新入社員のあなたへ：職場のストレスを乗り越え、介護の道を諦めないための自己診断チェックリスト

4月から介護福祉士として働き始めた新入社員の方から、職場の人間関係や仕事への不安、心身の不調に関するご相談をいただきました。以下に、ご相談内容を引用します。

4月から新入社員です。19歳です。学校は福祉系に行き、介護福祉士も取得済み。

老健で働きはじめて、もうすぐ三ヶ月。

ある看護婦に対して、わたしは拒絶反応をおこしてます。

お昼の食事介護の時、残存機能を使うため自分で食べてもらってたら、看護師に「食事介護やらないなら介護やめれば？」といわれる。

水銀血圧計で計るとき、学校ではコックから水銀を出すと習い、やろうとしたら「なんで斜めにするの？なにやってるの！？」と怒鳴られたため、水銀をコックから出してますって言ったら「誰からそんなこと聞いた？そんなことやらないよ」とまた怒鳴られた。

ほかにも多々ありますが、長くなるためこのへんで。

本題なのですが、最近仕事にいくのが本当に憂鬱です。いやでいやで、さぼったりしちゃいます。

食欲不振でひどいときは味噌汁一杯で1日の食事終了。まともに食べたら吐き出してしまう。

看護師の声をきくと泣けてくる、過呼吸になる、恐怖心が強まる。

この看護師は声がでかく、みんなにきこえるように怒鳴ったりします。怒鳴ったあともほかの人にばらしまわします。

食欲不振、吐き気、過呼吸、めまい、軽い震え。あたしは精神科の方に受信した方がいいのでしょうか･･･？

今回の記事では、介護の現場で働く新入社員のあなたが抱えるストレスの原因を特定し、具体的な対処法を自己診断チェックリスト形式でご紹介します。職場の人間関係、業務内容への不安、そして心身に現れる不調への対策を、一緒に考えていきましょう。あなたがこの辛い状況を乗り越え、介護の道を諦めずに、いきいきと働けるようになることを心から願っています。

1. ストレスの原因を特定！自己診断チェックリスト

まずは、あなたが抱えるストレスの原因を具体的に把握することから始めましょう。以下のチェックリストで、ご自身の状況を客観的に分析してみてください。

• 人間関係に関するストレス
• 特定の看護師との関係が悪く、怒鳴られたり、否定的な言葉を言われたりすることがある。
• 職場の他のスタッフとのコミュニケーションがうまくいかないと感じることがある。
• 自分の意見や考えを職場で表現しにくいと感じる。
• 職場の雰囲気や人間関係がギスギスしていると感じる。
• 業務内容に関するストレス
• 自分の仕事のやり方について、先輩や上司から指導やアドバイスが適切に得られないと感じる。
• 業務量が多く、時間内に終わらないことがある。
• 自分のスキルや知識不足を感じることがあり、業務に不安を覚える。
• 責任の重さにプレッシャーを感じる。
• 介護の仕事内容（食事介助、入浴介助、排泄介助など）に、体力的な負担を感じる。
• 介護の仕事内容（認知症の方への対応、看取りなど）に、精神的な負担を感じる。
• 心身の不調に関するストレス
• 食欲不振や吐き気、過呼吸、めまい、震えなどの症状がある。
• 職場に行きたくない、仕事を休みたいと感じることがある。
• 夜眠れない、または眠りが浅いと感じる。
• 常に疲労感を感じる。
• 気分が落ち込みやすく、涙もろくなる。

チェックの数が多いほど、ストレスを強く感じている可能性があります。それぞれの項目について、具体的な状況や感情をメモしておくと、より深く自己分析できます。

2. ストレスの原因別：具体的な対処法

自己診断の結果を踏まえ、それぞれのストレスの原因に対する具体的な対処法をみていきましょう。

2-1. 人間関係に関するストレスへの対処法

職場の人間関係は、仕事の満足度を大きく左右します。特に、あなたのように特定の人物との関係が悪化している場合は、早急な対策が必要です。

• コミュニケーションの改善

• 相手とのコミュニケーション方法を見直しましょう。相手の言葉をよく聞き、自分の気持ちを冷静に伝える努力をすることが大切です。例えば、「〜していただくと、私は助かります」というように、具体的な行動を提案するのも有効です。

• 第三者への相談

• 信頼できる同僚や上司、または外部の相談窓口に話を聞いてもらいましょう。客観的な意見を聞くことで、問題解決の糸口が見つかることがあります。職場の相談窓口がない場合は、地域の相談機関やハローワークなどを利用することもできます。

• 距離を置く

• どうしても関係が改善しない場合は、物理的な距離を置くことも一つの方法です。業務上の必要がない限り、積極的に関わることを避けるなど、自分を守るための工夫をしましょう。

• 記録をつける

• 問題が改善しない場合は、具体的な言動を記録しておきましょう。後で上司や人事部に相談する際に、状況を正確に伝えるための証拠となります。

2-2. 業務内容に関するストレスへの対処法

業務内容に関するストレスは、経験不足やスキルの問題、業務量の多さなど、様々な要因によって引き起こされます。一つ一つ、具体的な対策を講じていきましょう。

• スキルの向上

• 積極的に研修に参加したり、先輩職員に指導を仰いだりして、スキルの向上を目指しましょう。自己学習も重要です。介護に関する書籍を読んだり、インターネットで情報を収集したりして、知識を深めましょう。

• 業務の効率化

• 業務の優先順位をつけ、効率的に仕事を進める方法を考えましょう。例えば、記録をまとめて行う、移動時間を短縮するなど、工夫次第で業務効率は格段に上がります。

• 上司や同僚への相談

• 業務量が多い場合は、上司や同僚に相談し、応援体制を整えましょう。困ったことがあれば、遠慮なく質問し、アドバイスを求めましょう。

• 休息時間の確保

• 業務の合間に休憩を取り、心身をリフレッシュさせましょう。短時間の休憩でも、集中力を回復させ、効率的に仕事を進めることができます。

2-3. 心身の不調に関するストレスへの対処法

心身の不調は、放置すると深刻な問題に発展する可能性があります。早急に対処し、心身の健康を守りましょう。

• 専門家への相談

• 食欲不振、吐き気、過呼吸、めまい、震えなどの症状がある場合は、精神科や心療内科を受診しましょう。専門家の診断とアドバイスを受けることで、適切な治療やケアを受けることができます。

• 休息と睡眠の確保

• 十分な休息と睡眠をとることは、心身の健康を保つために不可欠です。質の高い睡眠をとるために、寝る前のカフェイン摂取を避けたり、リラックスできる環境を整えたりする工夫をしましょう。

• ストレス解消法の実践

• 趣味に時間を費やしたり、軽い運動をしたり、リラックスできる音楽を聴いたりするなど、自分に合ったストレス解消法を見つけましょう。友人や家族との会話も、心の支えになります。

• 食生活の見直し

• バランスの取れた食事を心がけ、規則正しい食生活を送りましょう。食欲がない場合は、無理に食べる必要はありませんが、栄養バランスを考えた食事を少量ずつ摂取するようにしましょう。

3. 介護の現場で働く上での心の持ち方

介護の仕事は、やりがいがある一方で、精神的な負担も大きいものです。ここでは、介護の現場で働く上で、心の健康を保つためのヒントをご紹介します。

• 完璧主義を手放す

• 完璧を求めすぎると、自己嫌悪に陥りやすくなります。「完璧でなくても良い」という考え方を持つことで、心の負担を軽減できます。

• 感謝の気持ちを持つ

• 利用者の方々から「ありがとう」と言われることは、大きな喜びとやりがいにつながります。感謝の気持ちを忘れずに、日々の業務に取り組みましょう。

• 自分の成長を認める

• 最初はうまくいかないことや、できないことがたくさんあるのは当然です。自分の成長を認め、小さなことでも達成感を味わうことで、自信を育みましょう。

• 仲間との連携を大切にする

• 一人で抱え込まず、同僚や先輩に相談し、協力して業務を進めましょう。チームワークを大切にすることで、困難な状況を乗り越えることができます。

• オンとオフの切り替え

• 仕事とプライベートの時間を区別し、オフの時間は心身をリフレッシュすることに集中しましょう。趣味や休息、友人との交流など、自分なりのストレス解消法を見つけましょう。

4. 専門家への相談も検討しましょう

この記事でご紹介した自己診断チェックリストや対処法を試しても、状況が改善しない場合は、専門家への相談を検討しましょう。精神科医、カウンセラー、キャリアコンサルタントなど、様々な専門家がいます。一人で悩まず、専門家のサポートを受けることで、問題解決への道が開けることもあります。

あなたの抱える悩みは、決してあなただけの問題ではありません。多くの人が、あなたと同じような悩みを抱え、それを乗り越えてきました。諦めずに、一つ一つ問題を解決していくことで、必ず明るい未来が開けます。

5. まとめ：あなたのキャリアを応援しています

この記事では、介護の現場で働く新入社員のあなたが抱えるストレスの原因を特定し、具体的な対処法を自己診断チェックリスト形式でご紹介しました。職場の人間関係、業務内容への不安、そして心身に現れる不調への対策を、一緒に考えてきました。

介護の仕事は、大変なことも多いですが、その分、やりがいも大きい仕事です。この記事が、あなたのキャリアを応援し、少しでもお役に立てれば幸いです。あなたのこれからの活躍を心から応援しています。

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