有料老人ホームでの叔母の生活：費用の疑問と施設の選び方

この記事では、有料老人ホームに入居した叔母様の年金管理をされているご相談者様からのご質問にお答えします。費用に関する疑問、要介護度の判定、そして施設の選択に関する不安について、具体的な情報とアドバイスを提供します。特に、ご相談者様の状況を考慮し、費用負担の増加、叔母様の心身状態、そして施設の信頼性という3つの重要なポイントに焦点を当てて解説します。この情報が、ご相談者様がより良い選択をするための一助となれば幸いです。

教えてください。

叔母が病院から有料老人ホームにうつりました。

叔母の年金の管理は私がしています。

入院中は、要介護2でしたが施設にうつってから要介護5になりました。

1.負担額ははじめ2万ほどと聞いていましたが、上がりますか？

2.叔母は、日中しんどくて寝ていることが多いですが、自分で食事をしたり歩いたりできます。要介護5はおかしくないですか？

3.有料老人ホームは、なんか怪しい…(署長がタヌキ、スタッフが不親切)ので、引越しを含めて行政に相談したほうがいいか悩んでいます。

よろしくお願いします。補足叔母に認知はありません。

倦怠感が強く炊事もできません。入浴、排泄には一部介助が必要で身寄りもないので自宅には帰れません。

担当ケアマネは、有料老人ホームの方です。

1. 費用の変動とその対策

有料老人ホームの費用は、入居者の状況や施設のサービス内容によって変動します。ご相談者様が最初に聞いた費用が2万円程度であったとしても、要介護度の変化や利用するサービスの増加によって、費用が上がる可能性は十分にあります。

1-1. 費用の内訳を理解する

有料老人ホームの費用は、大きく分けて以下の3つに分類されます。

• 入居一時金: 入居時に支払う費用で、償却期間や償却方法によって、月々の費用に影響します。
• 月額利用料: 家賃、食費、管理費、介護サービス費などが含まれます。
• その他費用: 医療費、おむつ代、理美容代、レクリエーション費用など、個別のサービス利用に応じて発生します。

費用が変動する主な要因は、要介護度の変化、利用する介護サービス量の増減、そして個別のサービス利用の増加です。例えば、要介護度が上がると、介護保険の自己負担額が増加し、月額利用料も高くなる可能性があります。また、体調の変化によって医療的な処置が増えれば、医療費も増加します。

1-2. 費用上昇への具体的な対策

費用の増加に備えるためには、以下の対策を講じることが重要です。

• 費用の内訳を詳細に確認する: 施設から提示された費用明細をよく確認し、不明な点があれば施設側に質問しましょう。特に、追加料金が発生する可能性があるサービスについては、事前に詳細な説明を受けておくことが大切です。
• 介護保険サービスの利用状況を確認する: 介護保険サービスを利用している場合、利用限度額や自己負担額を確認し、費用が適正であるかを確認しましょう。ケアマネジャーに相談し、適切なサービスプランが組まれているかを確認することも重要です。
• 施設の費用体系を比較検討する: 他の有料老人ホームの費用体系と比較検討し、現在の施設が適正な価格帯であるかを確認しましょう。複数の施設を比較することで、費用の妥当性を見極めることができます。
• 家計の見直しを行う: 費用の増加に備えて、叔母様の年金収入と支出を把握し、家計の見直しを行いましょう。無駄な支出を削減し、予備費を確保しておくことも大切です。
• 専門家への相談: 介護保険制度や費用に関する疑問は、ケアマネジャーや社会福祉士などの専門家に相談しましょう。専門家のアドバイスを受けることで、適切な対応策を見つけることができます。

2. 要介護度5の判定について

叔母様が要介護5と判定されたことについて、疑問を感じるのは当然です。要介護度は、心身の状態を評価し、必要な介護サービスの量を決定するための指標です。しかし、要介護度の判定は、客観的な評価と本人の状態が一致しない場合もあります。

2-1. 要介護度判定の仕組み

要介護度の判定は、以下の手順で行われます。

1. 認定調査: 市町村の職員や委託された調査員が、本人の心身の状態や生活状況について調査を行います。
2. 一次判定: 調査結果をもとに、コンピュータが一次判定を行います。
3. 二次判定: 保険・医療・福祉の専門家で構成される介護認定審査会が、一次判定の結果と主治医意見書などを参考に、要介護度を決定します。

要介護度は、心身の状態だけでなく、生活環境や家族の状況なども考慮して決定されます。例えば、自宅での生活が困難な場合や、家族からのサポートが得られない場合は、要介護度が重くなる傾向があります。

2-2. 要介護度5の妥当性について

叔母様が要介護5と判定された場合、以下の点を考慮する必要があります。

• 心身の状態: 倦怠感が強く、日中の多くを寝て過ごしている、炊事ができない、入浴や排泄に一部介助が必要であるという状況は、要介護5の判定につながる可能性があります。
• 生活環境: 身寄りがないため、自宅での生活が困難であり、有料老人ホームでの生活を余儀なくされていることも、要介護度に影響を与えている可能性があります。
• 判定への疑問: 自分で食事をしたり、歩いたりできるという点から、要介護5の判定に疑問を感じるかもしれません。しかし、これらの行為が自立して行えるのか、介助が必要なのかによって、評価は異なります。

要介護度の判定に疑問がある場合は、以下の対応を検討しましょう。

• ケアマネジャーに相談する: ケアマネジャーに、要介護度判定の根拠や、現在の叔母様の状態について詳しく説明を求めましょう。
• 市町村に問い合わせる: 要介護度判定の結果について、市町村の介護保険担当課に問い合わせ、説明を求めることも可能です。
• 不服申し立てを行う: 要介護度の判定に納得できない場合は、市町村に不服申し立てを行うことができます。

3. 施設の選択と行政への相談

有料老人ホームの運営に対する不信感や、担当ケアマネジャーとの関係性への不安は、ご相談者様にとって大きな悩みです。施設の選択は、叔母様の生活の質に大きく影響するため、慎重に検討する必要があります。

3-1. 施設の信頼性を確認する

施設の信頼性を確認するためには、以下の点をチェックしましょう。

• 施設の評判: インターネットの口コミサイトや、地域の情報誌などを参考に、施設の評判を調べましょう。
• 施設の運営体制: 施設の運営主体や、経営状況を確認しましょう。
• スタッフの質: スタッフの資格や経験、研修制度などを確認しましょう。
• 情報公開: 施設の情報を積極的に公開しているか、情報開示への姿勢を確認しましょう。
• 見学: 実際に施設を見学し、施設の雰囲気やスタッフの対応を確認しましょう。

施設の雰囲気やスタッフの対応は、入居者の生活の質に大きく影響します。見学の際には、入居者の様子や、スタッフとのコミュニケーションの様子などを観察しましょう。

3-2. 行政への相談について

施設の運営に問題がある場合や、ケアマネジャーとの関係がうまくいかない場合は、行政に相談することも検討しましょう。

• 相談窓口: 市町村の介護保険担当課や、地域包括支援センターに相談することができます。
• 相談内容: 施設の運営に関する苦情や、ケアマネジャーとのトラブルなど、様々な相談に対応してくれます。
• 相談のメリット: 行政は、施設の指導監督を行う権限を持っており、問題解決に向けてサポートしてくれます。また、他の施設の情報や、介護に関する様々な情報を提供してくれます。

行政への相談は、問題解決のための一つの手段です。しかし、相談する際には、事前に状況を整理し、具体的な問題点を明確にしておくことが重要です。

3-3. 施設変更の検討

現在の施設に不満がある場合は、施設変更を検討することも選択肢の一つです。

• 情報収集: 地域の有料老人ホームの情報を収集し、比較検討しましょう。
• 見学: 複数の施設を見学し、叔母様の希望や状態に合った施設を探しましょう。
• 手続き: 施設変更の手続きは、現在の施設との契約解除、新しい施設との契約など、複雑な場合があります。ケアマネジャーや、行政の相談窓口に相談し、手続きを進めましょう。

施設変更は、叔母様の生活の質を向上させるための重要な選択肢です。しかし、変更には時間と労力がかかるため、慎重に検討し、計画的に進める必要があります。

4. まとめ：より良い選択をするために

有料老人ホームでの生活は、費用、要介護度、施設の信頼性など、様々な要素が複雑に絡み合っています。ご相談者様が抱える疑問や不安は、決して珍しいものではありません。この記事で提供した情報が、ご相談者様がより良い選択をするための一助となれば幸いです。

• 費用の変動に備える: 費用の内訳を詳細に確認し、家計の見直しを行いましょう。
• 要介護度判定について理解を深める: 判定の仕組みを理解し、疑問があればケアマネジャーや市町村に相談しましょう。
• 施設の信頼性を確認し、必要に応じて行政に相談する: 施設の評判や運営体制を確認し、問題があれば行政に相談しましょう。

叔母様の生活を支えるために、ご相談者様が抱える負担は大きいと思います。しかし、適切な情報とサポートを得ることで、より良い選択をすることができます。焦らず、一つ一つ問題を解決していくことが大切です。そして、必要であれば、専門家や行政のサポートを積極的に活用しましょう。

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