介護と仕事の両立…施設での義母の対応に困惑。あなたならどうする？

今回は、介護と仕事の両立、そして施設での義母の対応について悩んでいる方からのご相談です。仕事と介護の両立は、多くの人が直面する問題であり、特に施設とのコミュニケーションや費用の問題は、精神的な負担も大きいものです。この記事では、相談者の方の状況を詳しく分析し、具体的なアドバイスを提供します。介護施設との円滑なコミュニケーションを図る方法、費用の問題への対策、そして精神的な負担を軽減するためのヒントをご紹介します。ご自身の状況に置き換えながら、ぜひ参考にしてください。

老人施設内での出来事について、皆さんからのご意見･経験談をお聞きしたく質問させていただきます。

私の妊娠中、旦那の母(85歳)が痴呆と診断され、子育てと介護の両立が難しいと判断した私達夫婦は同じ市内にある介護施設に義母を預けることにしました。

義母はボケているのですが、食欲が異様な状態で常に｢お腹が減った｣と訴えています。そこで施設の方にこう言われました。｢お医者様からの指示が何もないので、お菓子と飲み物をたくさん買ってきて下さい。｣

私達夫婦はその言葉通り、毎週日曜日に必ず施設に行き、お菓子と飲み物(2000円分相当)を施設に預け義母と少し話をして帰ってくる…というのを繰り返していました。

しかし、入所して3ヶ月くらいたってから、施設側からの電話がしょっちゅうくるようになりました。電話の内容は｢お菓子が足りなくなったので、買って持ってきて下さい。｣｢義母が他の入所者の人の食べ物を食べてしまったので、弁償して下さい。｣という内容です。これはお恥ずかしい話ですが、旦那はパート職なので時給制で、三保もついておらず生活がやっとです。なのにその旦那の給料から毎週2000円×4の出費でも大変なのに、それ以上の請求が増えてちょっと困っています。

ちなみに毎月の義母の入院代は義母の年金から支払っているのですが、入院代を払ったら年金はすべて無くなってしまう状態です。

他の入所者さんの食べたものを弁償するのは当たり前ですが、施設側には落ち度はないのでしょうか？一度施設側にこのことを尋ねたところ｢入所者さんがたくさんいるので、義母さんだけをみていられないので…｣と言われました。

そして今日(日曜日)｢義母が施設中で転倒し、痛がっているので病院へ連れていって下さい。｣と電話がきて今救急外来へ連れて行っています。さいわい打撲という診断だったようですが、施設側からは一言も｢すみませんでした。｣という言葉もなく腹立たしい状態なんです。

皆さんはどう思われたましたでしょうか？

ご意見･経験談をお聞かせいただけたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。

1. 状況の整理と問題点の明確化

ご相談ありがとうございます。まずは、現在の状況を整理し、問題点を明確にすることから始めましょう。相談者様は、妊娠中に義母の介護と子育ての両立が困難となり、介護施設への入所を決定されました。しかし、入所後の施設とのやり取りの中で、様々な問題に直面し、困惑されている状況です。具体的には、以下の点が問題点として挙げられます。

• 費用の問題: 毎週のお菓子代に加え、他の入所者の食べ物を食べてしまったことによる弁償費用が発生し、経済的な負担が増加している。
• 施設側の対応: お菓子の補充を頻繁に求められる、義母の転倒事故に対する謝罪がないなど、施設側の対応に不満を感じている。
• 義母の健康状態: 常に「お腹が減った」と訴えることや、転倒事故など、義母の健康状態に対する不安。

これらの問題は、相談者様の精神的な負担を増大させ、介護と仕事の両立をさらに困難にしています。以下では、それぞれの問題に対する具体的な解決策を提案していきます。

2. 費用に関する問題への対策

経済的な負担を軽減するために、以下の対策を検討しましょう。

2-1. 施設との交渉

まずは、施設と直接話し合い、状況を説明し、費用の軽減を交渉してみましょう。具体的には、以下の点を伝えてください。

• 現状の経済状況: 旦那様の収入状況や、毎週のお菓子代、弁償費用が家計を圧迫していることを具体的に説明しましょう。
• 義母の食欲に関する問題: 義母が常に「お腹が減った」と訴える原因を施設側と共有し、適切な対応を求める。例えば、食事の回数を増やす、間食として栄養補助食品を提供するなど、具体的な提案をしてみましょう。
• 弁償費用について: 弁償費用が発生する頻度や金額を減らすために、施設側の管理体制の改善を求める。例えば、義母が他の入所者の食べ物に手をつけないように、見守りの強化を依頼する。

交渉の際には、感情的にならず、冷静に、具体的な問題点とその解決策を提示することが重要です。記録を残すために、話し合いの内容をメモしておくと良いでしょう。

2-2. 専門家への相談

施設との交渉がうまくいかない場合は、専門家への相談も検討しましょう。以下のような専門家が、あなたの力強い味方となってくれます。

• ケアマネージャー: 義母のケアプランの見直しや、施設との連携をサポートしてくれます。介護保険制度に関する知識も豊富なので、費用の問題についてもアドバイスがもらえます。
• 弁護士: 施設とのトラブルが深刻化した場合、法的なアドバイスやサポートを受けることができます。

専門家への相談は、客観的な視点からのアドバイスを得るだけでなく、精神的な支えにもなります。一人で抱え込まず、積極的に相談してみましょう。

2-3. 制度の活用

介護保険制度や、自治体の制度を活用することも検討しましょう。例えば、以下のような制度があります。

• 高額介護サービス費制度: 介護保険の自己負担額が高額になった場合に、払い戻しを受けられる制度です。
• 特定入所者介護サービス費: 低所得者の施設利用料を軽減する制度です。
• 自治体の補助金制度: 介護に関する費用を補助する制度がある場合があります。お住まいの自治体の情報を確認してみましょう。

これらの制度を利用することで、経済的な負担を軽減することができます。ケアマネージャーや、地域の相談窓口で、制度に関する情報を収集しましょう。

3. 施設側の対応に対する対策

施設側の対応に不満を感じている場合は、以下の対策を検討しましょう。

3-1. 施設とのコミュニケーションの改善

施設とのコミュニケーションを密にし、情報共有を積極的に行いましょう。具体的には、以下の点を心がけてください。

• 定期的な面会: 義母の様子を確認するだけでなく、施設職員と直接話す機会を設け、気になる点や要望を伝えます。
• 連絡ノートの活用: 連絡ノートを活用し、日々の義母の様子や、気になる点を記録し、施設と共有します。
• 感謝の気持ちを伝える: 施設職員への感謝の気持ちを伝えることで、良好な関係を築き、協力体制を強化することができます。

コミュニケーションを密にすることで、施設側の対応が改善される可能性があります。また、問題が発生した場合でも、早期に解決できる可能性が高まります。

3-2. 施設への要望の伝え方

施設に対して、具体的な要望を伝えましょう。例えば、以下のような要望を伝えることができます。

• 義母の食事管理: 食事の回数を増やす、間食として栄養補助食品を提供するなど、義母の食欲に対応した食事管理を求める。
• 転倒防止対策: 義母の転倒リスクを評価し、転倒防止のための対策を講じるよう求める。
• 情報共有の徹底: 義母の健康状態や、施設での出来事について、より詳細な情報共有を求める。

要望を伝える際には、感情的にならず、具体的に、建設的な提案をすることが重要です。記録を残すために、要望の内容や、施設側の回答をメモしておきましょう。

3-3. 施設の変更も視野に

施設側の対応が改善されない場合や、どうしても納得できない場合は、施設の変更も検討しましょう。他の施設を探す際には、以下の点を重視して選びましょう。

• 施設の評判: 施設の評判や、入居者の満足度を事前に確認しましょう。インターネットの口コミサイトや、地域の相談窓口で情報を収集することができます。
• 施設の体制: 職員の配置人数や、専門職の有無など、施設の体制を確認しましょう。
• 義母への対応: 義母の特性や、ニーズに合わせたケアを提供してくれる施設を選びましょう。

施設の変更は、大きな決断ですが、義母の健康状態や、あなたの精神的な負担を軽減するためには、必要な選択肢となる場合があります。

4. 義母の健康状態に対する対策

義母の健康状態に対する不安を軽減するために、以下の対策を検討しましょう。

4-1. 医師との連携

義母の主治医と連携し、健康状態に関する情報を共有しましょう。具体的には、以下の点を心がけてください。

• 定期的な診察: 定期的に診察を受け、義母の健康状態を把握しましょう。
• 服薬管理: 服薬の状況を確認し、必要に応じて医師に相談しましょう。
• 症状の変化の報告: 義母の症状に変化があった場合は、すぐに医師に報告しましょう。

医師との連携を密にすることで、義母の健康状態を適切に管理し、早期発見、早期治療につなげることができます。

4-2. 専門家によるケア

認知症の専門家や、栄養士など、専門家によるケアを受けることも検討しましょう。例えば、以下のようなケアがあります。

• 認知症専門医: 認知症の診断や、治療に関するアドバイスを受けることができます。
• 栄養士: 義母の食欲に対応した、適切な食事の提案を受けることができます。
• 理学療法士: 転倒防止のためのリハビリテーションを受けることができます。

専門家によるケアを受けることで、義母の健康状態を改善し、生活の質を向上させることができます。

4-3. 家族のサポート

家族で協力し、義母をサポートしましょう。具体的には、以下の点を心がけてください。

• 定期的な面会: 義母と面会し、コミュニケーションを図り、精神的な安定を保ちましょう。
• 情報共有: 家族間で情報を共有し、義母の状況を把握しましょう。
• 役割分担: 介護に関する役割分担を決め、負担を軽減しましょう。

家族のサポートは、義母の精神的な安定につながり、介護の負担を軽減することができます。

5. 精神的な負担を軽減するためのヒント

介護と仕事の両立は、精神的な負担が大きいものです。精神的な負担を軽減するために、以下のヒントを参考にしてください。

5-1. 休息とリフレッシュ

定期的に休息を取り、リフレッシュする時間を作りましょう。例えば、以下のような方法があります。

• 趣味の時間: 自分の好きなことに時間を使い、気分転換をしましょう。
• 休息日: 介護から離れ、ゆっくりと休息する日を設けましょう。
• 旅行: 短い旅行でも構いません。日常から離れ、リフレッシュしましょう。

休息とリフレッシュは、心身の健康を保ち、介護を続けるためのエネルギーをチャージするために重要です。

5-2. 相談できる相手を持つ

一人で抱え込まず、相談できる相手を持ちましょう。例えば、以下のような相手がいます。

• 家族: 家族に悩みを打ち明け、サポートを受けましょう。
• 友人: 友人に話を聞いてもらい、心の負担を軽減しましょう。
• 専門家: ケアマネージャーや、カウンセラーなど、専門家に相談しましょう。

相談できる相手がいることで、孤独感を解消し、精神的な安定を保つことができます。

5-3. 自分の感情を大切にする

自分の感情を大切にし、無理をしないようにしましょう。例えば、以下のようなことを心がけてください。

• 自分の気持ちを認める: 辛い、悲しい、怒りなど、自分の感情を否定せず、受け入れましょう。
• 休息を優先する: 体調が悪い場合は、無理をせず、休息を優先しましょう。
• 自分を褒める: 頑張っている自分を褒め、自己肯定感を高めましょう。

自分の感情を大切にすることで、精神的な負担を軽減し、心身の健康を保つことができます。

6. まとめ

介護と仕事の両立は、多くの人が直面する困難な問題です。今回の相談者様のように、施設とのコミュニケーションや費用の問題、義母の健康状態など、様々な問題に直面し、精神的な負担を感じている方も少なくありません。しかし、適切な対策を講じることで、これらの問題を解決し、より良い状況を作り出すことができます。

この記事では、費用に関する問題への対策、施設側の対応に対する対策、義母の健康状態に対する対策、そして精神的な負担を軽減するためのヒントをご紹介しました。これらのアドバイスを参考に、ご自身の状況に合わせて、具体的な行動を起こしてください。一人で抱え込まず、家族や専門家と協力し、より良い介護生活を送れるよう、応援しています。

最後に、今回の相談者様が、少しでも心穏やかに、そして笑顔で日々を過ごせることを心から願っています。

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