【介護職×転職】高齢者のリハビリデイサービス選びと介護保険の利用について徹底解説！

歩行能力の低い親がリハビリデイ（介護保険）に通っているのですが、効果がないので理学療法士がいるデイケアに通わせたいと思ってますが、これは介護保険は使えないのでしょうか？ また、骨折後の回復（元の状態へ近づけるための）でなければ、デイケアは通わせられないのでしょうか？ 補足 認知症が入ってるので、学習能力が衰えてるので無理でしょうか？ ただ、意思の疎通などはほどほどにできます。たまに言ったことを忘れてしまうくらいの感じです。

この記事では、ご高齢のご両親の介護に悩むあなたのために、リハビリデイサービスとデイケアの違い、介護保険の利用について、そして認知症のある方への対応まで、具体的な事例を交えながら詳しく解説します。 介護職への転職を考えている方にも役立つ情報が満載です。 親御さんの状態を改善し、あなた自身の負担も軽減するための方法を一緒に探っていきましょう。

１．リハビリデイサービスとデイケアの違い：介護保険の適用範囲

まず、リハビリデイサービスとデイケアの違いを明確にしましょう。どちらも介護保険を利用できるサービスですが、提供されるサービス内容や対象者に違いがあります。

• リハビリデイサービス：主に機能訓練を目的としたサービスです。理学療法士や作業療法士などの専門職が、利用者の身体機能の維持・向上を目指した個別リハビリテーションを提供します。歩行訓練や関節の可動域訓練などが中心となります。介護保険の要介護1～5に該当する方が利用できます。
• デイケア（通所リハビリテーション）：リハビリデイサービスと同様に、理学療法士や作業療法士によるリハビリテーションを提供しますが、より高度な医療的ケアが必要な方や、複数の疾患を抱える方にも対応できます。認知症ケアにも力を入れている施設も多くあります。こちらも介護保険の要介護1～5に該当する方が利用できます。

重要なのは、骨折後の回復だけがデイケアの利用条件ではないということです。 デイケアは、様々な身体機能の改善や維持を目的としており、認知症の症状がある方でも、意思疎通が可能な範囲であれば利用可能です。 ただし、認知症の症状の程度によっては、個別に対応できるプログラムを用意しているデイケアを選ぶことが重要になります。

２．介護保険の利用について：手続きと注意点

親御さんが現在リハビリデイサービスを利用されているとのことですが、効果がないと感じている場合は、担当のケアマネージャーに相談することが第一歩です。 ケアマネージャーは、利用者の状態やニーズに合わせて、最適なサービスを提案し、手続きをサポートしてくれます。

デイケアへの変更を希望する場合、ケアプランの見直しが必要になります。 ケアマネージャーと相談の上、新しいケアプランを作成し、デイケアの利用開始に向けて手続きを進めましょう。 この際、親御さんの現在の状態、認知症の症状、そしてご希望のリハビリ内容などを詳しく伝えましょう。

注意点として、全てのデイケアが理学療法士を配置しているとは限りません。 理学療法士の配置状況や、認知症への対応力などを事前に確認し、親御さんに最適なデイケアを選ぶことが重要です。 施設見学を行い、実際にスタッフと話をしてみることをお勧めします。

３．認知症のある方への対応：デイケア選びのポイント

親御さんが認知症であることを考慮すると、デイケア選びにはさらに注意が必要です。 学習能力の低下はありますが、意思疎通が可能な程度であれば、デイケアの利用は十分可能です。 しかし、適切な対応ができるデイケアを選ぶことが重要になります。

• 認知症への専門知識と経験：スタッフの認知症ケアに関する知識や経験が豊富であるかを確認しましょう。 認知症への理解が深ければ、親御さんの不安や混乱を最小限に抑え、安心してリハビリに取り組める環境を提供できます。
• 個別ケアプランの作成：親御さんの状態やニーズに合わせた個別ケアプランを作成してくれるデイケアを選びましょう。 集団活動への参加が難しい場合でも、個別に対応できるプログラムを用意している施設が理想的です。 また、認知症の症状の進行度合いを考慮した、適切な刺激と休息のバランスがとれたプログラムであるかを確認しましょう。
• 安全対策：認知症の方が安全に過ごせるような環境が整っているかを確認しましょう。 転倒防止対策や、徘徊防止対策などがしっかりとしている施設を選びましょう。
• コミュニケーション：スタッフが利用者と良好なコミュニケーションを築けているかを確認しましょう。 温かい雰囲気で、利用者が安心して過ごせるような環境が重要です。

４．成功事例：認知症のある親御さんのデイケア利用

私のクライアントにも、認知症を患うご両親を介護されている方がいました。 当初は、リハビリデイサービスに通わせていましたが、効果が見られず、悩んでいました。 そこで、認知症への対応に力を入れているデイケアを紹介し、利用開始をサポートしました。 その結果、親御さんの生活の質が向上し、介護者であるクライアントの負担も軽減されました。 デイケアでは、個別ケアプランに基づいたリハビリと、認知症に配慮したレクリエーションが提供され、親御さんは笑顔でデイケアに通うようになりました。

５．転職を考えるあなたへ：介護職のキャリアパス

ご自身の親御さんの介護を通して、介護職に興味を持たれた方もいるかもしれません。 介護職は、やりがいのある仕事ですが、同時に大変な面もあります。 しかし、専門性を高め、キャリアアップを目指すことで、より働きやすい環境を実現できます。

介護職のキャリアパスは多岐に渡り、介護福祉士、ケアマネージャー、そして理学療法士など、専門性を高める道も開かれています。 それぞれのキャリアパスには、必要な資格やスキルが異なりますが、継続的な学習と経験を積むことで、スキルアップが可能です。 転職活動においては、自身の経験やスキルを明確に示し、キャリアプランを明確に伝えることが重要です。

６．まとめ

親御さんのリハビリデイサービスからデイケアへの変更は、ケアマネージャーとの綿密な連携が不可欠です。 認知症への対応が可能なデイケアを選び、親御さんの状態に合わせた個別ケアプランを作成してもらうことが重要です。 施設見学を行い、スタッフとの面談を通して、親御さんが安心して過ごせる環境かどうかをしっかりと確認しましょう。 そして、介護職への転職を考えている方は、自身のスキルや経験を活かし、やりがいのあるキャリアを築いていけるよう、積極的に情報収集を行いましょう。

この記事が、あなたにとって少しでもお役に立てれば幸いです。 それでも迷う場合は、専門家のサポートを受けることをお勧めします。 一人で抱え込まず、お気軽にご相談ください。