老健での父の介護に関する悩み：施設とのコミュニケーションと今後の対策

この記事では、72歳のお父様が脳梗塞で老健に入所されたものの、リハビリや食事の対応に疑問を感じ、今後の介護について悩んでいるご家族の方に向けて、具体的なアドバイスを提供します。施設とのコミュニケーション方法、今後の対策、そして専門家への相談の重要性について、詳しく解説していきます。

老健について質問します。長文になりますが、よろしくお願いします。

72歳の父が4度目の脳梗塞となり、自力で起き上がる、立つ事が出来ず、リハビリで自力歩行ができるまでと言う目的で、老健に入所しました。

寝たままの状態で、両手足を上下に動かしたり、時間はかかりますが、自分で食事もできます。

入所してから1週間リハビリは1度もないそうです。

入所3日目に、リハビリをして欲しいと職員の方にお願いをしたら、リハビリはもう無理だというような事を言われたそうです。（母が）

脳がダメだと言う理由だそうです。

食事は飲み込みが悪く、詰め込み過ぎるとむせたりするため、父はゆっくり食べているのに、職員が入れようとしたので、父が口を開けなかったり、手で止めると無言で食事を下げられてしまうようです。

リハビリをする施設でリハビリもなく、食事まで途中で下げられたりすると、父はどんどん悪くなるのではないかと心配です。

寝たきりの父を在宅で介護できれば良いのですが、母も持病があり、私も仕事をしなければ生活出来ないため、施設に居てもらうしかなく、他を探すにもすぐには入れないようなので、悩んでおります。

父の話ししか聞いていないので、食事に関しては実際どうなのかはわかりませんが、リハビリに関しては老健なのにリハビリをしないのはどうなのかと疑問に思います。

昔からある施設で、職員はベテランに見える方たちの態度が感じ悪く、若い方は親切です。

こちらから苦情を言って、退所させられたり、父への扱いが悪くなるのも避けたいのですが、良い方法があればお知恵をお貸し下さい。

長文で失礼します。

1. 現状の整理と問題点の明確化

まず、現状を整理し、問題点を明確にすることが重要です。ご相談内容から、以下の点が主な懸念事項として挙げられます。

• リハビリの未実施： 老健に入所した目的であるリハビリが、入所後1週間行われていないこと。
• 食事への不適切な対応： 食事の際の職員の対応が、嚥下能力の低下したお父様の状況に合っていないこと。
• 職員の態度： 一部の職員の態度が、入居者や家族に対して好ましくないこと。
• 情報不足と不安： 施設側の説明不足や、今後の状況に対する不安。

これらの問題点を踏まえ、具体的な対策を検討していく必要があります。

2. 施設とのコミュニケーション戦略

施設とのコミュニケーションは、問題解決の第一歩です。感情的にならず、冷静かつ建設的な対話を目指しましょう。

2-1. 記録と情報収集

まずは、具体的な事実を記録することから始めましょう。いつ、何が起きたのか、誰が関わったのかを詳細に記録することで、施設との交渉や、必要に応じて外部機関への相談の際に役立ちます。

• リハビリに関する記録： リハビリが実施された日時、内容、担当者、お父様の反応などを記録します。
• 食事に関する記録： 食事の時間、内容、職員の対応、お父様の様子などを記録します。
• 職員との会話記録： 会話の内容、日時、相手の名前などを記録します。

2-2. 段階的なコミュニケーション

施設とのコミュニケーションは、段階的に進めることが重要です。一度に全ての問題を提起するのではなく、段階を踏んで対応することで、より効果的な解決に繋がります。

1. まずは担当者との面談： まずは、担当のケアマネージャーや看護師と面談し、現状の問題点や懸念事項を伝えます。この際、記録に基づいた具体的な事実を提示し、改善を求めます。
2. 責任者への相談： 担当者との話し合いで改善が見られない場合は、施設の責任者（施設長など）に相談します。書面で問題点をまとめ、改善策を提案することも有効です。
3. 第三者機関への相談： 施設との交渉が難航する場合は、第三者機関（市区町村の高齢者相談窓口、地域包括支援センターなど）に相談します。専門家の意見を聞き、適切なアドバイスを受けることができます。

2-3. コミュニケーションのポイント

施設とのコミュニケーションを円滑に進めるためのポイントをいくつかご紹介します。

• 冷静な態度： 感情的にならず、冷静に話すことが重要です。
• 具体的な事実の提示： 抽象的な表現ではなく、具体的な事実を提示することで、相手に問題の深刻さを理解してもらいやすくなります。
• 建設的な提案： 問題点だけでなく、具体的な改善策を提案することで、前向きな解決に繋がりやすくなります。
• 記録の活用： 記録に基づいた情報を提供することで、客観的な視点から問題を伝えられます。
• 定期的な情報交換： 定期的に施設と情報交換を行い、お父様の状況を把握し、必要なサポートを継続的に行います。

3. リハビリと食事への具体的な対策

リハビリと食事に関する具体的な対策を検討しましょう。

3-1. リハビリの再開を求める

老健に入所した目的の一つであるリハビリが実施されていないことは、大きな問題です。以下の対策を講じましょう。

• 医師との連携： まずは、お父様の主治医に相談し、リハビリの必要性について意見を求めます。医師の指示があれば、施設側もリハビリを実施せざるを得ない場合があります。
• リハビリ計画の確認： 施設のリハビリ計画を確認し、お父様の状態に合った内容になっているかを確認します。必要であれば、計画の見直しを求めます。
• リハビリ専門職との面談： 理学療法士や作業療法士などのリハビリ専門職と面談し、お父様の状態やリハビリの進め方について詳しく説明を受けます。
• リハビリの頻度と内容の確認： リハビリの頻度や内容が、お父様の状態に合っているかを確認します。必要であれば、頻度や内容の変更を求めます。

3-2. 食事の改善を求める

食事中の対応が適切でない場合、お父様の健康状態が悪化する可能性があります。以下の対策を講じましょう。

• 嚥下状態の評価： 医師や言語聴覚士に相談し、お父様の嚥下状態を評価してもらいます。
• 食事形態の変更： 嚥下状態に合わせて、食事形態（刻み食、ペースト食など）を変更します。
• 食事介助方法の改善： 職員に対し、適切な食事介助方法（姿勢、スプーンの使い方、声かけなど）を指導してもらいます。
• 食事時間の確保： お父様がゆっくりと食事できるよう、十分な時間を確保してもらいます。
• 栄養士との連携： 栄養士と連携し、栄養バランスの取れた食事を提供してもらいます。

4. 施設の変更も視野に

施設とのコミュニケーションや対策を行っても、状況が改善しない場合は、施設の変更も検討する必要があります。しかし、すぐに他の施設が見つかるとは限りません。そのために、以下の準備をしておきましょう。

4-1. 他の施設の情報を収集する

近隣の老健や介護施設の情報を収集し、比較検討を行います。

• 情報収集の方法： インターネット、パンフレット、地域包括支援センター、ケアマネージャーなどから情報を収集します。
• 比較検討のポイント： 施設の設備、サービス内容、費用、職員の対応、入居者の評判などを比較検討します。
• 見学： 複数の施設を見学し、施設の雰囲気や職員の対応を実際に確認します。

4-2. 転居先の確保

希望する施設が見つかったら、入居の申し込みを行います。入居までの期間が長くなる場合もあるため、早めに準備を進めましょう。

5. 専門家への相談

一人で悩まず、専門家に相談することも重要です。専門家は、客観的な視点からアドバイスをしてくれ、問題解決をサポートしてくれます。

5-1. 相談できる専門家

• ケアマネージャー： 介護に関する専門家であり、施設との連携や、今後の介護プランについて相談できます。
• 医師： お父様の健康状態について、専門的なアドバイスを受けることができます。
• 弁護士： 施設とのトラブルが発生した場合、法的アドバイスを受けることができます。
• 地域包括支援センター： 介護に関する様々な相談に対応してくれます。

5-2. 相談のポイント

専門家に相談する際には、以下の点を意識しましょう。

• 現状を正確に伝える： 記録に基づいた具体的な情報を伝え、状況を正確に理解してもらいましょう。
• 希望を明確にする： どのような解決を望んでいるのか、明確に伝えましょう。
• アドバイスを参考に、行動する： 専門家のアドバイスを参考に、具体的な行動を起こしましょう。

6. 精神的なサポート

介護は、心身ともに負担のかかるものです。ご自身の精神的な健康も大切にしましょう。

6-1. ストレス解消法

• 休息： 十分な休息を取り、心身を休ませましょう。
• 趣味： 自分の好きなことや趣味に時間を使い、気分転換しましょう。
• 相談： 家族や友人、専門家に悩みや不安を打ち明けましょう。

6-2. 家族間の連携

家族間で協力し、介護の負担を分担しましょう。情報共有を密にし、互いに支え合うことが大切です。

7. まとめ

今回のケースでは、老健に入所したお父様のリハビリや食事の対応に問題があり、ご家族が不安を抱えている状況です。以下のステップで、問題解決を目指しましょう。

1. 現状の整理と問題点の明確化： リハビリの未実施、食事への不適切な対応、職員の態度、情報不足と不安。
2. 施設とのコミュニケーション戦略： 記録と情報収集、段階的なコミュニケーション、コミュニケーションのポイント。
3. リハビリと食事への具体的な対策： リハビリの再開を求める、食事の改善を求める。
4. 施設の変更も視野に： 他の施設の情報を収集する、転居先の確保。
5. 専門家への相談： ケアマネージャー、医師、弁護士、地域包括支援センターなど。
6. 精神的なサポート： ストレス解消法、家族間の連携。

これらの対策を講じることで、お父様の介護環境を改善し、ご家族の不安を軽減することができます。焦らず、一つずつ問題解決に取り組んでいきましょう。

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