介護施設の現状に悩むあなたへ：問題解決とキャリアチェンジの道を探る

この記事では、介護施設での現状に苦しみ、問題解決の糸口を探しているあなたに向けて、具体的なアドバイスと、キャリアチェンジという選択肢について掘り下げていきます。介護業界は、やりがいがある一方で、課題も多く存在します。あなたの抱える問題が、決してあなただけの悩みではないことを理解し、共に解決策を探っていきましょう。

介護施設で働いてるんですが、現状があまりにひどいと感じています。

いくつか挙げますと

○理解できる利用者様には手厚く接遇もいいんですが、認知症でのちのち思い出す事のない利用者様には暴言をはいたり、嫌味や皮肉を言う
（認知症の方でも記憶には残らなくても、言われた時はしっかり理解しています。なので、嫌な気持ちだけが残り数時間その嫌な気持ちが解消されないまま過ごす事になる事もあります）
○事業所の管理者が、（特に高齢の）職員達が一つ目に挙げたような事をしているのを知っていながら注意も、指導も何もしません
むしろこの管理者も一緒になってしています
○ケアマネが兼任で事業所の管理者なのですが、利用者様を好き嫌いでケアプランをしっかり作ったり薄っぺらなもので済ませています
○管理者達が自分達の都合で利用者様をあの施設に入れる方向で家族に話もっていく！とか気に入らない利用者様にはうまく話して退所させる（大小様々な施設をいくつも持っているので、うち内で回す）

などなど、他にもたくさんありますが、基本、バレなきゃいいという感覚なのかなと感じています

が、うまくやっているのでしょう、包括や市区町村長などには褒められているそうです

何度か私自身、柔らかく、それとなく言葉にした事もありましたが、その都度私への嫌がらせが増していきます（これは私の伝え方が下手だった事もあると思っています）

正しい事を言われると腹がたったりする人もいるという事も知っています

・でも、この件は本当に目をつぶったり、黙認していいことなのでしょうか？

・そもそも、これは「あまりにひどい状況」でもないんでしょうか？

・また、これはどうにかしないといけない状況だとすると、私が声をあげるにも限界があると思っています

何かいい案はないでしょうか？

よろしくお願いいたします

問題の本質を理解する

ご相談ありがとうございます。介護施設での現状に、深い苦しみを感じていらっしゃるのですね。まず、あなたが抱えている問題は、決して個人的なものではなく、多くの介護施設で潜在的に存在する問題であるということを理解してください。今回の問題をいくつかのポイントに分けて、具体的に解説していきます。

1. 倫理的な問題：虐待と見過ごし

認知症の利用者様への不適切な対応は、倫理的に許されるものではありません。たとえ記憶に残らなくても、その瞬間の感情は確実に存在し、それが心の傷として残る可能性があります。また、管理者がそれを黙認し、場合によっては加担しているという状況は、組織全体の倫理観の欠如を示唆しています。これは、介護施設としてあるまじき行為であり、早急な改善が必要です。

2. 組織的な問題：隠蔽体質と責任の所在

「バレなければ良い」という感覚は、組織全体に蔓延している隠蔽体質を示しています。包括や市区町村からの評価が良いという現状は、問題が表面化していない、あるいは巧妙に隠蔽されている可能性を示唆しています。この状況下では、問題を個人的に訴えようとしても、組織ぐるみで隠蔽される可能性が高く、あなたの心労は増すばかりでしょう。

3. ケアマネジメントの問題：不適切なケアプラン

ケアマネージャーが、利用者様を好き嫌いで判断し、ケアプランを軽視しているという点も看過できません。適切なケアプランは、利用者様のQOL（Quality of Life：生活の質）を向上させるために不可欠です。これが適切に行われない場合、利用者様の心身の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

問題解決のための具体的なステップ

現状を変えるためには、いくつかのステップを踏む必要があります。以下に、具体的な行動計画を提案します。

ステップ1：証拠の収集と記録

問題を客観的に示す証拠を収集することが重要です。具体的には、

• 具体的な言動の記録：いつ、誰が、どのような言動を行ったのかを詳細に記録します。日付、時間、場所、関係者、具体的な言葉遣いなどをメモしておきましょう。
• 証拠となる資料の収集：ケアプランの不備、不適切な記録など、客観的な証拠となる資料を収集します。
• 写真や動画の記録：可能であれば、虐待の証拠となる写真や動画を記録します。（ただし、無断での撮影は法的に問題となる可能性があるため、注意が必要です。）

これらの記録は、問題解決のための交渉や、外部への相談の際に役立ちます。

ステップ2：相談窓口の活用

一人で抱え込まず、専門機関に相談しましょう。相談できる窓口としては、

• 施設内の相談窓口：まずは、施設内に設置されている相談窓口に相談してみましょう。ただし、組織ぐるみの問題の場合、期待するような対応が得られない可能性もあります。
• 上司への相談：上司が問題に関与している場合、別の部署の上司や、さらに上の役職者に相談することも検討しましょう。
• 外部の相談窓口：
  • 市区町村の相談窓口：お住まいの市区町村には、介護に関する相談窓口が設置されています。専門の相談員が、あなたの状況に応じたアドバイスをしてくれます。
  • 弁護士：法的問題が含まれる場合は、弁護士に相談することも有効です。証拠の整理や、法的措置についてアドバイスを受けることができます。
  • 労働組合：労働組合に加入している場合は、組合に相談することもできます。組合は、労働者の権利を守るために、施設側と交渉してくれます。

ステップ3：情報公開と内部告発

問題が改善されない場合、外部への情報公開も検討する必要があります。ただし、情報公開にはリスクも伴うため、慎重に進める必要があります。

• 情報公開の準備：情報公開を行う前に、弁護士に相談し、法的なリスクや、情報公開の方法についてアドバイスを受けましょう。
• 情報公開の方法：
  • 行政への通報：虐待や、不適切なケアが行われている場合は、行政に通報することができます。
  • メディアへの告発：問題が深刻で、社会的な関心を集める必要がある場合は、メディアに告発することも検討できます。ただし、事前の準備と、法的なアドバイスが不可欠です。

ステップ4：自己防衛とメンタルケア

問題を抱えながら働くことは、心身ともに大きな負担となります。自己防衛と、メンタルケアを徹底しましょう。

• 記録の徹底：問題に関する記録を詳細に残し、証拠を確保しておきましょう。
• 専門家への相談：弁護士や、精神科医など、専門家への相談を定期的に行い、アドバイスを受けましょう。
• 休息とリフレッシュ：十分な休息を取り、趣味や、リラックスできる時間を持ちましょう。
• 信頼できる人とのコミュニケーション：家族や友人など、信頼できる人に悩みを聞いてもらい、支え合いましょう。

キャリアチェンジという選択肢

現状が改善されない場合、キャリアチェンジも選択肢の一つです。介護業界には、様々な働き方があります。あなたの経験とスキルを活かせる職場を探し、より良い環境で働くことを検討してみましょう。

1. 介護業界内での転職

同じ介護業界でも、施設によって、運営方針や、職員の質は大きく異なります。より良い環境を求めて、転職を検討してみましょう。

• 転職サイトの活用：介護業界に特化した転職サイトを利用し、求人情報を収集しましょう。
• 転職エージェントの活用：転職エージェントに相談し、あなたの希望に合った求人を紹介してもらいましょう。
• 施設見学：気になる施設の、見学を行い、職場の雰囲気や、職員の様子を直接確認しましょう。

2. 介護業界以外の職種への転職

介護業界で培った経験や、スキルは、他の職種でも活かすことができます。例えば、

• 医療事務：医療機関での事務業務は、コミュニケーション能力や、事務処理能力が求められます。介護経験を活かせる可能性があります。
• 福祉関係の相談員：相談援助の経験を活かして、ソーシャルワーカーや、ケアマネージャーなどの職種に転職することも可能です。
• 一般事務：事務処理能力や、コミュニケーション能力を活かして、一般事務職に転職することも可能です。

3. 多様な働き方

正社員だけでなく、アルバイト、パート、派遣、フリーランスなど、様々な働き方があります。あなたのライフスタイルや、希望に合った働き方を探してみましょう。

• アルバイト・パート：時間や、勤務日数を調整しやすく、自分のペースで働くことができます。
• 派遣：様々な施設で働くことができ、経験を積むことができます。
• フリーランス：自分のスキルを活かして、自由に働くことができます。
• 副業：本業と並行して、副業を行うことで、収入を増やし、スキルアップを図ることができます。

まとめ：あなたの未来を切り開くために

介護施設での現状に悩み、苦しんでいるあなたへ。今回の問題は、決してあなただけの問題ではありません。問題を解決するためには、証拠の収集、相談窓口の活用、情報公開、自己防衛、そしてキャリアチェンジという選択肢があります。これらのステップを踏み、あなたの未来を切り開いていきましょう。あなたの努力は必ず報われます。応援しています。

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