介護職2年目の壁：怒りや葛藤を乗り越え、やりがいを見つけるための自己診断チェックリスト

介護職として2年目を迎え、日々の業務の中で様々な葛藤や悩みを抱えているあなたへ。今回の記事では、あなたが抱える感情が「正常」なのかどうかを判断するための自己診断チェックリストと、具体的な解決策を提示します。虐待への葛藤、食事介助でのジレンマ、そして同僚との価値観の違いなど、介護職特有の悩みに焦点を当て、あなたのキャリアをより良いものにするためのヒントを提供します。

私は介護職2年目です。訪問介護、施設を経験しています。

最近虐待のニュースが話題になりましたが、正直気持ちがわかります。

施設にいた頃は夜勤中など、認知症の利用者さんに対して殴りたくなるほどいらいらしたことが何度もあります。

もちろん利用者さんだから暴力や暴言などはしていません。

ただどうしようもないほど気持ちに行き場がなくなり、発狂したくなります。

訪問でもそこまでありませんがたまにそう思うことはあります。

最近まで、介護職員だって人だから、いらいらもするしどうしようもない気持ちにもなる、と思って、実際行動にしなければ大丈夫と思っていました。

でも先日、後輩に利用者さんにそう思うことがあると話すとドン引きされてしまいました。

介護あるあるだと思っていたので、自分のこの感情は正常かどうか自信がなくなり、もしかしたら向いていないのか・・・と考えるようになり、ここに書き込みました。

また、まったく食事も水分もとってくれない利用者さんに対し、食事介助でだましだましでなんとか食事をとってもらっています。ご飯は食べてくれるけど、水分はとってくれないので、スプーンに水分、器はご飯の器をもって、ご飯に見せかけて水分をとってもらいます。

そうすると大抵完食になるのですが、その話も「私無理です、だましてるの嫌です」と言われてしまいました。

たしかにいい方法ではないことはわかっていますが、食事をほんとにたべてくれないので点滴もしている利用者さんなので、食事・水分摂取を重視してたどり着いた方法です。

こういったことを感じたり、してしまう時点で、正常ではないのでしょうか。みなさんの意見を教えてください。

はじめに：介護職2年目のあなたが抱える悩み

介護職として2年目になると、仕事にも慣れ、ある程度の経験を積む一方で、様々な壁にぶつかることがあります。今回の相談者の方のように、

• 入居者への怒りや苛立ちを感じてしまう
• 食事介助の方法に迷い、倫理的な葛藤を抱える
• 同僚との価値観の違いに悩む
• 自身の感情が「正常」なのか不安になる

といった悩みは、多くの介護職が経験するものです。これらの悩みは、あなたのキャリアに対する不安や、この仕事に向いているのかという疑問へと繋がることがあります。しかし、安心してください。これらの感情は、あなたが介護という仕事に真剣に向き合っているからこそ生まれるものであり、決して異常なことではありません。この記事では、あなたの悩みを解決するために、自己診断チェックリスト、具体的な対処法、そしてキャリアアップのためのヒントを提供します。

自己診断チェックリスト：あなたの感情を理解する

まずは、あなたが抱える感情を客観的に理解するために、以下の自己診断チェックリストを試してみましょう。このチェックリストは、あなたの現在の状況を把握し、問題点を見つけるための第一歩となります。

チェックリストの使い方： 各項目について、あなたの状況に最も近いものを選び、チェックを入れてください。チェックの合計数が多いほど、より詳細な検討が必要であることを示唆しています。

1. 入居者に対する感情：

   • 苛立ちや怒りを感じることが頻繁にある
   • 介護中に、入居者に暴言や暴力を振るいたい衝動に駆られることがある
   • 特定の入居者に対して、特に強い嫌悪感を感じる

2. 食事介助に関する悩み：

   • 食事や水分を拒否する入居者への対応に苦労している
   • 嘘をついて食事をさせることに抵抗がある
   • 食事介助の方法について、同僚と意見が合わないことがある

3. 職場環境への不満：

   • 職場の人間関係に悩んでいる
   • 労働時間や給与に不満がある
   • 職場の教育体制が整っていないと感じる

4. 自己肯定感の低下：

   • 自分の仕事ぶりに自信が持てない
   • 介護の仕事に向いていないのではないかと悩む
   • 将来のキャリアについて不安を感じる

チェック結果の解釈：

• 0〜3個： 現状は比較的安定しており、大きな問題はないと言えるでしょう。
• 4〜7個： いくつかの課題を抱えていますが、適切な対策を講じることで改善が見込めます。
• 8個以上： 深刻な問題を抱えている可能性があります。専門家への相談や、環境を変えることも検討しましょう。

問題解決のための具体的なステップ

自己診断チェックリストの結果を踏まえ、具体的な問題解決のためのステップを見ていきましょう。ここでは、あなたが抱える主な悩みに対する具体的な対処法を提案します。

1. 入居者に対する感情のコントロール

入居者に対する怒りや苛立ちを感じることは、決して珍しいことではありません。しかし、その感情を適切にコントロールすることが重要です。

• 感情の可視化： 自分の感情を記録する習慣をつけましょう。日記やノートに、どんな時に、どんな感情を抱いたのかを具体的に書き出すことで、自分の感情のパターンを把握することができます。
• リフレッシュ方法の確立： 怒りを感じた時に、すぐに気持ちを切り替える方法を見つけましょう。例えば、深呼吸をする、休憩時間に好きな音楽を聴く、軽い運動をするなど、自分に合った方法を見つけて実践してください。
• 専門家への相談： 感情のコントロールが難しい場合は、専門家（カウンセラーや精神科医）に相談することも有効です。専門家は、あなたの感情を客観的に分析し、具体的なアドバイスをしてくれます。
• 職場環境の改善： 職場の同僚や上司に相談し、問題解決のための協力を得ましょう。チームで問題を共有し、解決策を一緒に考えることで、孤独感を軽減し、より良い職場環境を築くことができます。

2. 食事介助に関する倫理的ジレンマへの対処

食事介助の方法に悩むことは、介護職として真剣に向き合っている証拠です。倫理的な葛藤を乗り越えるために、以下のステップを試してみてください。

• 情報収集： 食事介助に関する最新の情報や、他の介護施設での事例を積極的に収集しましょう。専門書を読んだり、研修に参加したりすることで、知識を深めることができます。
• チームでの話し合い： 食事介助の方法について、同僚や上司と積極的に話し合いましょう。様々な意見を聞くことで、より良い方法を見つけるヒントが得られます。
• 倫理的な判断基準の明確化： 倫理的な問題に直面した際に、どのような判断基準で行動するのかを明確にしておきましょう。例えば、「入居者の尊厳を守る」「入居者のQOL（生活の質）を向上させる」といった目標を定めることで、判断の軸ができます。
• 上司への相談： 倫理的なジレンマに悩んだ場合は、上司に相談し、アドバイスを求めましょう。上司は、あなたの悩みを理解し、適切なサポートをしてくれるはずです。

3. 同僚との価値観の違いへの対応

同僚との価値観の違いは、職場でのストレスの原因となりがちです。しかし、コミュニケーションを通じて、相互理解を深めることができます。

• コミュニケーションの重視： 同僚とのコミュニケーションを積極的に行いましょう。相手の意見を尊重し、自分の意見も伝えることで、相互理解を深めることができます。
• 建設的な対話： 意見が対立した場合は、感情的にならず、建設的な対話を心がけましょう。相手の立場を理解しようと努め、共通の目標を見つけることが重要です。
• 第三者の介入： どうしても解決できない場合は、上司や他の同僚に相談し、仲介を依頼することも有効です。第三者の客観的な視点が入ることで、問題が解決しやすくなることがあります。
• 価値観の多様性の尊重： 人それぞれ価値観が異なることを理解し、多様性を受け入れる姿勢を持ちましょう。相手の価値観を尊重することで、人間関係が円滑になり、より働きやすい環境を築くことができます。

キャリアアップと自己成長のためのヒント

介護職としてのキャリアをより良いものにするために、自己成長を目指しましょう。以下に、キャリアアップと自己成長のためのヒントを紹介します。

• 資格取得： 介護福祉士やケアマネージャーなどの資格を取得することで、専門性を高め、キャリアアップの道が開けます。資格取得のための勉強は、あなたの知識やスキルを向上させるだけでなく、自信にも繋がります。
• 研修への参加： 介護に関する様々な研修に参加し、知識やスキルをアップデートしましょう。専門的な知識を習得することで、より質の高い介護を提供できるようになります。
• 情報収集： 介護に関する最新の情報や動向を常にチェックしましょう。業界の情報を把握することで、自身のキャリアプランを立てる上で役立ちます。
• 自己分析： 自分の強みや弱みを理解し、自己分析を行いましょう。自己分析を通じて、自分のキャリアプランを明確にし、目標達成のための具体的なステップを立てることができます。
• メンターシップ： 経験豊富な先輩や上司に相談し、アドバイスをもらいましょう。メンターの存在は、あなたの成長をサポートし、キャリアアップの道を示してくれます。

これらのステップを実践することで、あなたは介護職としてのやりがいを見つけ、より充実したキャリアを築くことができるでしょう。

まとめ：あなたのキャリアを応援しています

介護職2年目という時期は、多くの葛藤や悩みに直面する時期ですが、それはあなたが真剣に仕事に向き合っている証拠です。今回の記事で紹介した自己診断チェックリストや具体的な解決策を参考に、あなたの抱える問題を一つずつ解決していきましょう。そして、キャリアアップのためのヒントを活かし、より充実した介護職としてのキャリアを築いてください。あなたの努力は必ず報われます。私たちは、あなたのキャリアを心から応援しています。

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