介護職の悩みに寄り添う！安全な入浴介助のための移乗テクニックと職場環境改善

介護職の方にお伺いします。 下半身に力がほぼ入らない方の入浴時の移乗他の事です。 ストレッチャーがないのでチェアー浴なのですが… 車椅子からの移乗はどのようにされていますか。 先日対応した方に聞くと車椅子をチェアーに横付けし移乗したとの事だったのですが車椅子よりチェアーが少し高い事と車椅子のタイヤが真ん中で出っ張りそこの部分も邪魔になり利用者さんを持ち上げなければならなかったととのことでした。 あと、オムツの人なので移乗時に引っ掛かるもののなんとか外す事ができたそうなのですが、出浴後に車椅子上にオムツをセットとしてもその上にピッタリ移乗するのも大変だったそうです。 私は、45kgで入居者様は55kg位です。 以前の職場では、このような方はストレッチャー浴だった為、経験もありません。 ぎっくり腰を経験しており不安でしかありません。 上司に相談も考えていますが、私よりも更に小柄な上司の方が数回やっており、特別危険だと話す事も聞いていない為迷っています。 何かこつのようなものはありますか？ よろしくお願いします。

この記事では、介護職の皆様、特に下半身に力がほぼ入らない利用者様の入浴介助における移乗に悩む方を対象に、安全で負担の少ない移乗方法と、職場環境改善について具体的なアドバイスを提供します。 ぎっくり腰などのリスクを軽減し、安心して介助業務に取り組めるよう、経験に基づいたテクニックや、職場への働きかけ方まで解説していきます。 一人でも多くの介護職の方が、安心して、そして自信を持って仕事に取り組めるよう、この記事が力になれることを願っています。

1. 車椅子からチェアーへの安全な移乗方法

車椅子からチェアーへの移乗は、利用者様と介護者の双方にとって負担が大きくなる可能性があります。 特に、車椅子とチェアーの高低差や車椅子の構造が移乗を困難にしている現状を改善することが重要です。 まず、現状の問題点を整理しましょう。

• 高低差： 車椅子とチェアーの高さが異なることで、利用者様を持ち上げる負担が増加します。
• 車椅子の構造： 車輪の出っ張りや構造が移乗の妨げになっています。
• オムツ： オムツが移乗の際に引っかかり、危険性や負担を増大させています。

これらの問題点を踏まえ、以下の方法を試してみてください。

1. 高低差の解消： 可能であれば、車椅子とチェアーの高さを合わせる工夫をしてみましょう。 市販の昇降式車椅子や、チェアーの下に滑り止め付きの台などを置くことで、高低差を軽減できます。 また、チェアーの種類によっては、高さ調整が可能なものもありますので、検討してみましょう。
2. 車輪の対処： 車椅子のタイヤが邪魔になる場合は、車椅子を回転させてタイヤを避け、できるだけチェアーに近づけるように工夫してみましょう。 もしくは、車椅子を少し離して、利用者様を介助しながら慎重に移乗する方法も考えられます。 スライディングボードなどの移乗用具の使用も検討しましょう。
3. オムツの対策： オムツが移乗の際に引っかからないように、事前にオムツの端を軽く持ち上げて、移乗の邪魔にならないように工夫しましょう。 オムツを一時的に外すことも検討できますが、その際はプライバシーに配慮し、清潔な状態を保つように注意が必要です。 また、移乗前にオムツの状態を確認し、必要に応じて交換しましょう。
4. 体位変換： 利用者様をスムーズに移乗させるために、体位変換の技術を習得しましょう。 腰痛予防のためにも、正しい体勢と動作を心がけることが重要です。 介護職向けの研修や、専門家による指導を受けることをお勧めします。
5. 移乗補助具の活用： スライディングボード、移乗シート、リフトなどの移乗補助具を活用することで、利用者様と介護者の負担を大幅に軽減できます。 これらの補助具は、様々な種類があり、利用者様の状態や状況に合わせて適切なものを選択することが重要です。

2. 職場環境の改善と上司への相談

個々の移乗テクニックに加え、職場環境の改善も重要です。 上司への相談は、安全な職場環境を作るために不可欠です。

上司への相談の前に、具体的な改善策を提案することで、より建設的な話し合いを進めることができます。 例えば、以下の点を提案してみましょう。

• ストレッチャーの導入： ストレッチャーの導入を検討し、上司に提案してみましょう。 ストレッチャーがあれば、より安全で負担の少ない入浴介助が可能になります。 導入費用やスペースの問題など、具体的な課題についても一緒に検討しましょう。
• 移乗補助具の導入： スライディングボードやリフトなどの移乗補助具の導入を提案しましょう。 これにより、利用者様と介護者の負担を軽減し、安全性を向上させることができます。 それぞれの補助具のメリット・デメリットを比較検討し、最適なものを選びましょう。
• 研修の実施： 安全な移乗方法に関する研修の実施を提案しましょう。 正しい体位変換や移乗技術を学ぶことで、腰痛などのリスクを軽減し、より安全な介助を行うことができます。 専門家による研修であれば、より効果的です。
• 人員配置の改善： 人員配置を見直し、一人当たりの負担を軽減するよう提案しましょう。 人員が不足している場合は、増員を要請することも検討しましょう。

上司への相談は、単に「不安です」と伝えるだけでなく、具体的な問題点と改善策を提示することで、より効果的です。 ぎっくり腰の経験を踏まえ、自身の安全と利用者様の安全を守るために、積極的に意見を伝えましょう。 必要であれば、労働組合や人事部などに相談することも検討しましょう。

3. チームワークと連携の重要性

安全な介護業務を行うためには、チームワークと連携が不可欠です。 同僚や上司と協力し、情報共有や相互支援を行うことで、負担を軽減し、より安全な職場環境を作ることができます。

具体的な連携方法としては、以下の点が挙げられます。

• 日々の業務の共有： 日々の業務で気づいたこと、困っていることなどを同僚や上司と共有しましょう。 情報共有することで、問題解決の糸口が見つかることがあります。
• 相互支援： 困っている同僚がいれば、積極的にサポートしましょう。 チームとして協力することで、個々の負担を軽減することができます。
• 定期的なミーティング： 定期的にミーティングを行い、業務上の問題点や改善策について話し合いましょう。 意見交換することで、より良い職場環境を作ることができます。

チームワークを強化することで、個々の負担を軽減し、より安全で働きやすい職場環境を作ることができます。 積極的にコミュニケーションを取り、協力し合うことで、より良い介護サービスを提供できるでしょう。

4. 専門家の活用

どうしても解決できない問題や、より高度な技術が必要な場合は、専門家の力を借りることを検討しましょう。 作業療法士や理学療法士などの専門家は、安全な移乗方法や、利用者様に合わせた個別ケアプランの作成を支援してくれます。 また、介護用品の専門家も、適切な補助具の選定や使用方法についてアドバイスをしてくれます。

5. まとめ

介護職における安全な入浴介助は、利用者様と介護者の双方にとって非常に重要です。 この記事で紹介した方法や、職場環境の改善、そして専門家の活用などを検討することで、より安全で負担の少ない介助を実現できるはずです。 しかし、個々の状況は異なりますので、常に安全性を最優先に考え、適切な判断をしてください。

※ この記事は一般的な情報提供を目的としており、医療的なアドバイスではありません。 具体的な対応については、必ず専門家にご相談ください。