介護職からの復職とボランティア活動：休業損害と生活の両立は可能？

介護業界はボランティアが食事介助やオシメ交換を行ってはダメなんですか？現在、交通事故外傷（左頚骨骨幹部開放骨折）で介護職を休業している者です。骨折部の癒合が進み、復職もそろそろ可能と医師から診断を受けてますが、現在の職場は退職する予定です。私自身は、休業損害を事故相手の保険会社から支払われている状態です。３０分ほど歩くと左のふくらはぎがパンパンにむくみ、足が動かしづらくなります。そんな状態で、現在の職場でコロナ濃厚接触者が出て人員不足と聞かされ、居ても立ても居られず、ボランティアで良いから利用者にケガのリスクがない範囲でオシメ交換や食事介助の業務に入らせてほしいと上司にお願いしました。※給与が発生すると休業損害が打ち切られる可能性があるからです。上司からは、無給でボランティアはいかがなものかと思う、上と一旦相談すると答えられました。私の人情的には助けてあげたい気持ちが強いですが休業損害を打ち切り、退職した後の生活費も体の保障もされないままで生活するのは苦しいです。自分に無理のない範囲で会社に貢献したいだけなんです。会社は猫の手も借りたいはずなのに綺麗事を言っているようにしか聞こえません。現場には上司は感染対策の関係で応援に入れず、現場の職員は三交代を２人で回して、12〜16連勤してます。

この質問は、介護職として働くあなたが、交通事故による休業中にも関わらず、人員不足の職場を助けたいという強い思いを抱きながらも、休業損害金と生活の安定という現実的な問題に直面している状況を表しています。 あなたは、ボランティアとして無償で介護業務に携わることを希望していますが、会社側はそれをためらっています。この状況は、倫理的な問題と法的・経済的な問題が複雑に絡み合っているため、慎重な検討が必要です。

１．介護現場の深刻な人材不足とあなたの善意

まず、あなたの強い責任感と、現場の深刻な人材不足という状況を理解することは非常に重要です。12～16連勤という過酷な労働環境は、介護職員の心身への負担を大きく増幅させ、質の高い介護サービスの提供を困難にしている現実を浮き彫りにしています。あなたがボランティアとして少しでも貢献したいという気持ちは、まさに現場のニーズに応えるものであり、貴方の高い倫理観とプロ意識の表れです。しかし、同時にあなたの健康状態も考慮しなければなりません。30分歩くとむくむという状態では、長時間の介護業務は身体への負担が大きすぎます。

２．休業損害金とボランティア活動の両立：法的観点

あなたの休業損害金は、事故による怪我で働けない期間の収入補償として支払われています。ボランティア活動で無償で働くことで、この休業損害金の支払いが打ち切られる可能性があるというのは、保険会社との契約内容に依存します。契約書をよく確認し、保険会社に直接問い合わせることが重要です。 中には、ボランティア活動であっても、一定の収入を得ているとみなされるケースもあります。 そのため、ボランティア活動を行う前に、保険会社と十分に相談し、休業損害金の支給継続について確認を得ることが不可欠です。

さらに、会社側としても、ボランティアを受け入れることにより、労働基準法などの法令に抵触するリスクを懸念している可能性があります。無償労働は、労働災害が発生した場合、労災保険の適用外となる可能性が高く、会社側にリスクが伴います。 会社が「無給でボランティアはいかがなものか」と懸念するのは、こうした法的リスクを考慮しているからかもしれません。

３．代替案の検討：あなたの能力と状況に合わせた働き方

現状維持は難しいと判断した場合、いくつかの代替案を検討する必要があります。 あなたの状況を踏まえ、無理なく継続できる方法を見つけることが重要です。

• パートタイム勤務： 現在の体力状況を考慮し、勤務時間や業務内容を調整できるパートタイムの介護職を探してみるのも良いでしょう。時間や業務量を調整することで、無理なく働くことができます。求人サイトやハローワークなどを活用し、自分に合った職場を探してみましょう。
• 派遣社員： 派遣会社を通して、短期的な仕事や、自分のスキルや体力に合わせて業務内容を選べる仕事を見つけることができます。柔軟な働き方ができるため、体力の回復状況に合わせて勤務調整ができます。
• 別の職種への転職： 介護職以外の、体力的な負担が少ない職種への転職も視野に入れるべきです。あなたの経験やスキルを活かせる職種を探し、キャリアチェンジを検討するのも一つの選択肢です。
• スキルアップ： 休業期間中に、介護関連の資格取得やスキルアップ研修を受講することで、復職後のキャリアアップや、より良い条件の仕事を見つける可能性が高まります。オンライン講座なども活用できます。

これらの選択肢を検討する際には、あなたの体力的な限界と、経済的な安定を両立させる必要があります。 休業損害金が打ち切られるリスクを最小限に抑えながら、生活を維持できる働き方を見つけることが重要です。

４．上司とのコミュニケーション：建設的な対話

上司とのコミュニケーションも非常に重要です。 あなたの善意と、現在の状況を丁寧に説明し、理解を求めることが大切です。 単にボランティアを希望するのではなく、あなたのスキルや経験を活かし、会社に貢献できる方法を提案してみましょう。例えば、短時間での研修サポートや、オンラインでの相談対応など、あなたの体力状況に合わせた貢献方法を提案することで、会社側の理解を得られる可能性があります。

５．専門家への相談：客観的な視点と具体的なサポート

最後に、弁護士や社会保険労務士などの専門家に相談することも検討しましょう。 休業損害金の支給に関する法律的な問題や、ボランティア活動に関するリスク、そしてあなたに最適な働き方について、客観的な視点と具体的なアドバイスを得ることができます。 専門家の意見を参考に、あなたにとって最善の選択をしてください。

まとめ

介護現場の深刻な人材不足と、あなたの強い責任感、そして経済的な不安という複雑な問題に直面している状況を理解しました。 ボランティア活動は素晴らしい気持ちの表れですが、あなたの健康状態や経済的な状況も考慮し、無理のない範囲で行動することが重要です。 パートタイム勤務、派遣社員、転職、スキルアップなど、様々な選択肢があります。 上司との建設的な対話、そして専門家への相談を通じて、あなたにとって最適な解決策を見つけていきましょう。 焦らず、一歩ずつ進んでいきましょう。