介護職二年目の悩み！認知症高齢者の排泄介助、スムーズに誘導する声掛けテクニック

介護士二年目職員です。排泄介助について、認知症の利用者（男、羞恥心強め）でほっとくといつも尿失禁してます。そのためトイレ誘導しているのですが、パットの確認のために便座に座るように言っても座りません。例えば「ちょっと床が滑りやすいから座っておしっこしてもらってもいいですか」って伝えると、「そうやな」って言って便座を上げるんです。それで以前は便座を下ろすと「ほなええわ」と言ってしませんでした（正直ぶん殴りたかったです）。ただリーダーとかやる先輩は、毎回確実に座らせてパット確認してるんです。その他の職員も毎回絶対ではないにしても、結構な頻度で座ってもらえてるみたいです。今の私は大体10回誘導したら、一回座るかどうかというくらい。それで先輩と同じようにやってますが、不思議と一回目はできても二回目以降は運になってます。やり方が別のためバリエーションは豊富ですが、うまくいかないんです。あまりにも自分だけ座らないので、その利用者にイラっと来てるのと、うまくいかない自分に腹を立ててます。皆さんはどのように声掛けして、座ってトイレするようにしてますか？

この記事では、介護職二年目のあなたが抱える、認知症高齢者への排泄介助における具体的な悩み、「座ってトイレを済ませてもらう」という課題解決に焦点を当てます。 多くの介護職の方が経験するこの困難に対し、先輩職員の成功事例を参考に、効果的な声掛け方法、そして何より、あなた自身のメンタルヘルスを維持するための具体的なアドバイスを、豊富な事例と合わせてご紹介します。 さらに、介護現場特有のストレスや、日々の業務におけるモチベーション維持についても触れ、より働きやすい環境を作るためのヒントも提供します。

1. 認知症高齢者への排泄介助：なぜ座ってもらえないのか？その原因を探る

まず、なぜ利用者の方が便座に座ろうとしないのか、その背景を理解することが大切です。認知症によって、羞恥心や理解力が低下している可能性があります。 「座る」という行為自体が、彼にとって負担やストレスになっているのかもしれません。 また、過去の経験や、現在の状況に対する不安なども影響している可能性があります。 単に「座れ」と指示するのではなく、利用者の方の気持ちに寄り添った声掛けが重要になります。

例えば、あなたの「床が滑りやすい」という声掛けは、安全面への配慮を示しており、良いアプローチです。しかし、一度うまくいったとしても、二回目以降が難しいのは、認知症の利用者の方にとって、その理由がすぐに理解できない、あるいは忘れてしまう可能性があるからです。 また、「ほなええわ」という返答は、表面的な同意であって、本心では座ることに抵抗があることを示唆しています。

2. 先輩職員の成功事例から学ぶ：効果的な声掛けのポイント

先輩職員が毎回座らせているということは、彼らが効果的な声掛けやアプローチ方法を熟知しているということです。 彼らに直接話を聞いて、具体的な方法を学ぶことが近道です。 単に言葉遣いだけでなく、声のトーン、表情、そして身体的アプローチ（優しく手を添えるなど）も重要です。 例えば、

• 具体的な指示：「おしっこしたいですね。じゃあ、ゆっくり便座に座って、落ち着いてしましょう。」と、具体的な行動を指示する。
• 共感と安心感を与える：「おしっこが漏れて困っているんですね。大丈夫ですよ、ゆっくり一緒にやりましょう。」と、利用者さんの気持ちに寄り添う。
• 選択肢を与える：「便座に座るか、立ったままにするか、どちらが良いですか？」と、選択肢を与えることで、自主性を尊重する。
• 視覚的な補助：便座にイラストやマークを貼るなど、視覚的な補助を使う。
• 時間と余裕を持つ：焦らず、ゆっくりと時間をかけて誘導する。
• 身体的サポート：必要に応じて、優しく手を添えたり、身体を支える。

これらの方法を組み合わせ、状況に応じて柔軟に対応することが重要です。 また、毎回同じ方法ではなく、バリエーションを持たせることで、利用者の方が飽きずに、協力してくれる可能性が高まります。 重要なのは、利用者の方との信頼関係を築くことです。 日々のコミュニケーションを通して、信頼関係を深めていくことで、排泄介助もスムーズに行えるようになります。

3. あなた自身のメンタルヘルスを守るために：ストレスマネジメント

あなたは、うまくいかない自分に腹を立て、利用者の方にイライラしているとのこと。これは、介護職としてよくある悩みです。 利用者の方への対応に追われ、自分の感情をコントロールするのが難しくなることは、決して珍しいことではありません。 まずは、自分の感情を否定せず、受け入れることが大切です。 そして、ストレスをため込まないように、適切なストレスマネジメントを行うことが重要です。

具体的には、

• 同僚や上司への相談：同じ悩みを抱える同僚や、経験豊富な上司に相談することで、解決策を見つけることができるかもしれません。 また、単に相談するだけでなく、日々の業務における喜びや達成感なども共有することで、モチベーションの維持にも繋がります。
• 休憩時間の活用：休憩時間には、しっかりと休息を取り、気分転換をすることが大切です。 軽い運動や、好きな音楽を聴くなど、自分にとってリラックスできる方法を見つけることが重要です。
• プライベートの充実：仕事以外の時間もしっかりと確保し、趣味や友人との交流など、プライベートの時間を楽しむことで、仕事のストレスを軽減することができます。
• 専門機関への相談：どうしてもストレスが解消できない場合は、専門機関（産業医やカウンセラーなど）に相談することも検討しましょう。

介護職は、やりがいのある仕事ですが、同時に大きなストレスを伴う仕事でもあります。 自分のメンタルヘルスを第一に考え、適切なケアを行うことが、長くこの仕事に携わるための重要なポイントです。

4. 具体的な声掛け例と、状況に応じた対応

以下に、具体的な声掛け例と、状況に応じた対応策を示します。

状況1：利用者さんがトイレに行くことを拒否する場合

• 「○○さん、おしっこしたい気持ち、分かりますよ。でも、ちょっと我慢して、一緒にトイレに行きましょうね。」（共感と安心感を与える）
• 「○○さん、少しだけ座ってみませんか？座ると、おしっこがしやすいですよ。」（具体的な行動を促す）
• 「○○さん、今日は少し疲れているのかな？ゆっくり休んでから、トイレに行きましょうか。」（利用者さんの状態を考慮する）

状況2：利用者さんが便座に座ろうとしない場合

• 「○○さん、ちょっとだけ座ってみてください。すぐに終わりますから。」（短時間で済むことを伝える）
• 「○○さん、座ると、おしっこが漏れる心配がないですよ。」（メリットを伝える）
• 「○○さん、一緒に座ってみましょうか？私が支えますから。」（身体的サポートを提供する）

これらの声掛けはあくまでも例であり、利用者さんの個性や状態に合わせて、柔軟に調整することが重要です。 また、記録をきちんと残し、他の職員と情報共有することで、より効果的な対応が可能になります。

5. まとめ：継続的な努力とチームワークが成功の鍵

認知症高齢者への排泄介助は、高度なスキルと、深い理解、そして何より、継続的な努力が必要です。 この記事で紹介した方法を参考に、試行錯誤を繰り返しながら、最適なアプローチ方法を見つけていきましょう。 そして、同僚や上司との連携を密にし、チームとして協力することで、よりスムーズな排泄介助を実現することができるでしょう。 決して一人で抱え込まず、周りの力を借りながら、共に成長していきましょう。