マンションへの引っ越し、究極の近居は幸せへの道?60代母(姑)の悩みに寄り添うキャリアコンサルタントが徹底解説
マンションへの引っ越し、究極の近居は幸せへの道?60代母(姑)の悩みに寄り添うキャリアコンサルタントが徹底解説
この記事では、60代の女性が、次男夫婦と同居するためにマンションへの引っ越しを検討しているという状況について、キャリアコンサルタントの視点から多角的に考察します。 老後の生活設計、家族関係、そして新しい働き方という視点から、この決断がもたらす可能性と課題を具体的に分析し、より良い選択をするためのヒントを提供します。
次男一家と同じマンションに引っ越すか否か思案中の60代母(姑)です。友人に話すと賛否両論で…。お嫁さん世代の方、私と同じようなお姑さん方、色々なご意見を聞いてみたくご相談申し上げます。
私は今、都心から少し離れた緑も多く残る住宅地の一戸建てで一人住まいです。夫は数年前に病死しました。2人の子供たちは結婚と同時に家を出ました。
長男は3歳上のお嫁さんと結婚生活10年余りになりますが子供はいません。住まいは都心部にある邸宅風の低層マンションです。将来的な計画など聞いてみたこともありませんが、お嫁さんの年齢も年齢ですし(もう40歳とっくに過ぎています)バリバリのキャリアウーマンで仕事に生きがいを持っているようなので、恐らくこのまま夫婦2人の生活なのだと思います。
次男(30代半ば)は同い年のお嫁さんと結婚6年余りで、5歳と3歳の孫がいます。住まいは世帯数も多くキッズルーム等子育て施設も充実した都心のタワーマンションです。次男もお嫁さんも同じ難関資格を持つ同等の共稼ぎ夫婦です(次男は自分で事務所を経営し同資格者も数名雇っていますが、お嫁さんは別の事務所に勤務しています)。子供たちは生後3か月から保育園に預けています。父母ともに帰りが延長保育終了時間にも間に合わなそうな時には私に連絡が入ります(月2、3回)。そういう時は私が保育園に迎えに行き、預かっている合鍵で次男宅に入り子供たちの面倒をみます(泊りがけ)。週末に夫婦2人とも仕事に出る時は、大きな公園も近い我が家で孫たちを預かります(年に5、6回)孫たちはとても可愛いですし、私を慕い懐いてくれており、私にとっても楽しい時間です。
次男夫婦が住むマンションの別室に買い替えて引っ越して来てほしいと提案されています。傘を刺さなくても雨にぬれずスープの冷めない距離の究極の近居だそうです。数百世帯あるマンションは、時々出入りがあり売り物も年数件はあるようです。私の一人暮らしに手ごろと思われる広めの2LDKのチラシを見せられました。
息子の住む部屋より10数階下のフロアです。次男夫婦の提案理由は次にあげるようなことです。
- 子供たちが小学生になると保育園より却って帰りが早くなるので、下校後父母のどちらかが帰宅するまで預かって欲しい(今は交通費としてスイカを貰っている他は毎回のお金ではなく高額なプレゼントや旅行券等の形で謝礼の気持ちを表してくれていますが、下校後食事の世話をし入浴や宿題をさせる等の面倒をみるようになったら食費3万+月10万程度の報酬を払うと言っています)
- 今の自宅が老朽化しており植木屋等の通常の維持費がかかる上、今後は大幅な補修費も必要になる
- 一戸建てはセキュリティ上不安(夫が亡くなる前でしたが空き巣に入られたり、駐車場で車上荒らしに遭ったことも)、セコム等と個別契約すると費用も掛かる
- マンションは便利で安全で快適(セキュリティ万全、バリアフリー仕様、ゴミもいつでも住居階のごみ置き場に捨てられる、雪かきも不要、コンシェルジュがいる等々)
- 私の持病で2週間に1度通院している大学病院へのアクセスも便利
- 自宅は土地が広いのでマンションに買い替えれば差益がかなり出てリッチな老後を送れる
- 同じマンション内なら時間的ロスがなく、私の老後に次男夫婦が私の世話をするにも助かる
お金のことはともかく、考えてみる価値があるようにも思えるのですが…。遺族年金以外にも個人年金にも入っており、夫の遺産を子供たちがほとんど放棄してくれたので、家を売らずとも生活にはゆとりがあり老後の経済的不安もありません。自分で自分のことができない状態になったら、子供たちの世話にはならないで有料ホームか介護マンションに入る心づもりでいます。今の家は確かに古く掃除や庭の手入れも大変ですが、長年住んでいて深い愛着があります。夫のお墓があるお寺も近いですし、近所には友人も多いです。お嫁さんはさっぱりとして心根の良い素敵な女性です。お嫁さんのお母様は次男との結婚以前に他界されたこともあり、素直に私を頼ってくれ、良い関係を築いてこれたと感じています。私がマンションに引っ越すことはお嫁さんの強い希望でもありますが、距離が縮まることによって折角の良い関係に悪影響が出てきてしまうのでは…という心配もあります。でも息子夫婦の役に立て、孫たちの成長をずっと身近に見ていけるのは嬉しい事だと思います。どうしたら良いものか、ぐるぐると迷っています。
1. 決断を左右する要素を整理する
この相談内容から、いくつかの重要な要素が浮かび上がります。これらの要素を整理し、それぞれのメリットとデメリットを比較検討することで、より客観的な判断が可能になります。
1-1. 経済的な側面
- メリット:
- 自宅の売却益により、経済的な余裕が生まれる可能性があります。
- マンション購入により、固定資産税などの維持費が削減される可能性があります。
- 次男夫婦からの報酬(月3万円の食費+10万円の報酬)は、収入の増加に繋がります。
- デメリット:
- 自宅を売却することによる、精神的な喪失感が生じる可能性があります。
- マンション購入費用が発生します。
- 報酬を得ることで、関係性が変化する可能性があります。
1-2. 家族関係
- メリット:
- 孫との距離が近くなり、交流が増えることで、精神的な満足感を得られます。
- 次男夫婦との協力関係が強化され、お互いを支え合う関係性が築けます。
- 将来的な介護のサポートを受けやすくなります。
- デメリット:
- 距離が近くなることで、干渉が増え、人間関係に摩擦が生じる可能性があります。
- 親密な関係が、かえって窮屈に感じられる可能性があります。
- お嫁さんとの良好な関係が、変化する可能性があります。
1-3. 生活環境
- メリット:
- マンションのセキュリティやバリアフリー設備により、安全で快適な生活が送れます。
- 病院へのアクセスが便利になり、通院の負担が軽減されます。
- ゴミ出しや雪かきなどの手間が省けます。
- デメリット:
- 長年住み慣れた家を手放すことによる、喪失感が生じます。
- 近隣住民との人間関係を新たに築く必要があります。
- プライバシーが確保しにくくなる可能性があります。
2. 感情的な側面への配慮
この決断は、経済的な側面だけでなく、感情的な側面も非常に重要です。長年住み慣れた家への愛着、夫との思い出、近隣との繋がりなど、失いたくないものもたくさんあるはずです。
2-1. 喪失感への対処
長年住んだ家を手放すことは、大きな喪失感を伴う可能性があります。この感情にどう向き合うかが、重要なポイントです。
具体的な対策:
- 家の写真や思い出の品を整理し、新しい住まいにも持ち込む。
- 引っ越し前に、家で過ごす時間を増やし、感謝の気持ちを伝える。
- 新しい住まいで、新たな思い出を作ることを楽しみにする。
2-2. 人間関係の変化への対応
距離が近くなることで、家族関係に変化が生じる可能性があります。良い関係を維持するためには、お互いの距離感を尊重し、コミュニケーションを密にすることが大切です。
具体的な対策:
- 定期的に家族会議を開き、お互いの希望や不安を共有する。
- プライベートな時間を確保し、干渉しすぎないように注意する。
- 感謝の気持ちを言葉で伝え、良好な関係を築く努力をする。
3. 新しい働き方と、老後の生活設計
この相談者の場合、経済的な不安は少ないとのことですが、今後の生活設計を考える上で、新しい働き方や収入源を検討することも、選択肢を広げる上で有効です。
3-1. 孫の世話と報酬
次男夫婦からの報酬は、収入を増やすだけでなく、孫との関係を良好に保つためにも有効な手段です。しかし、報酬を得ることで、関係性がギクシャクする可能性も考慮する必要があります。
<br>
<b>具体的な対策:</b>
<ul>
<li>報酬の金額や内容について、事前にしっかりと話し合い、合意しておく。</li>
<li>報酬とは別に、孫との特別な時間を作る。</li>
<li>報酬に頼りすぎず、自分の生活を楽しむ方法を見つける。</li>
</ul>
3-2. 副業やボランティア
時間に余裕がある場合は、副業やボランティア活動を通じて、社会との繋がりを保ち、生きがいを見つけることもできます。
具体的な例:
- 趣味や特技を活かした、オンライン講座の開催。
- 地域の子どもたちへの学習支援ボランティア。
- 近所の高齢者のサポートボランティア。
3-3. 介護を見据えた準備
将来的に介護が必要になった場合に備えて、情報収集や準備をしておくことも大切です。
具体的な対策:
- 地域の介護サービスに関する情報を収集する。
- 介護保険制度について理解を深める。
- 信頼できる相談相手を見つけておく。
4. 専門家への相談
最終的な決断を下す前に、専門家への相談も検討しましょう。それぞれの専門家が、異なる視点からアドバイスをしてくれます。
4-1. ファイナンシャルプランナー
老後の資金計画や、不動産の売却に関するアドバイスを受けることができます。
相談内容の例:
- 自宅売却後の資金計画
- マンション購入にかかる費用
- 税金対策
4-2. 弁護士
相続や、家族間のトラブルに関するアドバイスを受けることができます。
相談内容の例:
- 遺産分割
- 家族間の契約
- 将来的な法的な問題
4-3. 住宅専門家
マンションの物件選びや、リフォームに関するアドバイスを受けることができます。
相談内容の例:
- マンションの選び方
- リフォームの費用
- バリアフリー設計
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5. 最終的な決断に向けて
最終的な決断を下す際には、以下の点を考慮しましょう。
5-1. 自分の価値観を優先する
経済的な側面や、周囲の意見に惑わされず、自分の価値観を優先することが大切です。何が自分にとって一番大切なのかを考え、後悔のない選択をしましょう。
5-2. 家族とのコミュニケーション
家族とのコミュニケーションを密にし、お互いの気持ちを理解し合うことが重要です。率直に話し合い、納得のいく結論を出すように努めましょう。
5-3. 柔軟な考え方を持つ
一度決めたことが全てではありません。状況に合わせて、柔軟に考え方を変えることも大切です。
例:
- マンションに引っ越した後、生活が合わない場合は、別の選択肢を検討する。
- 家族との関係が変化した場合は、話し合い、改善策を見つける。
6. まとめ
今回の相談は、60代の女性が、次男夫婦との近居を検討するという、現代社会でよく見られるテーマです。この決断は、経済的な側面、家族関係、生活環境など、様々な要素が複雑に絡み合っています。
この記事では、これらの要素を整理し、それぞれのメリットとデメリットを比較検討することで、より客観的な判断ができるように解説しました。
最終的な決断は、相談者自身の価値観と、家族とのコミュニケーションによって決まります。
今回の記事が、相談者にとって、より良い選択をするための一助となれば幸いです。
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