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介護職の業務範囲と働き方改革:疲弊しないための具体的な対策

介護職の業務範囲と働き方改革:疲弊しないための具体的な対策

介護職の仕事の範疇について伺いたいです。現在、老健にて常勤の介護福祉士として10年近く勤務しています。デイケア、一般フロア、全介助・看取りフロア、認知症フロアがあり私は40床の認知症フロアにいます。現在38名の入所者になり、そのうち6名の食事全介助が必要な方がいます。2名で食事介助対応していますが、それ以外の職員はフロアの見守りに1名、その他2~3名の職員は業務をこなしています。しかしトイレへ行かれる方や家族対応、急に立ち上がる方や風呂介助などもあり現場としてはかなり忙しく目まぐるしい日々です。元々、認知症フロアに食事全介助の方は1~2名の時もあったのですが、ここまで増えるとセッティングや服薬に時間を要し、その間にもトイレのコールが鳴ったり…動かれてしまわれる方について行くなどで見守りが必要なフロアに6名まで増やした事でバランスが悪く、周りの利用者さんの見守りが疎かになっています。1日勤務すると帰宅してクタクタで疲れが取れないまま翌日出勤するような現状です。前置きが長くなりましたが、そこでお聞きしたいのが介護職員の業務の範疇です。利用者さんに直接関わることは当たり前なのですが、うちではシーツ交換週に二日間、環境整備…全居室を空気の入れ替えをしながら、ベッド上をコロコロを使い、ベット柵は除菌シートで拭くことを2名で1時間強かけて行っています。定時で、6カ所のトイレの便座や手の触れるところを除菌シートで拭き回り各トイレに用紙がありサインを書く。併せて週一でポータブルトイレ(現在6台使用中)を浴室まで持って行き洗って拭き上げ戻す。その他、吸引器の消毒1台。あとは洗い物などこまごまとありかなり忙しいのです。その中で、上司は利用者さんにもっと関わって欲しいと…業務を増やしつつ言うわけです。疲弊…そんな言葉がピッタリだなと最近よく思います。関わりを持ってやりたいと職員は思っていますが、現状無理なんです。そこを分かってもらえない…1日のうちちょっと顔を出して30~40分利用者さんの相手をしている上司。業務を1日通して1週間やってみてくださいと言いたい。シーツや環境整備は介護職員がやるべきことなんでしょうか?資格がなくてもできる仕事で年配の方でもできます。専属の方を雇うなどもありなのでは?介護職の方でご自分の職場はどのような環境でしょうか?聞かせていただけると助かります!

この質問は、介護職の10年ベテランである相談者さんが、過剰な業務量と、利用者さんとの十分な関わりが持てない現状のジレンマを抱えていることを示しています。 本記事では、介護職における業務範囲の明確化、そして、働き方改革による業務効率化と、利用者さんとの質の高い関わりを両立するための具体的な対策を、専門家の視点からご提案します。 特に、業務の優先順位付け人員配置の見直し業務分担の改善といった点に焦点を当て、相談者さんのような燃え尽き症候群(バーンアウト)を防ぎ、持続可能な介護のあり方を探っていきます。

1. 介護職の業務範囲:本来の役割と現状の課題

介護福祉士の業務範囲は、介護保険法や関連法規で定められていますが、実際には施設によって、また、人員配置や施設の規模によっても大きく異なります。 相談者さんのケースでは、利用者さんへの直接的な介護(食事介助、排泄介助、入浴介助など)に加え、清掃、消毒といった業務も担っているようです。 これらの業務は、本来、介護職員の業務範囲に含まれるものもありますが、その量と質が問題となっています。

利用者さんとの関わりを深めたいという相談者さんの思いは、多くの介護職の方が抱く共通の願いです。しかし、現状の業務量では、その願いを実現することは困難です。 シーツ交換や環境整備といった業務は、確かに介護職員が行う場合も多いですが、必ずしも介護職員が行う必要のある業務とは限りません。 これらの業務を外部委託したり、専任のスタッフを配置したりすることで、介護職員の負担を軽減し、本来の業務に集中できる環境を作る必要があります。

2. 業務の優先順位付けと効率化:具体的なステップ

現状の業務を分析し、優先順位をつけることが重要です。 例えば、以下のステップで検討してみましょう。

  • 業務リストの作成: すべての業務をリスト化し、それぞれにかかる時間、頻度を記録します。 これは、現状の業務量を客観的に把握するために不可欠です。
  • 重要度と緊急度のマトリックス: 業務リストを、重要度と緊急度に基づいて分類します。 重要度が高く、緊急度も高い業務を優先的に取り組みます。 シーツ交換や環境整備は、重要度は高いものの、緊急度は低い業務に分類できる可能性があります。
  • 業務効率化の検討: 各業務について、効率化できる方法を検討します。 例えば、シーツ交換は、週2回から週1回に変更できないか、清掃業務を外部委託できないかなどです。 また、業務手順を見直すことで、時間短縮を図ることも可能です。
  • 標準作業手順書の作成: 効率化された業務手順を標準化し、マニュアルを作成します。 これにより、新人職員の教育もスムーズに行えます。

これらのステップを通して、業務の優先順位付けを行い、時間管理を徹底することで、利用者さんとの関わりを深める時間を確保できるようになります。

3. 人員配置の見直しと業務分担の改善:チームワークの重要性

現状の人員配置では、明らかに人員不足である可能性が高いです。 6名の食事全介助が必要な利用者さんがいるにも関わらず、2名しか対応していない状況では、他の業務に支障をきたすのは当然です。 人員配置の見直し、もしくは、業務分担の明確化と改善が不可欠です。

具体的には、以下の点を検討してみましょう。

  • パート職員の増員: シーツ交換や環境整備といった業務を、パート職員に委託することを検討しましょう。 資格は不要な業務も多いので、比較的容易に人員確保できる可能性があります。
  • 業務分担の明確化: 介護職員、看護師、その他職員それぞれの役割を明確に定義し、業務分担を明確化します。 重複する業務がないか、効率的に業務を分担できるかなどを検討します。
  • チームミーティングの実施: 定期的にチームミーティングを行い、業務上の課題や改善点について話し合う場を設けましょう。 職員間のコミュニケーションを活発にすることで、チームワークを強化し、業務効率の向上を図ることができます。

チームとして連携することで、業務の負担を軽減し、より質の高い介護を提供できるようになります。

4. 上司への働きかけ:現状を伝え、協力を得る

上司に現状の困難さを伝え、理解と協力を得る必要があります。 単に「忙しい」と言うだけでなく、具体的なデータを示しながら、現状の問題点を明確に伝えましょう。 例えば、業務リスト、業務にかかる時間、人員配置の現状などを資料として作成し、上司に提示することで、より効果的に訴えることができます。

また、具体的な改善策を提案することも重要です。 例えば、「シーツ交換を外部委託することで、職員の負担を軽減し、利用者さんとの関わりを深める時間を確保できます」といったように、具体的な提案をすることで、上司の理解を得やすくなります。

5. 専門家への相談:客観的な視点と具体的な支援

どうしても現状が改善しない場合、専門家の力を借りることを検討しましょう。 転職コンサルタントや産業カウンセラーなどに相談することで、客観的な視点からアドバイスを受け、具体的な解決策を見つけることができます。

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6. まとめ:持続可能な介護を実現するために

介護職の業務は多岐にわたり、常に負担が大きい仕事です。 しかし、利用者さんとの温かい関わりを通してやりがいを感じながら働くためには、業務の効率化、人員配置の見直し、そして、上司との良好なコミュニケーションが不可欠です。 この記事で紹介した対策を参考に、働き方改革を進め、自分自身の健康を守りながら、利用者さんにとってより良い介護を提供できる環境を目指しましょう。

相談者さんのように、多くの介護職の方が、業務の負担や働き方について悩んでいます。 一人で抱え込まず、同僚や上司、そして専門家などに相談し、共に解決策を探っていくことが重要です。 より良い介護の未来のために、共に努力していきましょう。

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