サービスを積極的に利用することで、介護の負担を軽減することができます。あなたの状況に合わせて、様々なサービスを検討しましょう。

• 訪問介護（ホームヘルプサービス）: 介護ヘルパーが自宅を訪問し、食事、入浴、排泄などの介助を行います。
• デイサービス: 日中に、食事、入浴、レクリエーションなどのサービスを受けられます。
• ショートステイ: 短期間、施設に入所し、介護サービスを受けられます。
• 訪問看護: 看護師が自宅を訪問し、健康管理や医療処置を行います。
• 福祉用具のレンタル: 車椅子や介護ベッドなどの福祉用具をレンタルできます。

これらのサービスを利用することで、身体的な負担を軽減し、精神的な余裕を持つことができます。ケアマネージャーに相談し、適切なサービスを選びましょう。

4-3. 家族や親族との連携

一人で抱え込まず、家族や親族と協力して介護を行いましょう。役割分担をすることで、負担を分散し、より良い介護体制を築くことができます。

• 情報共有: お母様の状態や、介護に関する情報を共有し、連携を密にしましょう。
• 役割分担: 介護の役割を分担し、それぞれの負担を軽減しましょう。
• 定期的な話し合い: 定期的に話し合いの場を持ち、問題点や改善点について話し合いましょう。
• サポートシステムの構築: 家族だけでなく、親族や友人など、頼れる人たちにサポートを求めましょう。

家族や親族との連携は、介護を継続していく上で非常に重要です。積極的にコミュニケーションを取り、協力体制を築きましょう。

4-4. 専門家への相談

介護に関する悩みや不安は、一人で抱え込まず、専門家に相談しましょう。専門家は、あなたの状況に合わせて、適切なアドバイスやサポートを提供してくれます。

• ケアマネージャー: 介護保険に関する相談や、介護サービスの利用に関するアドバイスを受けられます。
• 社会福祉士: 福祉制度や、介護に関する様々な相談に乗ってくれます。
• 精神科医: 精神的な負担や、心の悩みについて相談できます。
• カウンセラー: 心理的なサポートを受け、心のケアをすることができます。

専門家への相談は、あなたの心の負担を軽減し、より良い介護生活を送るための第一歩となります。積極的に相談し、サポートを受けましょう。

4-5. 副業やフリーランスという選択肢

現在の仕事を続けながら、副業やフリーランスとして働くことも、選択肢の一つです。自分のペースで仕事ができるため、介護との両立がしやすくなります。

• 副業: 自分のスキルを活かせる副業を探し、収入を増やしましょう。
• フリーランス: 自由な働き方で、自分のペースで仕事ができます。
• 在宅ワーク: 在宅でできる仕事を選び、介護と仕事を両立しましょう。

副業やフリーランスとして働くことで、収入を確保しつつ、自分の時間を有効活用することができます。自分のスキルや経験を活かせる仕事を探し、チャレンジしてみましょう。

5. キャリアチェンジも視野に

もし、現在の仕事が介護との両立を困難にしている場合は、キャリアチェンジも視野に入れることも重要です。介護に理解のある企業や、在宅勤務が可能な仕事など、様々な選択肢があります。

• 介護業界への転職: 介護に関する知識や経験を活かし、介護業界で働くこともできます。
• 在宅勤務可能な企業への転職: テレワークを積極的に導入している企業を探し、介護と仕事を両立しましょう。
• 柔軟な働き方ができる企業への転職: 勤務時間や勤務形態が柔軟な企業を探し、介護と仕事を両立しましょう。

キャリアチェンジは、新たな挑戦ですが、あなたの人生をより豊かにする可能性を秘めています。自分のスキルや経験を活かせる仕事を探し、積極的にチャレンジしてみましょう。

6. 精神的なケア

介護は、心身ともに大きな負担がかかります。精神的なケアも、非常に重要です。

• 休息: 睡眠をしっかりととり、心身を休ませましょう。
• 気分転換: 趣味や好きなことをして、気分転換をしましょう。
• 相談: 家族や友人、専門家などに悩みを聞いてもらいましょう。
• サポートグループ: 同じような境遇の人たちと交流し、情報交換や悩み相談をしましょう。
• 心のケア: ストレスを溜め込まないように、自分なりのストレス解消法を見つけましょう。

精神的なケアを怠ると、心身のバランスを崩し、介護を続けることが難しくなる可能性があります。積極的に心のケアを行い、心身ともに健康な状態を保ちましょう。

7. 具体的なステップ

上記の解決策を参考に、具体的なステップを踏んでいきましょう。

1. 現状の把握: 自分の状況を整理し、抱えている問題を明確にする。
2. 情報収集: 介護に関する制度やサービス、利用できるサポートについて情報を集める。
3. 関係者との相談: 家族や親族、ケアマネージャー、上司などに相談する。
4. 計画の立案: 仕事と介護を両立するための具体的な計画を立てる。
5. 実行と評価: 計画を実行し、定期的に評価を行い、必要に応じて修正する。

これらのステップを踏むことで、仕事と介護の両立を実現し、より良い生活を送ることができます。

8. まとめ：あなたらしい選択を

仕事と介護の両立は、困難な道のりですが、決して乗り越えられない壁ではありません。あなたの状況に合わせて、様々な選択肢を検討し、あなたらしい方法で、仕事と介護を両立させてください。そして、後悔のない選択をしてください。お母様との残された時間を大切にし、あなた自身も大切にしてください。

あなたの抱える問題は、決してあなただけの問題ではありません。多くの人が同じような悩みを抱え、様々な方法で解決策を探っています。一人で悩まず、積極的に情報を収集し、周囲の人々と協力し、専門家のサポートを受けながら、あなたにとって最善の道を見つけてください。あなたの決断が、あなたとお母様にとって、最良の結果をもたらすことを心から願っています。

“`