更年期？性格の変化？親の介護とキャリアの両立、どうすればいい？

この記事では、ご家族の介護と、自身のキャリアに関する悩みを抱える方々に向けて、具体的なアドバイスを提供します。特に、親御さんの性格の変化に戸惑い、その原因を探りながら、ご自身のキャリアプランについても見つめ直したいという方々を対象としています。更年期やホルモン治療による性格の変化、そして介護と仕事の両立という、多くの人が直面する可能性のある課題について、専門的な視点から解説していきます。

母（60代半ば）が徐々に性格が変わってきた気がします。会えば愚痴というか他人の悪口ばかりで、娘（私）に対して妙に攻撃的で、孫の目の前でも罵倒するようになってきました。昔もややその要素はあり、父と婚家の悪口は散々聞かされて育ち、母も私も頑固なので時たま喧嘩はありましたが、基本的には明るい性格でよくわからないオヤジギャグとかを連発して笑いの絶えない家だったハズなのです。昔はよく褒めていた母の兄弟のお嫁さんや、もうとっくに亡くなった人の悪口まで言うようになり、しかも悪口のエンドレスリピートです。あんなに言っていたギャグはなりを潜め、楽しい会話がほとんどありません（飼っている犬と孫のことぐらいで分量的に1割にもなりません）。60代半ばになると、人間こんな風になるのでしょうか。それとも痴呆の始まり？脳ドックを勧めているのですが、なかなか受けてくれません。物忘れは前からひどく、変わり無いように思います。

心当たりが一つあり、母は3年前に乳がんを患って手術をし、以来ホルモンを抑える薬（フェマーラ）を飲んでいるのですが、そのころから変わってきたように思います。ここで質問なのですが、ご自身または身近な人がタモキシフェンとかフェマーラとか女性ホルモンを抑えるような薬を飲んで性格が変わったという方いらっしゃいませんか？また投薬が終了したら以前の性格に戻りましたか？

蛇足ですが昔は攻撃的だった父は前立せん肥大になり女性ホルモンを飲み始め、以来すっかり丸くなって好々爺になりました。ならばこの逆もあるのではないかと思い質問させていただきました。

長文乱文、カテ違いだったらすみません。

更年期と性格の変化：原因を探る

ご相談ありがとうございます。お母様の性格の変化について、大変ご心配なことと思います。60代半ばといえば、更年期やそれに伴うホルモンバランスの変化、あるいは病気治療の影響など、様々な要因が考えられます。ここでは、それぞれの可能性について詳しく見ていきましょう。

1. ホルモン治療の影響

乳がんの治療薬であるフェマーラ（レトロゾール）は、女性ホルモンであるエストロゲンの生成を抑制する薬です。エストロゲンは、女性の心身の健康に深く関わっており、脳内の神経伝達物質にも影響を与えます。そのため、フェマーラの服用によって、気分の落ち込み、イライラ、集中力の低下など、精神的な変化が起こることがあります。ご相談者様のお母様のように、性格が攻撃的になったり、悪口が多くなったりするのも、この影響の一つと考えられます。

また、タモキシフェンも同様に、エストロゲンの作用を阻害する薬であり、同様の精神的な副作用を引き起こす可能性があります。お父様の例のように、ホルモンバランスの変化が性格に影響を与えることは、決して珍しいことではありません。

2. 更年期による影響

更年期は、女性ホルモンの分泌が急激に減少する時期であり、心身に様々な変化をもたらします。気分の変動、不眠、イライラ、不安感などは、更年期によく見られる症状です。これらの症状が重なると、人間関係にも影響が出やすくなり、周囲の人に対して攻撃的になったり、ネガティブな感情を抱きやすくなることもあります。

3. 認知症の可能性

物忘れがひどいという点から、認知症の可能性も否定できません。認知症は、初期段階では性格の変化として現れることがあります。例えば、以前は温厚だった人が怒りっぽくなったり、疑い深くなったりすることがあります。また、悪口が多くなる、同じ話を繰り返すといった症状も、認知症の初期に見られることがあります。脳ドックを受診して、専門医の診断を受けることを検討することも重要です。

4. その他の要因

上記以外にも、生活環境の変化、人間関係のストレス、過去のトラウマなどが、性格の変化に影響を与えることがあります。お母様の置かれている状況を総合的に考慮し、原因を探ることが大切です。

介護と仕事の両立：具体的な対策

お母様の介護と、ご自身のキャリアを両立させることは、非常に大きな課題です。しかし、適切な対策を講じることで、両立は十分に可能です。以下に、具体的な対策をいくつかご紹介します。

1. 専門家への相談

まずは、専門家への相談を検討しましょう。医師、精神科医、カウンセラー、ケアマネージャーなど、様々な専門家がいます。それぞれの専門家が、異なる視点からアドバイスをしてくれます。例えば、

• 医師：お母様の体調や治療について、医学的なアドバイスをしてくれます。
• 精神科医：精神的な問題について、専門的な診断と治療を提供してくれます。
• カウンセラー：ご自身の心のケアや、お母様とのコミュニケーションについて、アドバイスをしてくれます。
• ケアマネージャー：介護に関する相談や、介護サービスの利用について、サポートしてくれます。

専門家のアドバイスを受けることで、問題解決への道筋が見えやすくなり、精神的な負担も軽減されます。

2. 介護サービスの利用

介護サービスを積極的に利用しましょう。訪問介護、デイサービス、ショートステイなど、様々なサービスがあります。これらのサービスを利用することで、ご自身の負担を軽減し、仕事との両立を可能にします。ケアマネージャーに相談し、お母様の状態やご自身の状況に合ったサービスを選びましょう。

3. 職場との連携

職場に、介護の状況を相談しましょう。介護休暇、時短勤務、在宅勤務など、様々な制度を利用できる可能性があります。上司や同僚に理解を求め、協力体制を築くことが大切です。介護と仕事の両立を支援する制度が整っている企業も増えていますので、積極的に活用しましょう。

4. 家族との協力

家族と協力して、介護に取り組みましょう。兄弟姉妹、配偶者、親戚など、頼れる人に協力を仰ぎ、役割分担をすることが大切です。一人で抱え込まず、周囲の人たちと支え合いながら、介護と向き合いましょう。

5. 自分の時間と心のケア

介護と仕事の両立は、心身ともに大きな負担がかかります。自分の時間を取り、心身の健康を保つことが重要です。趣味を楽しんだり、リラックスできる時間を作ったり、定期的に休息を取るなど、自分なりのストレス解消法を見つけましょう。また、カウンセリングやセラピーを受けることも有効です。

キャリアプランの見直し：働き方の選択肢

介護と仕事の両立を考える中で、ご自身のキャリアプランを見直すことも重要です。働き方を変えることで、介護と仕事の両立がよりスムーズになる可能性があります。以下に、いくつかの選択肢をご紹介します。

1. 転職

現在の職場での両立が難しい場合は、転職を検討することも一つの選択肢です。介護と仕事の両立を支援する制度が整っている企業や、柔軟な働き方を認めている企業を探しましょう。転職エージェントに相談し、あなたの状況に合った求人を探してもらうのも良いでしょう。

2. 働き方の変更

現在の職場で働き方を変えることも可能です。例えば、

• 時短勤務：勤務時間を短縮し、介護に充てる時間を増やす。
• 在宅勤務：自宅で仕事をすることで、介護と仕事の両立をしやすくする。
• テレワーク：週に何日かテレワークを取り入れ、柔軟な働き方をする。

上司や人事部に相談し、利用できる制度がないか確認しましょう。

3. 副業・兼業

本業に加えて、副業や兼業をすることも、選択肢の一つです。介護の合間にできる仕事を選び、収入を増やしたり、スキルアップを図ったりすることができます。ただし、本業に支障が出ない範囲で、無理のない範囲で取り組みましょう。

4. フリーランス・起業

より自由な働き方を求める場合は、フリーランスや起業を検討することもできます。自分のペースで仕事を進めることができ、介護との両立がしやすいというメリットがあります。ただし、収入が不安定になる可能性もあるため、慎重に検討しましょう。

成功事例から学ぶ

介護と仕事の両立に成功している人たちの事例を参考に、具体的なヒントを得ましょう。以下に、いくつかの事例をご紹介します。

1. 介護休暇と時短勤務を活用したAさんの場合

Aさんは、母親の介護が必要になり、現在の会社で介護休暇を取得しました。その後、時短勤務に切り替え、介護と仕事を両立しています。会社の理解とサポートがあり、安心して働くことができているそうです。Aさんは、介護保険サービスや、地域のサポート団体も活用し、負担を軽減しています。

2. 在宅勤務とテレワークを組み合わせたBさんの場合

Bさんは、在宅勤務とテレワークを組み合わせることで、介護と仕事を両立しています。週に数日は在宅で仕事をし、残りの日はテレワークで、柔軟に勤務時間を調整しています。Bさんは、オンライン会議や、クラウドツールを駆使し、効率的に仕事を進めています。

3. 副業で収入を増やし、介護費用を捻出しているCさんの場合

Cさんは、本業に加えて、副業でライターの仕事をしています。介護費用を捻出するために、副業を始めました。Cさんは、スキマ時間を活用し、コツコツと仕事をこなし、収入を増やしています。Cさんは、オンラインで仕事を探し、柔軟な働き方を実現しています。

これらの事例から、介護と仕事の両立は、個々の状況に合わせて、様々な方法で実現できることがわかります。自分の状況に合った方法を見つけ、積極的に行動することが大切です。

まとめ

お母様の性格の変化、そして介護と仕事の両立という課題は、簡単ではありません。しかし、原因を特定し、適切な対策を講じることで、必ず解決の道は開けます。専門家への相談、介護サービスの利用、職場との連携、家族との協力、そして自分の時間と心のケアを大切にすることが重要です。また、ご自身のキャリアプランを見直し、働き方を変えることも、両立を成功させるための有効な手段です。

焦らず、一つずつ課題を解決し、ご自身とご家族にとって、より良い未来を築いていきましょう。困難な状況ではありますが、必ず乗り越えることができます。応援しています。

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