グループホーム入居後の面会：家族ができること、できないこと

この記事では、認知症の祖母がグループホームに入居することになったご家族が抱える、面会に関する不安や疑問にお答えします。グループホーム入居後の面会は、入居者と家族双方にとって、非常にデリケートな問題です。面会がホームシックを助長するのではないか、どのように接すれば良いのか、様々な悩みがあるかと思います。この記事では、グループホーム入居後の面会について、家族ができること、できないことを具体的に解説し、入居者と家族が穏やかな時間を過ごせるようにするためのヒントを提供します。また、認知症の祖母とのコミュニケーションの取り方や、グループホームとの連携についても触れていきます。

ウチの祖母（85歳）は認知症で要介護2、今度グループホームに入居させる事になりました。実は、そのホームには半年前に一度入居を断られました。「帰宅願望が強く、しかもまだ自分で歩けるので、パニックを起こしたり脱走する可能性がある」というのが理由でした。それ以来デイサービスを利用してきました。徐々に回数を増やして今は週4回。今回、症状が悪化している事や歩行が危なかしくなってきた事（かかりつけの医師から「杖が必要」とはっきり言われたが、本人は嫌がって使おうとしない）、以前に一度心筋梗塞の発作を起こしており、脳と心臓の両方で通院している事（そのホームは通院している所とは別ですが病院と提携していて、循環器系の診療もある）事から、やっと入居が決まりました。

ちなみに祖母はなかなか人の話を聞かないタイプで、周りがちょっと注意したりすると「親に向かって・・・」「年上に向かって・・・」「いちいちうるさい」「みんなで私を悪者にしようとしてる」「早く死ねばいいと思ってるんだろう」などと怒ります。また、これまでに引越しをした事がなく、ずっと何十年も今の家に住んでいます。デイサービスのケアマネさんから聞いた話では「初めはそうでもなかったが、最近陽が短くなってきたせいか、帰りの時間をやたら気にするようになった」との事です。

長文で申し訳ありませんが、最後に質問です。面会にはやはり行くべきでしょうか？行って家族と顔を合わせたら余計ホームシックになりませんか？

補足

祖母本人はおそらく、というかやはり納得していないと思います。見学に行った時もポツリと一言「こういうトコいれるんだ・・・」。母が別室でスタッフさんと話してる間にもドアをドンドン叩き「帰るよ」、しまいには我々家族がいる事も忘れて一人で帰ろうとしました・・・

面会に行くべきか？：状況に応じた判断を

ご家族の面会に関するお悩み、お察しいたします。認知症の祖母がグループホームに入居することになり、面会に行くべきか、行かないべきか、非常に悩ましい問題ですよね。結論から言うと、面会に行くべきかどうかは、一概には言えません。祖母の状態、グループホームの環境、家族の関わり方など、様々な要素を考慮して判断する必要があります。

まず、祖母の現在の状況を詳細に把握することが重要です。認知症の進行度合い、帰宅願望の強さ、家族への依存度などを考慮し、面会が祖母にどのような影響を与えるかを慎重に検討しましょう。例えば、帰宅願望が非常に強い場合は、面会によって「家に帰りたい」という気持ちが強くなり、ホームシックを助長する可能性も考えられます。一方、家族との交流を求めている場合は、面会が心の支えとなり、生活の質を向上させることもあります。

次に、グループホームとの連携も不可欠です。グループホームのスタッフは、入居者の状態を日々観察しており、専門的な知識を持っています。面会について、スタッフと相談し、祖母にとって最善の選択肢を見つけることが重要です。スタッフは、面会の頻度、時間、方法などについて、具体的なアドバイスをしてくれるでしょう。また、面会中の祖母の様子を観察し、必要に応じて対応を調整することもできます。

最後に、家族の関わり方も重要です。面会に行く際は、祖母を安心させ、穏やかな気持ちで過ごせるように心がけましょう。過去の思い出を語り合ったり、好きな音楽を一緒に聴いたり、穏やかな時間を共有することが大切です。また、祖母の気持ちに寄り添い、共感することも重要です。例えば、「寂しいね」「家に帰りたいね」といった言葉をかけることで、祖母は自分の気持ちを理解してもらえていると感じ、安心感を得ることができます。

面会のメリットとデメリット

面会には、メリットとデメリットの両方があります。それぞれの側面を理解し、祖母にとって最適な選択をすることが重要です。

メリット

• 心の安定：家族との面会は、祖母に安心感と安らぎを与え、精神的な安定をもたらします。
• 生活の質の向上：家族との交流は、生活に張り合いを与え、認知機能の維持にも繋がります。
• 情報共有：家族は、祖母の健康状態や生活の様子を直接確認し、グループホームのスタッフと情報を共有できます。
• 関係性の維持：面会は、家族間の絆を深め、良好な関係性を維持する上で重要な役割を果たします。

デメリット

• ホームシックの悪化：帰宅願望が強い場合、面会によって「家に帰りたい」という気持ちが強くなり、ホームシックが悪化する可能性があります。
• 混乱：認知症の症状によっては、面会相手を認識できず、混乱を招くことがあります。
• 負担：面会は、家族にとって時間的、精神的な負担になることがあります。

面会時の注意点：より良い時間を過ごすために

面会に行く際は、いくつかの注意点があります。これらの点に配慮することで、祖母とより良い時間を過ごし、ホームでの生活をより豊かにすることができます。

• 面会時間の調整：長時間の面会は、祖母の疲労を招く可能性があります。短時間から始め、祖母の様子を見ながら時間を調整しましょう。
• 面会頻度の調整：頻繁な面会は、祖母に負担をかける可能性があります。週に1回、月に2回など、適切な頻度で面会を行いましょう。
• 話題の選択：過去の思い出や、祖母の好きなことなど、楽しい話題を選びましょう。病気や介護の話は避け、穏やかな雰囲気で会話を楽しみましょう。
• 持ち物の工夫：祖母の好きな食べ物や飲み物、写真、思い出の品などを持参し、一緒に楽しみましょう。
• コミュニケーションの工夫：ゆっくりと話を聞き、祖母の言葉に耳を傾けましょう。話が通じなくても、笑顔で接し、優しく語りかけることが大切です。
• 帰宅時の配慮：帰宅時は、祖母が寂しさを感じないように、次回の面会の約束をしたり、電話で連絡することを伝えたりしましょう。
• グループホームとの連携：面会前に、グループホームのスタッフと相談し、祖母の状況や注意点を確認しましょう。面会後も、スタッフに様子を報告し、情報共有を行いましょう。

面会以外の家族の関わり方：遠くからでもできること

面会に行けない場合や、面会以外の方法で祖母と関わりたい場合は、以下の方法を試してみましょう。

• 電話やビデオ通話：定期的に電話やビデオ通話を行い、祖母の声を聞いたり、顔を見たりすることで、安心感を与えることができます。
• 手紙や写真の送付：手紙や写真、近況報告などを送ることで、祖母との繋がりを保ち、寂しさを和らげることができます。
• イベントへの参加：グループホームが開催するイベントに参加し、祖母と一緒に楽しい時間を過ごしましょう。
• プレゼントの贈呈：祖母の好きなものや、喜ぶものをプレゼントすることで、感謝の気持ちを伝え、喜びを分かち合うことができます。
• グループホームへの協力：グループホームの行事への参加や、ボランティア活動などを通して、祖母の生活をサポートしましょう。

グループホームとの連携：良好な関係を築くために

グループホームとの連携は、祖母の生活を支える上で非常に重要です。積極的にコミュニケーションを取り、良好な関係を築くように心がけましょう。

• 情報共有：祖母の健康状態や生活の様子について、積極的に情報交換を行いましょう。
• 相談：面会や介護に関する悩みや疑問は、遠慮なくスタッフに相談しましょう。
• 協力：グループホームの行事やイベントに積極的に参加し、協力しましょう。
• 感謝：スタッフへの感謝の気持ちを伝え、良好な関係を築きましょう。
• 定期的な訪問：定期的にグループホームを訪問し、スタッフとのコミュニケーションを深めましょう。

グループホームとの連携を密にすることで、祖母の生活をより良くサポートし、家族としての役割を果たすことができます。

まとめ：祖母との穏やかな時間を過ごすために

グループホームに入居した祖母との面会は、家族にとって大きな課題です。面会に行くべきかどうかは、祖母の状態、グループホームの環境、家族の関わり方など、様々な要素を考慮して判断する必要があります。面会のメリットとデメリットを理解し、祖母にとって最適な選択をすることが重要です。面会に行く際は、祖母を安心させ、穏やかな気持ちで過ごせるように心がけましょう。面会以外の方法でも、祖母との繋がりを保ち、支えることができます。グループホームとの連携を密にし、祖母の生活をサポートしましょう。この記事が、グループホームに入居した祖母との穏やかな時間を過ごすための一助となれば幸いです。

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