生活保護申請と多様な働き方：親の介護と経済的困窮からの脱出

この記事では、親の介護と経済的な問題を抱え、生活保護の申請を検討している32歳の方からのご相談にお答えします。持ち家の売却、生活保護の申請、そして今後の働き方について、具体的なアドバイスを提供します。

埼玉県熊谷市の生活保護の条件について質問です。※長くなりますm(_ _)m

私32才、既婚者、埼玉県熊谷市に住んでいます。

両親の今後が不安で、質問します。

父、75才

要介護4の為、埼玉県熊谷市の介護施設に入居(父のみ施設に住所は移してあり、月12万円前後)、その他病院など

母、69才

パート(月16〜18万円)、持ち家(寄居町)、車(軽)、携帯あり、今年の11月で70才になるので退職になるそうです。

2年ほど前、父が結核になり4ヶ月間、隔離病棟での治療→寝たきりになってしまいました(要介護4)。その為、自宅での介護は困難な為、結核歴があっても受け入れてもらえる施設を探したところ、埼玉県熊谷市にある介護施設が唯一入居可能と言うことで、そのまま入居してもらうことになりました。

両親の住んでいた家(持ち家・古い小さな家)から父の暮らしている施設まで、片道30km。

父が入居して2年弱。元々入退院を繰り返していたため、ついに貯金が30万円をきってしまったようです。

そこで私は母に寄居町の家(実家)を売って、熊谷市にアパートを借りたら良いのではないかと思いました。

理由としては父の施設まで通うのが大変だし、運転もいつまでできるか分からない(白内障が進んでるため)ので、私の住まいの近く&バス停の近くに4万円ほどで借りられるアパートをと考えてます。私としては、なるべく近くに住んで欲しいです。

★持ち家を売り(寄居町の山に隣接しているところ、とても小さな古家のため、売っても50万円くらいだそうです)、熊谷市にアパートを借りて、車は手放し、固定電話での生活をし、お金が底をついたら生活保護の申請をする。

諸々を含め、★の手順で申請が通るのか、もし通った後、また引っ越しが必要になるのか、などなど。

アパートを借りるとなれば、私が保証人になり、探す形になると思うのですが、古くても良いから、なるべく1階で部屋を借りてあげたいと思ってます。なので、また引っ越しがあると心配です。

本当は一緒に住みたいのですが、主人の社宅の為、同居は断られました。

お金の援助も考えたのですが、自分達の生活で目一杯でとても面倒を見るほど余裕がありません。 少しくらい援助できないの？と思う方もいるかもしれませんが、高度不妊治療の為、夫婦の貯金も底をついた状態です。

どうしたら良いかわからず、真剣に悩んでいます。

★の方法でダメな場合、どこを改善すれば良いのか、逆にどうするのがベストなのか、わかりやすく教えてもらえると幸いです。

読みにくかったら申し訳ありません。宜しくお願い致しますm(_ _)m

はじめに：状況の整理と問題点の明確化

ご相談ありがとうございます。ご両親の介護と経済的な問題、そしてご自身の生活とのバランスで、非常にご心労のことと思います。まずは、現状を整理し、問題点を明確にすることから始めましょう。

現状の状況：

• ご両親の年齢と健康状態：父親は要介護4で介護施設に入居、母親はパートで収入を得ているが、間もなく退職。
• 経済状況：父親の介護費用、貯蓄の減少、母親の収入減少の見込み。
• 住居の問題：持ち家の売却検討、熊谷市への転居、生活保護申請の可能性。
• ご自身の状況：経済的な余裕がない、夫の社宅のため同居不可。

主な問題点：

• 父親の介護費用と貯蓄の減少による経済的困窮。
• 母親の収入減少による生活への影響。
• 生活保護申請の可否と、その後の住居の問題。
• ご自身の経済的な負担と、両親への支援のジレンマ。

ステップ1：生活保護申請の可能性と条件

生活保護の申請を検討するにあたり、まずはその条件と、今回の状況で申請が通る可能性について見ていきましょう。

生活保護の条件：

生活保護は、生活に困窮する人々に対して、その困窮の程度に応じて必要な保護を行い、最低限度の生活を保障することを目的とした制度です。主な条件は以下の通りです。

• 資産の活用： 預貯金、不動産、自動車などの資産をすべて活用してもなお生活が苦しいこと。持ち家がある場合は、原則として売却して生活費に充てる必要があります。
• 能力の活用： 働くことができる場合は、その能力に応じて働くこと。病気や障害などで働けない場合は、その状況を証明する必要があります。
• 扶養義務者の扶養： 親族からの援助を受けられる場合は、まずその援助を受けること。ただし、親族に扶養能力がない場合や、扶養を期待できない場合は、この限りではありません。
• 他の制度の活用： 年金、手当、保険など、他の制度を利用できる場合は、まずそれらを活用すること。

今回のケースでの生活保護申請の可能性：

ご相談者のケースでは、以下の点がポイントとなります。

• 持ち家の売却： 持ち家を売却し、その売却益を生活費に充てることが、生活保護申請の前提条件となります。売却益が少ない場合でも、まずは活用する必要があります。
• 母親の収入： 母親のパート収入がなくなることで、収入が大幅に減少します。この収入減少が生活保護の必要性を高める要因となります。
• 資産の状況： 父親の貯蓄が底をつきかけていること、母親の貯蓄も少ないことが予想されるため、資産状況は厳しいと言えます。
• 扶養義務者： ご相談者夫婦は、扶養義務者となりますが、経済的な余裕がないため、十分な援助は難しい状況です。

これらの点を総合的に考えると、持ち家を売却し、その他の資産を活用した上で、生活費が不足する場合は、生活保護の申請が通る可能性は十分にあります。ただし、申請が認められるかどうかは、個々の状況や、自治体の判断によって異なります。

ステップ2：持ち家の売却と熊谷市への転居

生活保護の申請を検討する上で、持ち家の売却と熊谷市への転居は重要なステップとなります。

持ち家の売却：

持ち家の売却は、生活保護申請の前提条件となる可能性が高いです。売却益は、生活費に充当されることになります。売却価格が低い場合でも、まずは売却し、その資金を有効活用することが重要です。売却にあたっては、不動産業者に相談し、適切な価格で売却できるよう、準備を進めましょう。

熊谷市への転居：

熊谷市への転居は、父親の介護施設へのアクセスを良くし、母親の生活をサポートするために有効な手段です。アパートを借りる際には、ご自身の保証人としての協力が不可欠となります。なるべく1階の部屋を探すなど、母親の生活のしやすさを考慮した住居選びを心がけましょう。

転居後の生活：

転居後は、生活費の管理が重要になります。収入と支出を把握し、無駄な出費を抑えるように心がけましょう。生活保護を受給することになった場合は、自治体の指示に従い、生活費の管理を行う必要があります。

ステップ3：生活保護申請後の生活と働き方

生活保護の申請が認められた場合、その後の生活と働き方について、いくつかの注意点があります。

生活保護受給中の生活：

• 収入の申告： 収入がある場合は、必ず自治体に申告し、保護費が調整されます。
• 資産の管理： 預貯金やその他の資産を保有することは原則として認められません。
• 就労： 働くことができる場合は、就労支援を受けながら、就労を目指すことになります。
• 健康管理： 健康状態を良好に保ち、医療機関との連携を密にすることが重要です。
• 定期的な面談： 自治体のケースワーカーとの面談を通して、生活状況や課題を共有し、必要な支援を受けます。

多様な働き方：

生活保護受給中でも、働くことは可能です。ただし、収入に応じて保護費が調整されるため、働き方を工夫する必要があります。

• パート・アルバイト： 収入が少ない場合は、保護費への影響も少なく、安定した収入を得ることができます。
• 在宅ワーク： パソコンスキルや専門知識があれば、在宅で仕事を得ることも可能です。
• 副業： 許可を得て、副業を行うことも可能です。ただし、収入によっては保護費が減額される場合があります。
• 就労支援： ハローワークや地域の就労支援機関を利用し、仕事を探すことができます。

働き方の選択肢を広げるために：

ご自身のスキルや経験、興味関心に合わせて、働き方を選択することが重要です。例えば、以下のような選択肢があります。

• 事務系の仕事： パソコンスキルがあれば、データ入力、書類作成などの事務系の仕事を探すことができます。
• 介護・福祉系の仕事： 介護の資格や経験があれば、介護施設や訪問介護の仕事に就くことができます。
• 販売・サービス系の仕事： 接客経験があれば、販売員やサービス業の仕事を探すことができます。
• 手に職をつける： 資格取得支援などを利用し、手に職をつけることで、安定した収入を得ることができます。

生活保護受給中は、経済的な制約があるため、働き方の選択肢も限られる場合があります。しかし、諦めずに、自分に合った働き方を探し、少しずつでも収入を増やしていくことが大切です。

ステップ4：経済的な自立に向けた長期的な視点

生活保護は、あくまで一時的な支援であり、最終的には経済的な自立を目指すことが重要です。そのためには、長期的な視点を持って、計画的に行動する必要があります。

経済的自立のための具体的なステップ：

• キャリアプランの策定： 将来的にどのような仕事に就きたいのか、どのような働き方をしたいのかを考え、キャリアプランを立てます。
• スキルの習得： キャリアプランを実現するために必要なスキルを習得します。資格取得や、専門的な知識を学ぶなど、自己投資を行いましょう。
• 求職活動： 自分のスキルや経験を活かせる求人を探し、積極的に応募します。ハローワークや民間の転職エージェントなどを活用しましょう。
• 副業・兼業： 本業と並行して、副業や兼業を行うことで、収入を増やし、経済的な基盤を強化します。
• 資産形成： 収入が増えたら、貯蓄や投資を行い、資産形成を目指します。

心のケア：

経済的な問題だけでなく、介護や生活保護申請など、精神的な負担も大きい状況です。一人で抱え込まず、周囲の人に相談したり、専門家のサポートを受けたりすることも大切です。

• 家族や友人との連携： 困ったことがあれば、家族や友人に相談し、協力を得ましょう。
• 専門家への相談： 弁護士、社会福祉士、ファイナンシャルプランナーなど、専門家に相談し、アドバイスを受けましょう。
• メンタルヘルスのケア： ストレスを感じたら、休息をとったり、趣味に時間を費やしたりするなど、自分なりのストレス解消法を見つけましょう。

ステップ5：親の介護と経済的自立の両立

親の介護と経済的自立を両立させることは、容易ではありません。しかし、計画的に行動し、周囲の協力を得ながら、両立を目指すことは可能です。

両立のための具体的な方法：

• 介護サービスの活用： 介護保険サービスや、地域の支援サービスを積極的に活用し、介護の負担を軽減します。
• 家族間の協力： 兄弟姉妹がいる場合は、介護の分担について話し合い、協力体制を築きます。
• 情報収集： 介護に関する情報や、経済的な支援制度に関する情報を収集し、積極的に活用します。
• 柔軟な働き方： 介護と両立しやすい、柔軟な働き方を選択します。在宅ワークや、時短勤務、パートなど、自分の状況に合った働き方を選びましょう。
• 時間管理： 介護と仕事の両立には、時間管理が重要です。スケジュールを立て、効率的に時間を使うように心がけましょう。

成功事例：

親の介護と経済的自立を両立させている方の成功事例を参考に、自分自身の状況に合った方法を見つけましょう。

• 事例1： 介護保険サービスをフル活用し、パートで働きながら、経済的な自立を果たしたケース。
• 事例2： 家族間の協力体制を築き、在宅ワークで収入を確保しながら、介護を両立しているケース。
• 事例3： 地域の支援サービスを活用し、資格を取得して、介護の仕事に就き、経済的な安定を手に入れたケース。

まとめ：未来への希望を持って、一歩ずつ進む

今回のケースでは、生活保護申請の可能性、持ち家の売却と熊谷市への転居、生活保護受給中の生活と働き方、経済的な自立に向けた長期的な視点、親の介護と経済的自立の両立について、詳しく解説しました。

状況は厳しいかもしれませんが、諦めずに、一つずつ問題を解決していくことで、明るい未来を切り開くことができます。まずは、現状を整理し、具体的な行動計画を立てましょう。そして、周囲の人々の協力を得ながら、一歩ずつ前に進んでいきましょう。

ご相談者様の今後のご健勝を心からお祈り申し上げます。

“`