自宅介護の壁：重度の障害を持つ母親の介護と仕事の両立、あなたはどう乗り越える？

この記事では、重度の障害を持つお母様の介護と、ご自身の仕事との両立という、非常に困難な状況に直面されているあなたへ、具体的なアドバイスと解決策を提示します。介護と仕事の両立は、多くの人が直面する課題であり、特に今回のケースのように、ご本人の心身の負担が大きい場合は、一人で抱え込まず、専門家のサポートや公的サービスを積極的に活用することが重要です。

母親の入院先病院から自宅介護を臭わされています。1年以上入院していますが、病院の先生から自宅介護の話をされていますがどうすればいいのでしょうか。

一昨年の年末に故郷で入院していた母を自宅療養のため私の家に連れてきました。昨年のお正月明けに、私と妻が仕事に出かけた後で、火災になり家が全焼し、逃げ遅れた母が熱傷気道ヤケドと一酸化中毒で救助され、一命は取り留めましたが重度の障害（意識はあるが体を動かせないことや意思表示ができない状態）を受けました。

およそ2時間起きに病院のヘルパーさんに体交してもらいながら入院中です。看護するため妻のパートの仕事をやめてもらい看護のため病院通いをさせています。

幸い、今は状態が安定（但し、微熱が出たり、火災の際に負ったやけどのせいかどうかわかりませんが、いまだに左耳が腫上がった状態でチョットさわっただけでも痛そうな表情にはなります）しております。流動食を鼻からのチューブで行っていましたが母の体力的な負担等を考え、また、最近、先生の進めもあり(あくまでも私達の意思で)いろうの手術をしました。その時、先生から、秋頃に、また、医療に関する法律が変わり、回復見込みがなく比較的様態が安定している患者は自宅介護になるかもしれない旨を言われ一瞬まさかと思いました。

私自身、退職まで数年とせまり、また、慢性的なヘルニア等の持病も抱えております。

このような状態で、自宅看護ができる自信がありません。妻も私も鬱に近い状態に心も沈んでしまいそうになっております。この先、介護のの自信もなくなっております。

医療に関する事で、気管にチューブを通して胆などを機器を使い取り除いてもらっていますが。この胆を取る行為は医療行為になるようで、介護施設でできません。しかし、患者の身内が自宅で行う場合は病院で教え私達にやってもらう行為は違反でも家族なら黙認されるから退院してもらいたいようなことを違反にならないように、言葉を選びながら(決断をしたのはあなた達としたいのでしょう)ことも言われました。私達の気持ちとしては病院で看護しておいて欲しいと思います。

このようなケースに私達はどう対処すればいいのか途方に暮れております。是非、アドバイス又はどこに相談をすれば良いのかの知恵を貸して下さい。

1. 現状の整理と問題点の明確化

まず、現状を整理し、抱えている問題点を具体的に洗い出すことから始めましょう。あなたの置かれている状況は、非常に複雑で、多岐にわたる問題が絡み合っています。具体的には、以下の点が挙げられます。

• 母親の健康状態と介護の必要性: 意識はあるものの、身体を動かせず、意思表示も困難な状態であり、2時間おきの体位変換や、胃ろうからの栄養摂取など、高度な介護が必要。
• 介護者の状況: あなた自身は持病を抱え、退職まで数年という状況。妻も介護に専念するため、パートの仕事を辞めざるを得ない状況で、心身ともに疲弊している。
• 経済的な問題: 妻の収入が減少し、介護費用や生活費の負担が増加する可能性がある。
• 精神的な負担: 火災によるトラウマや、今後の介護に対する不安、鬱に近い状態など、精神的な負担が大きい。
• 医療機関との関係: 病院側から自宅介護を勧められているが、あなたたちにはその準備が整っていない。医療行為の継続に関する問題も存在する。

これらの問題を一つずつ整理し、優先順位をつけることで、具体的な対策を立てやすくなります。まずは、現状を客観的に把握し、何が最も緊急度の高い問題なのかを明確にしましょう。

2. 介護に関する情報収集と制度の活用

次に、介護に関する情報を収集し、利用できる制度を積極的に活用しましょう。介護保険制度や、自治体のサービスなど、様々な支援があります。これらの情報を集め、自分たちの状況に合ったものを選択することが重要です。

2-1. 介護保険制度の理解

まず、介護保険制度について理解を深めましょう。介護保険は、40歳以上の方が加入し、介護が必要となった場合に、費用の一部を給付する制度です。お母様の介護度を認定してもらい、利用できるサービスを把握することが重要です。

• 要介護認定の申請: お住まいの市区町村の窓口で、要介護認定の申請を行います。
• ケアマネージャーとの連携: 認定後、ケアマネージャー（介護支援専門員）が、あなたたちの状況に合わせたケアプランを作成してくれます。ケアマネージャーは、介護に関する相談に乗ってくれ、様々なサービスとの連携をサポートしてくれます。
• 利用できるサービス: 訪問介護（ホームヘルプサービス）、訪問看護、デイサービス、ショートステイなど、様々なサービスがあります。これらのサービスを組み合わせることで、自宅介護の負担を軽減することができます。

2-2. 自治体のサービス

自治体によっては、介護保険制度以外にも、様々なサービスを提供しています。例えば、

• 地域包括支援センター: 高齢者の総合的な相談窓口であり、介護に関する様々な相談に乗ってくれます。
• 介護用品のレンタル: 車椅子や介護ベッドなど、介護に必要な用品をレンタルすることができます。
• 一時的な預かりサービス: 短時間、高齢者を預かってもらえるサービスを利用することで、介護者の負担を軽減することができます。

お住まいの自治体のホームページや、地域包括支援センターなどで、これらの情報を収集しましょう。

2-3. その他の支援

介護保険制度や自治体のサービス以外にも、様々な支援があります。

• 家族や親族の協力: 家族や親族に、介護を手伝ってもらうことができないか相談してみましょう。
• NPO法人などの団体: 介護に関する情報提供や、相談支援を行っているNPO法人や、ボランティア団体もあります。
• 民間サービス: 介護保険適用外のサービス（家事代行サービスなど）を利用することも検討しましょう。

3. 医療機関との連携と情報共有

病院の先生とのコミュニケーションを密にし、情報共有を徹底しましょう。自宅介護を勧められている理由や、具体的な医療的なサポートについて、詳しく説明してもらう必要があります。また、あなたたちの不安や、自宅介護に対する準備状況を正直に伝え、理解を求めることが重要です。

• 医師との面談: 定期的に医師と面談し、お母様の状態や今後の治療方針について、詳しく説明を受けましょう。
• 看護師との連携: 看護師は、介護に関する専門的な知識を持っています。自宅介護に関する疑問や不安について、相談してみましょう。
• ソーシャルワーカーとの連携: ソーシャルワーカーは、医療機関と患者家族の橋渡し役として、様々な相談に乗ってくれます。自宅介護に関する制度や、利用できるサービスについて、相談してみましょう。
• セカンドオピニオンの検討: 必要に応じて、他の医療機関の意見（セカンドオピニオン）を聞くことも検討しましょう。

医療機関との連携を密にすることで、自宅介護に対する不安を軽減し、適切なサポートを受けることができます。

4. 自宅介護の準備と環境整備

もし、自宅介護を選択することになった場合、以下の準備と環境整備が必要です。

• 介護環境の整備: 介護ベッドや、手すりの設置など、安全で快適な介護環境を整えましょう。
• 介護用品の準備: オムツや、清拭用品など、介護に必要な用品を準備しましょう。
• 医療的なサポートの確保: 訪問看護や、訪問診療など、医療的なサポートを確保しましょう。
• 家族の役割分担: 家族で役割分担を行い、介護の負担を分散させましょう。
• 介護技術の習得: 介護に関する知識や技術を習得しましょう。必要に応じて、介護教室や、研修に参加しましょう。

自宅介護の準備は、時間と労力がかかりますが、事前にしっかりと準備をすることで、安心して介護を行うことができます。

5. 仕事との両立とキャリアプランの検討

介護と仕事を両立することは、非常に困難ですが、以下の点を考慮することで、両立の可能性を高めることができます。

• 勤務先の理解と協力: 勤務先に、介護の状況を説明し、理解と協力を求めましょう。
• 介護休暇や、時短勤務制度の利用: 介護休暇や、時短勤務制度を利用することで、介護と仕事の両立を図ることができます。
• テレワークの活用: テレワークができる場合は、介護と仕事の両立がしやすくなります。
• キャリアプランの見直し: 今後のキャリアプランについて、見直しを行いましょう。介護と両立しやすい職種や、働き方について検討しましょう。
• 転職の検討: 介護と仕事の両立が難しい場合は、転職を検討することも選択肢の一つです。

介護と仕事の両立は、個々の状況によって異なります。自分に合った働き方を見つけ、無理のない範囲で両立を目指しましょう。

6. 精神的なケアとサポート

介護は、心身ともに大きな負担がかかります。精神的なケアと、サポート体制を整えることが重要です。

• 休息とリフレッシュ: 積極的に休息を取り、リフレッシュする時間を作りましょう。
• 趣味や、気分転換: 趣味を楽しんだり、気分転換になるような活動を行いましょう。
• 相談できる相手の確保: 家族、友人、専門家など、相談できる相手を確保しましょう。
• カウンセリングの利用: 必要に応じて、カウンセリングを利用しましょう。
• 介護者向けの支援: 介護者向けの支援サービス（介護者の会など）を利用しましょう。

精神的なケアを怠ると、心身の健康を損ない、介護を継続することが難しくなります。自分自身の心と体の健康を大切にしましょう。

7. 専門家への相談

今回のケースのように、複雑な問題を抱えている場合は、専門家への相談が不可欠です。以下の専門家に相談することを検討しましょう。

• ケアマネージャー: 介護に関する相談や、ケアプランの作成を依頼しましょう。
• 社会福祉士: 介護保険制度や、社会福祉サービスに関する相談をしましょう。
• 弁護士: 医療に関する法的な問題や、相続に関する問題について相談しましょう。
• 精神科医や、カウンセラー: 精神的な負担や、心の悩みについて相談しましょう。

専門家は、あなたの状況を客観的に分析し、適切なアドバイスやサポートを提供してくれます。一人で抱え込まず、専門家の力を借りましょう。

8. まとめ：あなた自身とご家族のために

今回のケースは、非常に困難な状況であり、解決策を見つけるためには、多角的なアプローチが必要です。まずは、現状を整理し、問題点を明確にすることから始めましょう。そして、介護に関する情報収集と制度の活用、医療機関との連携、自宅介護の準備、仕事との両立、精神的なケア、専門家への相談など、様々な対策を組み合わせることで、より良い解決策を見つけることができます。

最も大切なことは、あなた自身と、ご家族の健康と幸せです。一人で抱え込まず、周囲のサポートを頼りながら、前向きに進んでいきましょう。あなたの努力が、必ず実を結ぶことを信じています。

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